レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
織田家の長男に生まれました~戦国時代に転生したけど、死にたくないので改革を起こします~ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
織田家の長男に生まれました~戦国時代に転生したけど、死にたくないので改革を起こします~
連載: チャンピオンクロス
評価: 8.1/10
あらすじ
「長島で死ぬ」運命が確定した庶長子・信広に転生してしまった——信長じゃなかった絶望が、物語の扉をこじ開ける。現代の記憶を持ったまま安城城主として松平・今川と対峙しながら、弟の信長が台頭する前夜を必死に生き抜く。歴史に名を残せなかった男が、実は信長・家康・秀吉の三英雄すべてと交差できるベストポジションにいたという皮肉な逆転が、読み進めるほど面白さを増していく。農政改革から一向宗との衝突まで、現代の論理と戦国の常識がぶつかり合うたびに唸らされる細密描写。知られざる武将の選択が、やがて日本史の大きなうねりへと絡み合っていく戦国転生の新境地!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 「信長ではなく庶長子への転生」という読者の予想を裏切る序盤の設定に引き込まれる人
- 戦国の実在の人物・出来事に絡めた細かい歴史的仮説や考証の妙を楽しめる人
- 現代の知識を活かして内政や外交を切り開いていく転生戦国ものが好きな人
向いていない人
- 歴史漫画らしい重厚でリアルな作画や登場武将の書き分けにこだわる人
- 原作が途中で止まっているため、物語がいつ完結するか分からない作品に感情移入しにくい人
- 転生戦国ものを読み慣れていて、ジャンルそのものに新鮮さを感じにくくなっている人
良い感想・レビュー
- 「信長に転生した!と思ったら庶長子の信広だった」——この裏切りの気持ちよさが一巻から炸裂していて、主人公の絶望と覚悟が混在する序盤の引きはタダ者じゃありません。
- 信長・家康・秀吉の三人全員と絡める安城城主というポジションの妙に唸らされて、「三河木綿を本願寺が隠して栽培していた」みたいな細かい仮説が歴史好きには堪らない。
- 登場人物の思惑と策略が交錯するたびに「自分ならこの状況でどう動くか」と考え込んでしまう。物事の見方は一つじゃないんだ、と痛感させられる戦国ドラマです。
- 信広が一手誤るだけで史実通りに死ぬかもしれない——という死が常に背中にある緊張感がページを繰る手を止めさせてくれない。転生ものなのに全然ぬるくない。
- 信長の兄であり家康の実母と婚姻関係を結ぶという史実での信広の立ち位置が予想外で、作品を読みながら実際に調べるほど解像度が上がっていく。戦国史好きに心から激推しです。
悪い感想・レビュー
- 絵がちょっと雑で、特に人物の書き分けが甘い場面が目立つのが気になります。戦国武将が大勢出てくる作品なので、誰が誰なのかわからなくなって読み返すことが何度かありました。
- 原作の小説が途中で止まっているらしく、漫画がどこまで描けるのか不安が付きまとって、楽しみながらも心のどこかに「打ち切りにならないか」という不安が消えません。
- 戦国転生ものが流行った時期に多く出た作品の一つという印象が抜けきれず、ジャンルとしての新鮮味は薄いです。信広という設定は面白いですが、展開のパターン自体は王道で驚きは少ないかも。
- 現代人の主人公が戦国武将たちを客観的に見ているため、没入感より傍観者的な温度感になる場面があって、戦国の臨場感を求めて読んでいると乗り切れない瞬間がありました。
- 信広という人物自体の史料が少なすぎて、歴史的な根拠の薄さが気になることがありました。自由度の高さとフィクションの膨らみは同義なので、歴史漫画として読むには物足りなさも。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
「信長に転生した!と思ったら庶長子の信広だった」——この裏切りの気持ちよさが一巻から炸裂していて、主人公の絶望と覚悟が混在する序盤の引きはタダ者じゃありません。
絵がちょっと雑で、特に人物の書き分けが甘い場面が目立つのが気になります。戦国武将が大勢出てくる作品なので、誰が誰なのかわからなくなって読み返すことが何度かありました。
信長・家康・秀吉の三人全員と絡める安城城主というポジションの妙に唸らされて、「三河木綿を本願寺が隠して栽培していた」みたいな細かい仮説が歴史好きには堪らない。
原作の小説が途中で止まっているらしく、漫画がどこまで描けるのか不安が付きまとって、楽しみながらも心のどこかに「打ち切りにならないか」という不安が消えません。
登場人物の思惑と策略が交錯するたびに「自分ならこの状況でどう動くか」と考え込んでしまう。物事の見方は一つじゃないんだ、と痛感させられる戦国ドラマです。
戦国転生ものが流行った時期に多く出た作品の一つという印象が抜けきれず、ジャンルとしての新鮮味は薄いです。信広という設定は面白いですが、展開のパターン自体は王道で驚きは少ないかも。
信広が一手誤るだけで史実通りに死ぬかもしれない——という死が常に背中にある緊張感がページを繰る手を止めさせてくれない。転生ものなのに全然ぬるくない。
現代人の主人公が戦国武将たちを客観的に見ているため、没入感より傍観者的な温度感になる場面があって、戦国の臨場感を求めて読んでいると乗り切れない瞬間がありました。
信長の兄であり家康の実母と婚姻関係を結ぶという史実での信広の立ち位置が予想外で、作品を読みながら実際に調べるほど解像度が上がっていく。戦国史好きに心から激推しです。
信広という人物自体の史料が少なすぎて、歴史的な根拠の薄さが気になることがありました。自由度の高さとフィクションの膨らみは同義なので、歴史漫画として読むには物足りなさも。





