レビュー著者: 漫画よしあし
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ジャンケットバンク の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ジャンケットバンク
著者: 田中一行
連載: 週刊ヤングジャンプ
評価: 8.6/10
あらすじ
カラス銀行中央支店に勤務する平凡な新人銀行員・御手洗暉は、ある日突然「特別業務部」の上司に連れられ、銀行の地下深くへと足を踏み入れる。そこは、カラス銀行が一部の富裕層に向けて秘密裏に経営している凶気の“賭場”だった。命や人生をチップとしてやり取りする異常な空間で、御手洗は謎に包まれた天才ギャンブラー・真経津晨の圧倒的な戦いを目撃する。死と隣り合わせのデスゲームの中で狂気を孕んだ笑みを浮かべる真経津の姿に、御手洗は次第に魅了されていく。銀行員と担当ギャンブラーがタッグを組み、各部署の刺客や狂人たちと血沸き肉躍るギャンブルバトルを繰り広げる、新時代のアングラ心理戦漫画!
良い所
- 登場するキャラクターが全員どこか狂っていて、それぞれの異常な個性がぶつかり合うのがたまりません。真経津の底知れぬ狂気と、御手洗が徐々に感化されていく過程に引き込まれました。
- 単なるギャンブル漫画ではなく、勝負を通して語られる人生訓や哲学的なセリフが非常に深く心に刺さります。狂った世界観の中にも人間ドラマがあり、何度も読み返したくなる面白さです。
- デスゲームのルールの奇抜さと、それを逆手にとる真経津の圧倒的な強さが最高に爽快です。敵キャラも個性的で、魅力的な変人たちによる極限状態での心理戦から目が離せません。
- 『嘘喰い』などが好きな人には絶対におすすめ!頭脳戦のヒリヒリとした緊張感と、身体を張った狂気のバトルのバランスが絶妙で、ページをめくる手が止まらなくなる圧倒的な熱量があります。
- 銀行員がギャンブラーを担当するという設定が斬新で面白いです。エリート銀行員たちによる派閥争いや裏工作など、ギャンブルの盤外でのドロドロとした駆け引きも物語に深みを与えています。
悪い所
- ギャンブルのトリックやロジックが少しガバガバで、最終的には主人公の異常な耐久力や体力などのチート要素でゴリ押しして勝つ展開が多いため、純粋な頭脳戦を期待すると肩透かしを食らいます。
- ゲームの敗者に対するペナルティが非常にエグく、身体的な欠損や拷問のような残酷な描写が頻繁に出てくるため、グロテスクな表現や痛々しいシーンが苦手な人にはかなり読むのがキツい作品です。
- キャラクターの言動が中二病全開で、ポエムのような回りくどいセリフ回しが多いため、読んでいて少し冷めてしまう瞬間がありました。クセの強いノリなので、好みがはっきりと分かれると思います。
- ルールの説明が複雑すぎる上に、後出しジャンケンのような設定の追加が多くて、勝敗の納得感に欠けるギャンブルがいくつかありました。もう少しシンプルで読者が推理できる余地が欲しかったです。
- 登場人物が多すぎて、各銀行員の派閥や担当ギャンブラーの相関関係を把握するのが少し大変です。一気に読まないと誰が誰の味方なのか分からなくなり、ストーリーについていくのに疲れてしまいます。





