レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
辻占売 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
辻占売
著者: 池田さとみ
連載: Nemuki+/ホラーM
評価: 8.3/10
あらすじ
生死や時間の交わる場所「四ツ辻」で、怪しげな占いを売る美しき姉・閑と盲目の弟・未信。そこには、誰にも言えない悩みや深い孤独、暗い欲望を抱えた相談者たちが吸い寄せられるように迷い込んでくる。姉弟の手によって提示される占いを通して、人々は自らの人生の真実と向き合い、未来の選択を迫られていく。人間の醜いエゴやドロドロとした愛憎を描きつつも、傷ついた魂を優しく包み込むような救いとあたたかい奇跡をもたらすスピリチュアルストーリー。怪奇ホラーの枠を超え、読者の心に静かな感動と極上の癒やしを届けるヒーリング・ファンタジーの金字塔!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 怪しい占いを通じて相談者が自らの人生と向き合う大正ロマン風のヒーリングファンタジーが好きな人
- ミステリアスな姉弟が醸し出す怪しくも温かい独特の世界観と耽美な空気感に惹かれる人
- 1話完結のオムニバス形式で毎回よくできた構成でテンポよく読み進められる作品が好きな人
向いていない人
- 淡々と穏やかに進む展開に大きな刺激がなく物足りなさを感じるアッパーなエンタメが好きな人
- 結末をあえてぼかしたり余白を残す終わり方が多く白黒はっきりしたオチを好むタイプの人
- クリアなデジタル作画に慣れていてレディースコミック風の少し古い絵柄が馴染みにくいと感じる人
良い感想・レビュー
- 四ツ辻で占いを売る閑と未信のミステリアスな佇まいに心をつかまれた。人間味がありながらどこか浮世離れした二人のやり取りが堪らなく愛おしくて大好きだ。
- 単なるホラーではなく、傷ついた人間の心を優しく解きほぐす極上の癒やしと救いに満ちていて、読むたびにボロ泣きしてしまう。人間の嫌な部分を描きつつも最後は温かい涙が溢れる名作だ。
- 一話完結のオムニバスとしてお話の構成が本当に秀逸で、毎回引き込まれる。相談者が占いを買うことで、己の人生やエゴと静かに向き合い自ら未来を選択していくプロセスが実に深いと思う。
- 池田さとみ先生が描く、和洋折衷な大正ロマンを思わせるクラシカルな世界観と絵柄が最高だ。どこかノスタルジックで怪しげな空気感が、四ツ辻というあの世との境目の描写に完璧にマッチしている。
- 本編が進むにつれて登場する死神の死魔ちゃんのキャラクター性がものすごく魅力的で気に入っている。不気味なはずの存在なのにどこかコミカルで愛らしく、物語の素晴らしいアクセントになっている。
悪い感想・レビュー
- ストーリーが終始淡々とおだやかに進行するため、劇的なバトルやハラハラする冒険などを期待して読むと展開がやや地味で平坦に感じられる。アッパーなエンタメ性を求める私には少し刺激不足だった。
- 人間の生々しいエゴやドロドロした愛憎劇を扱う話も多く、エピソードによってはかなり後味が悪くて重いバッドエンドになる。読む側のコンディションによっては気が滅入ってしまい少し辛かった。
- あえて余白を残してすべてを説明しない結末が多い。そのため白黒はっきりした解決を好む私にとっては、お話のオチが少し抽象的でモヤモヤすると感じられるエピソードがいくつかあった。
- 往年のレディースコミックのような少し古い絵柄やタッチが、最近のクリアなデジタル作画に慣れている若い世代には馴染みにくいと思う。独特の線の細さやコマ割りに少し時代遅れ感を覚えた。
- 長期連載で巻数がかなり出ているため、中盤以降は占いのパターンや相談者の苦悩の描き方に一部マンネリ感を覚えるようになった。どうしても似たような展開を読んでいるような気分になる。
良い感想・レビュー
- 四ツ辻で占いを売る閑と未信のミステリアスな佇まいに心をつかまれた。人間味がありながらどこか浮世離れした二人のやり取りが堪らなく愛おしくて大好きだ。
- 単なるホラーではなく、傷ついた人間の心を優しく解きほぐす極上の癒やしと救いに満ちていて、読むたびにボロ泣きしてしまう。人間の嫌な部分を描きつつも最後は温かい涙が溢れる名作だ。
- 一話完結のオムニバスとしてお話の構成が本当に秀逸で、毎回引き込まれる。相談者が占いを買うことで、己の人生やエゴと静かに向き合い自ら未来を選択していくプロセスが実に深いと思う。
- 池田さとみ先生が描く、和洋折衷な大正ロマンを思わせるクラシカルな世界観と絵柄が最高だ。どこかノスタルジックで怪しげな空気感が、四ツ辻というあの世との境目の描写に完璧にマッチしている。
- 本編が進むにつれて登場する死神の死魔ちゃんのキャラクター性がものすごく魅力的で気に入っている。不気味なはずの存在なのにどこかコミカルで愛らしく、物語の素晴らしいアクセントになっている。
悪い感想・レビュー
- ストーリーが終始淡々とおだやかに進行するため、劇的なバトルやハラハラする冒険などを期待して読むと展開がやや地味で平坦に感じられる。アッパーなエンタメ性を求める私には少し刺激不足だった。
- 人間の生々しいエゴやドロドロした愛憎劇を扱う話も多く、エピソードによってはかなり後味が悪くて重いバッドエンドになる。読む側のコンディションによっては気が滅入ってしまい少し辛かった。
- あえて余白を残してすべてを説明しない結末が多い。そのため白黒はっきりした解決を好む私にとっては、お話のオチが少し抽象的でモヤモヤすると感じられるエピソードがいくつかあった。
- 往年のレディースコミックのような少し古い絵柄やタッチが、最近のクリアなデジタル作画に慣れている若い世代には馴染みにくいと思う。独特の線の細さやコマ割りに少し時代遅れ感を覚えた。
- 長期連載で巻数がかなり出ているため、中盤以降は占いのパターンや相談者の苦悩の描き方に一部マンネリ感を覚えるようになった。どうしても似たような展開を読んでいるような気分になる。





