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最終更新日:

哲也~雀聖と呼ばれた男~ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

哲也~雀聖と呼ばれた男~

哲也~雀聖と呼ばれた男~

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著者: さいふうめい星野泰視

連載: 週刊ヤングマガジン

ジャンル: ドラマギャンブル

評価: 8.4/10

あらすじ

戦後復興期の日本。新宿を舞台に、麻雀で生き抜く勝負師(バイニン)・哲也の生き様を描いた物語。師匠である房州さんとの出会い、そして各地の強敵たちとの命を賭けた極限の心理戦。イカサマあり、術策ありの壮絶な闘牌シーン。さいふうめいと星野泰視が放つ、人間の執念と孤独がぶつかり合う、本格麻雀ロマンの金字塔!「玄人(バイニン)」たちの熱き戦いが、今ここにある!

良い所

  • 戦後の荒廃した空気感と、「玄人(バイニン)」たちの命懸けの勝負が本当に熱いです。哲也が房州さんから技を盗み、一人の勝負師として成長していく姿に、男のロマンを強く感じて震えました。
  • 単なる麻雀漫画ではなく、イカサマ(術)をどう見破り、どう上回るかという心理戦の描写が凄まじいです。手に汗握る展開の連続で、麻雀のルールを詳しく知らなくても、その緊張感に圧倒されます。
  • 登場するライバルたちが全員一癖も二癖もあり、それぞれの生き様や執念が丁寧に描かれています。彼らとの死闘を通じて、哲也が「勝負の非情さ」と「孤独」を学んでいく過程が非常に深くて素晴らしいです。
  • 星野先生の描く力強いタッチの絵が、この泥臭い物語に完璧にマッチしています。牌を叩きつける音や、会場の熱気が伝わってきそうな臨場感があり、一度読み始めると止まらなくなる面白さです。
  • 「運」ではなく「実力(術)」で勝負を決めるという哲学がカッコいいです。時代に翻弄されながらも己の腕一本で生き抜く哲也の姿に、今の時代にはない力強いエネルギーを貰える、不朽の傑作だと思います。

悪い所

  • イカサマが前提の勝負が多いため、純粋な麻雀としての駆け引きを期待している人には少し違和感があるかもしれません。あくまで「玄人」同士の術比べという側面が強く、好みが分かれるポイントだと思います。
  • 物語の中盤以降、麻雀というよりももはや超能力バトルのような展開になることがあり、リアリティを求める私には少し残念でした。初期の泥臭い勝負の雰囲気を最後まで貫いてほしかったなと思います。
  • 女性キャラクターの出番が極端に少なく、終始むさ苦しい男たちの世界が続くので、少し華やかさに欠ける印象があります。もう少し多層的な人間ドラマがあれば、より物語に深みが出たのではないでしょうか。
  • 麻雀の専門用語が非常に多く、ルールが全く分からない人には状況の把握が難しいことがあります。注釈もありますが、バトルの凄さを100%理解するにはある程度の知識が必要なのが、少し難点かなと感じました。
  • 戦後の重苦しい雰囲気がずっと続くため、気分が明るい時に読むと少しテンションが下がってしまうことがあります。救いのない結末を迎えるエピソードも多く、読み進めるのにかなりの覚悟が必要な作品です。

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