レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ケロロ軍曹 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ケロロ軍曹
著者: 吉崎観音
連載: 月刊少年エース
評価: 8.5/10
あらすじ
ガマ星雲からやってきた宇宙侵略軍の先遣隊が、地球への降下でしくじってちりぢりになる。隊長のケロロ軍曹は忍び込んだ民家であっさり中学生の姉弟に見つかり、あっという間に居候の身に。本国からも見捨てられ、掃除も炊事もこなしながら趣味のガンプラ作りに没頭する、侵略者らしからぬ毎日が始まる。やがて散り散りだった仲間も次々と集まり、地下に秘密基地まで構えて作戦を練るのに、結末はいつもへっぽこ。そんなぬるい日々のはずが、しびれを切らした本国から冷たい精鋭部隊が送り込まれ、家も地球も丸ごと賭けた戦いに転がり込むこともある。ゆるさと本気が何度もひっくり返る、宇宙一おかしな同居生活!
読む前に確認したい相性
向いている人
- ゆるい日常ギャグと本格的なSFバトルが同じ作品を行き来する、その落差ごと楽しめる人
- ロボットアニメや特撮の元ネタ探しが好きで、コマの隅に仕込まれた小ネタまで拾いたい人
- 絵柄も台詞まわしも変わらない安心して笑える居場所のような作品を、長く読み続けたい人
向いていない人
- ひとつの筋を追う長編を求めていて、一話完結のドタバタが続く形が退屈に感じる人
- 昔のギャグ漫画にあるお色気やきわどい冗談が苦手で、そこで気持ちが冷めてしまう人
- 元ネタありきの笑いを置いていかれると感じやすく、分からないネタが続くとつらい人
良い感想・レビュー
- 二頭身のちんまい姿で地球侵略を叫んでいるのに、作戦はいつもへっぽこで失敗する。まじめに間抜けな侵略ごっこが可笑しくて、癖の強い小隊の面々もみんな憎めない。
- 隊長が寝込む回のやり取りが僕は好きだ。憎まれ口の参謀が冷や汗をかき、戦闘ばかの相棒に指揮を託そうとする。ふざけた顔の裏にある小隊の信頼関係がのぞいて、ぐっときた。
- 吉崎先生のポップでくっきりした線が好きで読み始めた。キャラごとに違う言葉づかいが一人ひとりを立たせていて、軍曹の顔つきはアニメより漫画のほうが可愛く見える。
- 何食わぬ顔で続いていく日常がたまらない。台詞も効果音も、吹き出しの形まで芸が細かい。キャラがぶれないのも安心できて、当分終わらないでほしいと思う。
- アニメから原作に流れてきた口だけど、コマの隅にさらっと仕込まれたネタで読みごたえが増した。笑えるだけでなく故郷の星の不気味さがのぞく場面もあって、先が気になる。
悪い感想・レビュー
- 作りは丁寧だけど、痴漢ネタや多重人格をからかう笑いが出てくると手が止まる。いまの感覚だと引っかかる古さがあって、水着回の多さも含めて誰向けなのか迷ってしまう。
- アニメを先に見ていたせいか、原作だと脇のキャラがあっさり流されるのが寂しい。大きな戦いでも目立たないまま終わる面々がいて、そこはアニメのほうが好みだった。
- わちゃわちゃした初期のノリが好きだったぶん、途中からお色気もギャグも中途半端になった気がしてしまう。真面目な方向に寄っていく流れも、私には合わなかった。
- 長く続いているぶんネタの目新しさが薄れてきた。恋の行方も進んでいるようで進まないし、話の運びも重い。そろそろきれいに畳んでほしいというのが正直な気持ち。
- 子ども向けの顔をしているけれど、中身はかなりマニア向けだと思う。話の合間にガンダムに寄りすぎたパロディが挟まるので、元ネタを知らない俺は置いていかれる。










