レビュー著者: 漫画よしあし
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古見さんは、コミュ症です。 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 「喋れないけれど感情豊かな古見さん」の可愛さが爆発しています!言葉が出ずに震える姿や、ノートに書いた言葉に宿る彼女の本音に、思わず守ってあげたくなるような愛おしさを感じ、一気にファンになりました。
- 隣の席の只野くんの「圧倒的な普通さと、古見さんの心の声を読み取る優しさ」が素晴らしいです。彼がいることで、コミュ症の古見さんが安心して世界を広げていけるバディ感が、物語に心地よい安心感を与えています。
- 個性(癖)が強すぎるクラスメイトたちの造形が面白すぎます!名前が性格を表しているキャラたちのドタバタ劇は、次はどんな変人が出るのかというワクワク感があり、コメディとしてのキレも抜群です。
- 笑いだけでなく、「伝えたいけれど伝えられない」という切実な悩みが真摯に描かれています。古見さんが一歩ずつ勇気を出し、友達を増やしていく過程は、コミュニケーションに悩むすべての人の背中を優しく押します。
- オダ先生の洗練されたスタイリッシュな作画と、ギャグ描写のデフォルメの落差が秀逸です。古見さんの美しさを際立たせつつ、シュールな笑いもしっかり届ける、非常にバランス感覚に優れた傑作日常漫画だと思います。
悪い所
- 登場人物が増えすぎて、一人ひとりの印象が薄くなってしまった時期がありました。友達100人という目標ゆえの弊害ですが、もっと初期の少人数での深いやり取りを重視してほしかったなと感じる読者もいそうです。
- ギャグのノリが少しワンパターンに感じられ、中だるみを覚える箇所がありました。特に古見さんを神格化しすぎる周囲の反応がしつこく感じられることもあり、もっと自然なクラスの空気を求めていると少し不満。
- 物語の進行が非常にゆっくりで、只野くんとの関係の進展もかなりじれったいです。コミュ症という設定上仕方のない面もありますが、もっと早く一歩踏み込んでほしいと、読んでいてヤキモキすることも。
- 特定のサブキャラクターの言動が過激すぎて、ギャグとして笑えない瞬間がありました。執着や暴力的な描写が「コミュ症」というテーマの温かさを損なっているように見えるのが、少し残念な点です。
- 「コミュ症」という言葉の扱いが、キャラクターの記号化に留まっているように感じる場面がありました。もっと具体的なコミュニケーションの技法や、彼女自身の深い内的葛藤を掘り下げるシーンが見たかったです。





