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嘘喰い の感想と評価(良いところ、悪いところ)

嘘喰い

嘘喰い

著者: 迫 稔雄

連載: 週刊ヤングジャンプ

ジャンル: ギャンブル心理戦アクション

評価: 8.7/10

あらすじ

「嘘喰い(うそぐい)」は、天才ギャンブラー・斑目貘(まだらめ ばく)が、謎の組織「賭郎(とばくろう)」の頂点を目指して様々なギャンブルや心理戦に身を投じていく物語。多重債務者の梶隆臣(かじ たかおみ)と出会い、共に闇のギャンブル勝負、裏社会の抗争、立会人たちとの駆け引きなどを通じて、「屋形越え」という賭郎のお屋形様の席を奪う試練に挑む。知力・心理・暴力が交錯し、「嘘」や「ブラフ」が勝負の鍵を握るストーリー。

良い所

  • 頭脳戦と肉弾戦のバランスが絶妙で、ただ知略だけではなく体力や暴力の読み合いもあり、読み応えがすごい。
  • オリジナルのギャンブルルールが多く、既存のギャンブル漫画にはない意外性のある勝負展開がワクワクさせる。
  • キャラクターが魅力的で、特に斑目貘の冷徹さと梶の人間味のギャップがいい。敵役にも背景があってただの悪役じゃないところがいい。
  • 伏線が張り巡らされていて、先の展開を予想しながら読むのが楽しい。回収の仕方もうまいから満足感がある。
  • 全49巻と長いが、中だるみが少なく最後まで引き込まれる。終わり方もスッキリしていて、納得できる結末だった。

悪い所

  • 巻数が多いため、勝負のルール説明や設定が複雑になってきて、時々読み返さないと理解が追いつかない部分がある。
  • 暴力描写やグロテスクな展開が強く、苦手な人にはきついと感じる場面が多い。
  • キャラクターが多すぎて、立会人など脇役の心理描写が浅いまま消えていく者がいて感情移入しにくい時がある。
  • 主人公・斑目貘の計算高すぎる行動や冷酷さが、時に人間らしさを感じられず、ひたすら理詰めのキャラクター過ぎて冷めることがある。
  • 一部の勝負シーンで展開が冗長に感じる。テンポが落ちるところがあって、読むのが疲れる巻もある。

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