レビュー著者: 漫画よしあし
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トリコ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 「人生のフルコース」という設定が、キャラクターの生き様や価値観を表現する手法として本当に秀逸で大好きです。新しい食材に出会うたびに「これをフルコースに入れるのか?」とワクワクしながら読み進められました。
- 捕獲レベルという強さの指標や、独創的な食材のアイデアに、子供の頃のような純粋な冒険心が呼び覚まされました。宝石肉(ジュエルミート)や虹の実など、本当に食べてみたいと思わせる描写の数々に唸りました。
- トリコと小松の「冒険家と料理人」のコンビ愛が最高です!小松がどんな過酷な現場にもついていき、トリコの獲った食材を最高の料理に仕上げる。二人の信頼関係の深まりに、何度も胸を熱くさせられました。
- シリアスなバトルと豪快な食事シーン、そして合間に入る爆笑ギャグのバランスが絶妙です。島袋先生の描く、汗臭くて熱い男たちの友情と戦いに、毎回元気と食欲をもらえる最高のエンターテインメント作品です。
- 「食」に対する感謝の気持ちや、命をいただくことの重みが作品の芯に通っているのが素晴らしい。ただ食べるだけでなく、食材への「いただきます」という精神がバトルの中にも息づいている点に感銘を受けました。
悪い所
- グルメ界突入以降のパワーインフレの加速が凄まじく、初期の緻密な食材採取の面白さが少し薄れてしまったのが残念です。戦いの規模が大きくなりすぎて、キャラクターの強さの基準が分かりにくくなった感があります。
- 後半の物語の展開が非常にスピーディーで、一部の設定やキャラクターが十分に掘り下げられないまま終わってしまったように感じる回がありました。もっとじっくり見たいエピソードが多かっただけに、少し駆け足な印象です。
- 島袋先生独特の濃すぎる絵柄は、好みがはっきり分かれると思います。自分も最初はあの筋肉質なタッチに抵抗がありましたが、話の面白さでカバーされています。ただ、女性キャラの描写などは好みが分かれるかも。
- 「食」をテーマにしている割に、調理プロセスよりもバトルの比重が高すぎる回が続くと、少し飽きを感じることがありました。もっと小松が工夫して料理を作るシーンを、バトルの合間にじっくり見たかったです。
- 宇宙規模まで広がってしまったラスト付近の展開は、少し置いてけぼりを食らった感覚になりました。広げた風呂敷を畳もうとする熱量は伝わりますが、もう少し地に足のついた冒険で終わってほしかった気もします。





