レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
KIPPO の感想と評価(良いところ、悪いところ)
KIPPO
著者: 田中宏
連載: ヤングキング
評価: 8.7/10
あらすじ
「BAD BOYS」「グレアー」で田中宏が描き続けた広島ヤンキーワールドが、ここに集大成として結実する。傷(キッポ)を抱えた若者たちが、かつての敵同士でさえも仲間として迎え入れ、大家族のような絆を築いていく。守るべきものができたとき、男たちは本気で動き出す——喧嘩に明け暮れた過去を持つ大人たちが若者に生き様を見せ、世代をまたいで受け継がれていく人情の連鎖。「BAD BOYS」から続く数多の伏線が次々と回収される瞬間の感動は格別で、シリーズ既読者ならば鳥肌を禁じえない。笑いあり涙あり、人情あふれる広島ヤンキー大河漫画の大団円!
良い所
- 田中先生の作品はすべて読んでいますが、KIPPOは同系列のどの漫画よりも群を抜いていると感じます。センスの塊のような展開が続いて、読み始めたら止まらなくなりました。
- BAD BOYSとグレアーから読んできたので、あの登場人物たちがここで繋がっていくのかという感動が積み重なって、正直鳥肌が立ちました。続編を楽しめるって本当に幸せです。
- ヤンキー漫画だと思って読んだら、親子3〜4世代をまたぐ人情ドラマで驚きました。荒れた時代を生き抜いた大人たちが若者に生き様を見せる場面は、何度読んでも胸に刺さります。
- 青春あり涙あり愛ありで、読み進めるごとにストーリーのピースがはまっていく感動は他のヤンキー漫画では味わえないものがありました。最後まで読んで本当に良かったです。
- 広島弁のクセも含めて、人間味あふれる人情話とヤンキーの喧嘩が絶妙に混ざり合った独特の面白さがあります。慣れてくるとその空気感がクセになって抜け出せなくなりました。
悪い所
- 絵柄が昔の漫画っぽくてクセが強く、最初は好みじゃないなと思いながら読み進めたのが正直なところです。慣れれば気にならなくなるのですが、序盤のハードルは割と高い。
- BAD BOYSもグレアーも未読の状態で読んだので、登場人物が多すぎて序盤はどの人が誰なのか全然整理できなくて困りました。事前知識なしだとかなりしんどいと思います。
- ファミリー設定は好きなのですが、お金が絡む場面になるとキャラクターが「根本的にダメな人間」に見えてしまって、応援する気持ちがどうしても薄れてしまいます。
- こんな大家族みたいな環境が本当に存在するわけないなと思いながら読んでいます。現実味はまったくないのですが、そういうファンタジーとして割り切ると楽しめる作品かなと。
- 悪ガキばかりで序盤は取っつきにくいのですが、読み続けることで「あ、こういう漫画か」と馴染んでいく作品だと思います。最初の壁を超えられるかどうかで評価が変わりそうです。





