レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

KIPPO の感想と評価(良いところ、悪いところ)

KIPPO

KIPPO

著者: 田中宏

連載: ヤングキング

ジャンル: 人間ドラマアクション

評価: 8.7/10

あらすじ

田中宏によるヤンキー青春漫画シリーズ「BAD BOYS」「グレアー」の続編にあたる作品で、広島を舞台に傷(キッポ)を抱えた若者たちが大家族のような絆を築いていく人情ドラマ。かつての敵同士が仲間として支え合い、守るべきものが生まれることで男たちが動き出す姿を描く。シリーズ前作のようにヒリヒリした緊張感というよりも、家族の温かさや仲間との絆に重きを置いた読み味が特徴だ。ヤンキー漫画らしい喧嘩や対立を軸にしながらも、笑いあり涙ありの人情あふれる展開が多くの読者を惹きつけている。一方で、絵柄が昔の漫画らしいという意見や、クセが強くて好みが分かれるという声もある。全30巻完結。

良い所

  • 田中先生の漫画は全部面白いがその中でもキッポは特に熱い。青春あり涙ありの展開の中に家族の絆という温かさが加わって、どんどん仲間を好きになっていく作品だ。
  • BAD BOYSの桐木司たちの子ども世代が主役と気づいたとき鳥肌が立った。前作を知らなくても楽しめるが、知っていると感動が倍増する続編の作り方がとても上手いと思う。
  • クセが強い作品だけれどとにかく人間味があって面白い。ヤンキーの喧嘩と人情話が絶妙に混ざり合った世界観で、こんな仲間たちの中に入れたら最高だろうなと思いながら読んだ。
  • 前作BAD BOYSよりもヒリヒリした緊張感は薄くなった分、温かみが増して読みやすくなった。かつての敵同士が大家族のように支え合う展開が胸に刺さって、つい泣いてしまった。
  • 広島の不良たちが傷を抱えながらも仲間を守ろうとする姿に何度も胸が熱くなった。大家族のような温かいコミュニティの描き方がリアルで、登場人物全員を好きになってしまう作品だ。

悪い所

  • 絵が古い漫画のような雰囲気でとっつきにくかった。最初の数話はキャラや世界観に慣れるのに時間がかかって、テンポも合わないと感じたが何となく次を読んでしまう不思議な作品だ。
  • 好みが分かれる絵柄と世界観で、自分にはハードルが高かった。ヤンキー漫画のノリについていけない場面が多くて、せっかくの人情話も共感しにくいまま終わってしまうことがあった。
  • BAD BOYSを読んでいないと最初の登場人物の関係性が把握しにくかった。前作の知識が前提になっている場面が多くて、初読者には少しとっつきにくい入り口になっていると感じた。
  • ヤンキーが次々と登場するが人数が多すぎて誰が誰なのかわからなくなることがあった。キャラクターの顔の区別もつきにくくて、話が複雑になるにつれて流れについていくのが大変だった。
  • クセの強い漫画で独特の世界観に慣れるまでが大変だった。田中宏作品特有のテイストがあって、合わない人には最後まで馴染めないまま終わる可能性がある読み手を選ぶ作品だと思った。

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