レビュー著者: 漫画よしあし
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終わりのセラフ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
終わりのセラフ
連載: ジャンプスクエア
評価: 8.6/10
あらすじ
未知のウイルスにより突如として大人は死に絶え、世界は崩壊した。生き残った子供たちは、地上に現れた吸血鬼たちによって地下都市へと連れ去られ、家畜として血を搾取される絶望の日々を送っていた。孤児院で育った百夜優一郎は、家族同然の仲間たちと共に外の世界への脱出を図るが、吸血鬼の貴族・フェリドによって仲間たちは無惨に殺されてしまう。唯一生き残った優一郎は、親友のミカエラを犠牲にして地上へと逃れ、吸血鬼への復讐を誓う。そこで彼を待っていたのは、吸血鬼に対抗するための特務部隊「月鬼ノ組」と、強大な力を持つ「鬼呪装備」だった。数奇な運命に翻弄される少年たちの、愛と復讐のダークファンタジー!
良い所
- 吸血鬼と鬼の力を手にした人間たちの壮絶な戦いを描くダークファンタジーとして、鬼呪装備などの設定が厨二心をくすぐって最高にかっこいいです!山本ヤマト先生の美麗な作画が物語をさらに引き立てています。
- 優一郎とミカエラの運命的なすれ違いや、互いを救おうとする強い絆に何度も泣かされました。過酷な運命に翻弄されながらも、絶対に諦めない二人の姿に深く感情移入してしまいます。
- グレンやシノアといった個性豊かで魅力的なキャラクターたちがたくさん登場し、彼らが織りなす人間ドラマから目が離せません。バトルシーンも迫力満点で、アニメから入りましたが原作も大満足の出来です。
- 人間側であるはずの帝鬼軍にもドロドロした思惑や陰謀が渦巻いており、ただの勧善懲悪ではない奥深いストーリー展開に引き込まれます。誰が本当の敵か味方か分からないサスペンス要素が面白いです。
- 絶望的な世界観の中で、家族の絆や仲間を思いやる優しさが光っています。優一郎が少しずつ成長し、周りの人々と強い信頼関係を築いていく過程が丁寧に描かれていて、読んでいてとても胸が熱くなります。
悪い所
- 吸血鬼側だけでなく人間側にもドロドロした思惑が渦巻いており、誰が本当の敵か味方かわからない展開が長く続くため、読んでいて少し精神的に疲れてしまいました。鬱展開が多くて少ししんどいです。
- 長期連載になるにつれて世界観や設定がかなり複雑化し、後付けのような展開も増えてきたため、途中で話が分かりにくくなってしまいました。少しストーリーが迷走気味に感じてしまう巻がありました。
- 重要なキャラクターが過酷な運命を辿ったり、裏切りや残酷な描写が度々登場するため、純粋な爽快感を求める私には少し重く感じられました。もう少し救いのある明るいエピソードも読んでみたかったです。
- 優一郎が仲間を大切にするあまり、無鉄砲で自分勝手な行動に走ることが多く、少しイライラしてしまう瞬間がありました。主人公の性格が一直線すぎるので、好みがはっきりと分かれると思います。
- ミカエラとの関係性が少しBLっぽく描かれているように感じる場面があり、純粋な少年漫画のバトルファンタジーを期待して読むと、少し違和感を覚えてしまう読者もいるかもしれません。少し人を選ぶ作風です。




