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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

哲也~雀聖と呼ばれた男~ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

哲也~雀聖と呼ばれた男~

哲也~雀聖と呼ばれた男~

完結
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著者: さいふうめい/星野泰視

連載: 週刊少年マガジン

ジャンル: 裏社会/ギャンブル/麻雀/心理戦

評価: 8.6/10

あらすじ

焼け野原になった東京に放り出された十六歳の少年が、賭場のざわめきに引き寄せられていく。教わったばかりの博打で食いつなぐうち、新宿で伝説の玄人・房州と出会い、完膚なきまでに叩きのめされた。運ではなく力で勝ちを取りにいく。ツバメ返し、積み込み、卓の上のあらゆる技を体に刻みつけ、坊や哲の名は裏社会へ広がっていく。相棒と組み、旧友を看取り、宿敵ドサ健に敗れてもなお、各地を渡り歩いて己の麻雀を鍛え直す。牌の音ひとつで相手の腹を探り合い、卓の下では指先が動く。命を賭けた騙し合いの先に待つのは、雀聖の座。ルールを知らなくても引きずり込まれる、煙と熱が立ちこめる勝負師一代記!

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読む前に確認したい相性

向いている人

  • 手つきひとつで場がひっくり返る仕掛けと見破りの読み合いに、じりじりしながら付き合いたい人
  • ルールを知らなくても、焼け跡から裏の世界を駆け上がる若者の生き様そのものを追いかけたい人
  • 主人公だけでなく、師匠も相棒も宿敵もそろって変わっていく物語に心を持っていかれたい人

向いていない人

  • 競技としての正しい麻雀が読みたくて、勝負が仕掛け前提で進む展開にはどうしてものれない人
  • 話が進むほど技も敵も人間離れしていく振り切った誇張描写に、途中でついていけなくなる人
  • 主人公にはまっすぐな清らかさを求めていて、勝つためなら人の道を外れる場面で気持ちが冷める人

良い感想・レビュー

  • ルールも知らないまま読み始めた私でも、燕返しや2の2天和といった指先ひとつで場をひっくり返す玄人の技から目が離せない。焼け跡の荒れた空気もよく、師や友を送る場面では涙が止まらなかった。
  • 実在した玄人たちを少年誌の顔つきに作り替えた腕前がすごいです。坊や哲もダンチも房州さんも、名前を聞くだけで打ち筋まで浮かぶほどキャラクターが強烈に立っています。麻雀がわからなくても十分に楽しめます。
  • 主人公だけが強くなる話ではないところがうれしい。師匠も相棒も宿敵も、卓を囲むたび打ち手としても人としても変わっていく。誰かが変わる瞬間を見たくて、先へ先へと読み進めてしまう。
  • 絵の迫力がとにかく段違いで、悪役の警官の顔つきは何年経っても僕の頭から離れない。汚いやり方も辞さない裏の世界の話なのに、金にものを言わせる相手を打ち負かす場面の痛快さといったらない。
  • この作品で麻雀という遊びを知った人はかなり多いはずです。読んだ勢いで卓に着き、プロにまでなった人がいると知って驚きました。一本の漫画が遊びの入口そのものになった例はそう多くありません。

悪い感想・レビュー

  • 流れだのツキだのを確かな力として扱われると、どうにも乗り切れない。イカサマの読み合いと目に見えない運の話がまざるせいで、どちらの土俵で勝負しているのか分からなくなる場面が何度かある。
  • 話が進むほど敵の顔もイカサマの手口も化け物じみてきて、途中からついていけなくなりました。鏡をつけた鳥を飛ばしたり、合図だけで手牌を伝え合ったりします。技の競い合いが麻雀から離れていくのは残念です。
  • 終盤、主人公が人を担保に金を借りる場面には俺も引いた。格好よく描かれてきたぶん、勝つためなら人の道も踏み外す側の人間だと突きつけられる。そこまでやる必要があったのかは今も分からない。
  • 阿佐田哲也の小説を先に読んでいたぶん、引っかかる場面が多かった。実際の麻雀からかけ離れた作り話の比重が大きく、競技として見ると嘘が目立つ。作り手の愛情は伝わってくるだけに惜しい。
  • 麻雀を覚えてから読み返すと、あり得ない手牌の連続に笑ってしまった。勝負の筋がすべてイカサマ前提で回るため、打てる人ほど子供騙しに見えてしまう。頭を切り替えて読むのが向いている。

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