レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
東京喰種トーキョーグール:re の感想と評価(良いところ、悪いところ)
東京喰種トーキョーグール:re
完結著者: 石田スイ
連載: 週刊ヤングジャンプ
評価: 7.8/10
あらすじ
ヒトを喰らう異形が紛れ込んだ東京。喰種を狩る組織CCGは、敵と同じ力を我が身に埋め込んだ実験部隊クインクスを立ち上げる。その指導役に選ばれたのは、二十年ぶんの記憶をなくした捜査官・佐々木琲世。問題児だらけの班を率いて現場に出るうち、彼の内側では消えたはずのもう一人の自分が目を覚ましていく。競売場の掃討や名家との総力戦をくぐり抜けるたび、班からは誰かが欠けていった。狩る側に回って見直すと、善と悪を分ける線はじわじわ溶けていく。仲間を失い、裏切り、それでも誰かの居場所であろうともがく姿に胸が締めつけられる。喰らわなければ生きられない者たちが、それでも手を取り合う日を探しつづける完結編!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 善悪をきれいに割り切らないダークファンタジーの中で、登場人物の心の揺れをじっくり追いかけたい人
- 狩る側に立った視点から前作の世界を見直し、これまで見えていなかった事情まで知りたい人
- 痛い目に遭いながら変わっていく若手たちを見守り、喰らう者と人が並び立つ結末まで見届けたい人
向いていない人
- 登場人物が一気に増えていく話が苦手で、名前と顔が結びつかない読みづらさは避けたい人
- 戦いの場面で黒く沈んで見分けのつかない画面が続くと、読む気持ちが途切れてしまう人
- 長く張られた謎が駆け足でまとめられる幕引きだと、消化しきれない思いが残ってしまう人
良い感想・レビュー
- 喰種の側から捜査官の側へ、語り手が入れ替わる作りに驚きました。狩る側の日常から見ると、前作の世界がまるで違う顔つきに変わります。追う側の目線に置き換わる構成で奥行きが広がりました。
- 問題児だらけの新人班が、痛い目に遭いながら少しずつ変わっていくのがうれしかった。出世しか頭になかった者も、閉じこもっていた者も居場所を見つけていく。面倒な新人たちの変わりように、俺は肩入れしていた。
- 描き込みの密度と暗い空気は相変わらずで、めくるたび画面に引きずり込まれる。登場人物が抱える絶望と、わずかに差す救いも描かれていて、最後まで目を離せなかった。絶望の隣に置かれた小さな救いが効いている。
- 苦しんだ末に主人公が自分なりの答えにたどり着く場面で、涙が止まりませんでした。散らばっていた縁と伏線が結び直され、最後にその後まで見せてくれます。納得して閉じられる終わり方でうれしくなりました。
- 生きるとは他の命を喰らうことだ、という逃げ場のない話に正面から向き合っている。グロい絵面の裏にある喰らって生きる後ろめたさというテーマが重く、読み切ってしまった。ただの善悪の話に落ちないのがいい。
悪い感想・レビュー
- 登場人物が増えすぎて、途中から誰が誰なのか追いきれなくなった。新しい班のメンバーだけでも顔と名前が結びつかず、話の軸を見失ってしまう。人数だけがふくらんでいく展開にはついていくのがしんどい。
- 戦いの場面が黒く塗り込まれていて、誰が誰を斬ったのか判別できないコマが多かったです。線が混み入っているぶん、じっくり見つめないと状況をのみ込めません。画面が暗くて追えない戦いは正直つらかったです。
- 終盤の駆け足ぶりには面食らいました。長く引っ張ってきた勢力や謎が、まとめて流されるように片づけられていきます。畳み方の粗さが残る幕引きで、前半の重さを思うともったいない気持ちが残りました。
- 前作の静かな切なさが好きだったので、今作のにぎやかさと急な展開の連続には戸惑った。世界の手ざわりが別物になった気がする。明るい方へ振り切った着地は、好みがはっきり分かれるところだと思う。
- 主人公が主役の位置から降ろされたように見えてしまい、寂しかった。一番思い入れのある人物なのに、物語の中心から少しずつ外れていく。主役の輪郭がぼやけていく流れには、最後まで納得できなかった。
良い感想・レビュー
- 喰種の側から捜査官の側へ、語り手が入れ替わる作りに驚きました。狩る側の日常から見ると、前作の世界がまるで違う顔つきに変わります。追う側の目線に置き換わる構成で奥行きが広がりました。
- 問題児だらけの新人班が、痛い目に遭いながら少しずつ変わっていくのがうれしかった。出世しか頭になかった者も、閉じこもっていた者も居場所を見つけていく。面倒な新人たちの変わりように、俺は肩入れしていた。
- 描き込みの密度と暗い空気は相変わらずで、めくるたび画面に引きずり込まれる。登場人物が抱える絶望と、わずかに差す救いも描かれていて、最後まで目を離せなかった。絶望の隣に置かれた小さな救いが効いている。
- 苦しんだ末に主人公が自分なりの答えにたどり着く場面で、涙が止まりませんでした。散らばっていた縁と伏線が結び直され、最後にその後まで見せてくれます。納得して閉じられる終わり方でうれしくなりました。
- 生きるとは他の命を喰らうことだ、という逃げ場のない話に正面から向き合っている。グロい絵面の裏にある喰らって生きる後ろめたさというテーマが重く、読み切ってしまった。ただの善悪の話に落ちないのがいい。
悪い感想・レビュー
- 登場人物が増えすぎて、途中から誰が誰なのか追いきれなくなった。新しい班のメンバーだけでも顔と名前が結びつかず、話の軸を見失ってしまう。人数だけがふくらんでいく展開にはついていくのがしんどい。
- 戦いの場面が黒く塗り込まれていて、誰が誰を斬ったのか判別できないコマが多かったです。線が混み入っているぶん、じっくり見つめないと状況をのみ込めません。画面が暗くて追えない戦いは正直つらかったです。
- 終盤の駆け足ぶりには面食らいました。長く引っ張ってきた勢力や謎が、まとめて流されるように片づけられていきます。畳み方の粗さが残る幕引きで、前半の重さを思うともったいない気持ちが残りました。
- 前作の静かな切なさが好きだったので、今作のにぎやかさと急な展開の連続には戸惑った。世界の手ざわりが別物になった気がする。明るい方へ振り切った着地は、好みがはっきり分かれるところだと思う。
- 主人公が主役の位置から降ろされたように見えてしまい、寂しかった。一番思い入れのある人物なのに、物語の中心から少しずつ外れていく。主役の輪郭がぼやけていく流れには、最後まで納得できなかった。








