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最終更新日:

王様ランキング の感想と評価(良いところ、悪いところ)

王様ランキング

王様ランキング

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著者: 十日草輔

連載: マンガハック

ジャンル: ファンタジードラマ冒険

評価: 8.6/10

あらすじ

耳が聞こえず、口も利けず、子供用の剣すら持てないほど非力な第一王子・ボッジ。周囲からは「とても王の器ではない」と蔑まれながらも、親友である「影の一族」の生き残り・カゲとともに、「世界一立派な王様」を目指す冒険に飛び込んでいく。一見冷酷に見える継母ヒリングや異母弟ダイダ、裏切りを見せる臣下たちなど、それぞれの正義と過去を抱えた人物たちが織りなす温かくて重厚な人間ドラマが見どころ。まるで絵本のような素朴な絵柄と、手話や表情を使ったセリフのない演出が胸を刺す。弱さを持ちながらも前を向き続けるボッジの姿に、読んでいる自分まで力をもらえる作品だ!

良い所

  • 耳の聞こえないボッジが不器用ながら一歩ずつ前に進んでいく姿に本当に感動した。周囲から蔑まれても優しさを失わずに強くなっていく。そんなボッジを見ているだけで、自分まで勇気が出てくる。
  • 一見、いじわるな継母に見えるヒリングが、実は誰よりも家族への深い愛を抱えている描写に涙が止まらなかった。悪人がおらず、皆それぞれ引けない正義と不器用な優しさがある世界観が大好きだ。
  • 絵本を思わせる素朴な絵柄だが、ボッジの手話や表情を使った言葉のないサイレント演出が刺さる。セリフがなくても、キャラたちの悲しさや決意がすっと伝わってきて、ページを止められなくなった。
  • 暗殺者一族の生き残りであるカゲが、ボッジの最初の理解者として寄り添う友情が本当に尊い。お互いの言葉を補い、背中を預け合って過酷な運命を切り開いていく二人のやり取りがいつも楽しみだ。
  • 王様たちの実力を測る『王様ランキング』を巡る、ミステリアスな国家間の知略戦が非常に骨太だ。単なるおバカなメルヘンではなく、様々な勢力の思惑が交錯する重厚な世界観に私自身魅了された。

悪い所

  • 冥府の秘密や魔神との契約など、物語の中盤以降はプロットの複雑化でテンポが停滞気味に感じられた。説明用のセリフや会話パートが多く、初期のボッジのシンプルな修行や冒険が好きだった私には退屈だった。
  • 多くの悲劇や非道な行いをしたミランジョなどに対し、最終的にお咎めなしで安易に救済される結末はどうにも納得できなかった。被害者のことを思うとご都合主義すぎて、釈然としないもやもやが残る。
  • 絵本のような素朴な絵柄だが、最近の非常に緻密なデジタルイラストやハイクオリティなバトル描写を期待する私にとっては、少し絵がラフすぎると感じた。お話は良いが、作画に正直もう少し頑張ってほしかった。
  • 第一部がきれいに完結しただけに、第二部に突入してからストーリーの目的地が見えにくく迷走気味なのが気になった。設定も徐々に難解になってきて、初期のハラハラする勢いがかなり薄れた気がする。
  • 登場するキャラクターやその背景が急に増えたため、中盤からは同じような過去回想の連続でマンネリが気になってきた。本筋のボッジの冒険がなかなか進まず、テンポの悪さにやきもきすることが多かった。

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