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最終更新日:

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

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著者: 堀井雄二三条陸稲田浩司

連載: 週刊少年ジャンプ

ジャンル: ファンタジーバトル冒険

評価: 9.1/10

あらすじ

かつて勇者が魔王を倒した平和な世界。デルムリン島でモンスターと暮らす少年ダイは、勇者アバンと出会い修行を始める。復活した魔王、そして大魔王バーンの野望を阻止するため、ダイはポップ、マァムら仲間と共に旅立つ。稲田浩司×三条陸が贈る、少年ジャンプの誇る王道ファンタジーの最高傑作。全37巻、勇気のバトンが今、繋がる!

良い所

  • 「勇者とは何か」を問い続ける、王道の中の王道の物語に、最初から最後まで心を掴まれっぱなしでした。友情、努力、勝利というジャンプの精神がこれほど高い純度で結晶化した作品は、他に類を見ません。
  • ポップの成長物語こそが本作の真の主役だと思っています。最初は臆病者だった彼が、仲間のために震えながら立ち上がり、最後には誰よりも勇気ある賢者へと脱皮していく姿に、何度声を上げて泣いたか分かりません。
  • ハドラーを筆頭とする魔王軍のキャラクターの厚みが凄まじい。単なる敵ではなく、それぞれの信念や誇りのために戦う彼らの姿に、敵味方を超えた敬意を感じました。武人としてのハドラーの最期は、正に伝説です。
  • 三条陸先生による緻密なプロットと伏線回収が素晴らしく、全37巻を通して物語が完璧に帰結しています。初期の何気ない台詞がラストに繋がった時の快感は凄まじく、構成の美しさに惚れ惚れしてしまいます。
  • 稲田浩司先生の、清潔感がありつつも迫力満点の作画がこの世界観に完璧にマッチしています。メドローアやギガディンといった技の演出が格好良く、戦闘のロジックが分かりやすいので、何度読んでも飽きません。

悪い所

  • 物語の序盤はゲームの設定に忠実な冒険記という感じで、中盤以降の神がかった熱量に比べると、少し大人しく退屈に感じてしまうかもしれません。本当の面白さが爆発するまで、数巻は我慢して読み進める必要があります。
  • ダイの出生や竜の紋章に関する設定など、中盤以降に明らかになる事実が、当時の感覚で見ると少し後付けのように感じられる部分もありました。もっと早い段階から伏線を張ってほしかったな、と思う瞬間も正直あります。
  • 一部の戦闘で「死んだと思ったら生きていた」という展開が続いた時期があり、命の重みが少し軽く感じられてしまったのが残念でした。感動を誘うための演出だとは分かりますが、少ししつこく感じて冷める場面も。
  • 90年代の作品ゆえの、演出や台詞回しのクラシックさが、近年のスピーディーな漫画に慣れていると少し古臭く感じられるかもしれません。良くも悪くも直球すぎる「熱さ」が、肌に合わない読者もいる気がします。
  • クライマックスが非常に長大なので、一気に読むと少し疲労感があります。一戦一戦が極限の死闘なのは分かりますが、あまりの密度に息つく暇もなく、もう少し日常的な余白の時間も見たかったな、という贅沢な悩みです。

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