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二月の勝者 ー絶対合格の教室ー の感想と評価(良いところ、悪いところ)
二月の勝者 ー絶対合格の教室ー
著者: 高瀬志帆
連載: 週刊ビッグコミックスピリッツ
評価: 8.8/10
あらすじ
東京・吉祥寺の中学受験塾「桜花ゼミナール」に、業界トップの合格実績を誇るフェニックスを辞めた敏腕講師・黒木蔵人が新校舎長として着任する。冷徹な言葉で「学習塾は子供の将来を売る場所」と語る彼だが、問題を抱える生徒や家庭に深く寄り添い、受験の現実と向き合いながら子供たちを合格へ導いていく。受験を通じて親子、講師、生徒の人間模様が交錯する教育ドラマ。
良い所
- 中学受験の現実が細かく描かれていて、教育の裏側を知ることができて非常に興味深かった。
- 黒木蔵人の冷徹さと優しさの二面性が魅力的で、ただの教育漫画にとどまらない深みを感じた。
- 生徒や保護者の抱える問題がリアルで、共感しながら読み進められた。
- 受験の年間スケジュールに沿った展開がわかりやすく、実際の受験事情を学べる点が良かった。
- 教育格差や家庭環境の影響を真正面から描いていて、社会派漫画としても読み応えがあった。
悪い所
- 専門用語や受験制度の説明が多く、読み慣れていないと難しく感じる部分があった。
- 黒木のキャラクターが完璧すぎて、現実味に欠けると感じる場面があった。
- ストーリーが重く、救いのない展開が続く巻では読むのが辛くなった。
- 登場人物が多く、家庭事情まで掘り下げるため関係性を把握するのに時間がかかった。
- 教育問題を真正面から描いているため、娯楽として読むには重すぎる印象を受けた。
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