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忘却のサチコ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

忘却のサチコ

忘却のサチコ

著者: 阿部潤

連載: ビッグコミックスピリッツ

ジャンル: グルメコメディ

評価: 8.5/10

あらすじ

文芸誌編集者の佐々木幸子は、結婚式当日に新郎に逃げられるという衝撃的な出来事に直面する。完璧主義で仕事熱心な彼女は、心の傷を癒すために「美味しいものを食べると一瞬だけ忘れられる」という発見をする。以来、各地の絶品料理を求めて旅をしながら、失恋の痛みを乗り越えようとする。グルメと人間模様が織り交ぜられた、笑いと切なさの絶品グルメコメディ。

良い所

  • サチコの真面目すぎる性格とグルメへの没頭ぶりが面白く、笑いながら共感できた。
  • 料理の描写が非常に丁寧で、実際に食べてみたくなるほど美味しそうだった。
  • 失恋をグルメで乗り越えるという発想がユニークで、読んでいて前向きな気持ちになれた。
  • 各地の食文化が紹介されていて、旅行気分も味わえるのが魅力的だった。
  • 仕事に全力投球するサチコの姿が描かれていて、グルメ漫画以上に人間ドラマとして楽しめた。

悪い所

  • 毎回似たような展開で、食べて忘れるというパターンが繰り返されるのは単調に感じた。
  • サチコのキャラクターが極端に真面目すぎて、時に不自然に見えることがあった。
  • グルメ描写が中心で、ストーリーの進展が遅く感じる巻もあった。
  • 俊吾との関係性が曖昧なまま進むため、恋愛要素に物足りなさを感じた。
  • 食事シーンが長く続くと、テンポが崩れて冗長に感じる部分があった。

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