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KIPPO の感想と評価(良いところ、悪いところ)
KIPPO
著者: 田中宏
連載: ヤングキング
評価: 8.7/10
あらすじ
広島を舞台に、『BADBOYS』『女神の鬼』などで描かれた不良たちのその後を描く群像劇。暴走族や暴力団が衰退した時代、かつての不良仲間たちはそれぞれの人生を歩みながらも“ファミリー”としての絆を守り続けていた。仲間の死、過去の因縁、家族との確執、そして新たな世代との関わりを通して、彼らは己の生き方を問い直していく。友情と裏切り、喪失と再生が交錯する、広島悪ガキ伝説の集大成。
良い所
- 過去作から続くキャラクターたちの成長や変化が丁寧に描かれていて、長年のファンにはたまらない。
- 広島弁や街並みの描写がリアルで、舞台の空気感に引き込まれる。
- 喧嘩や抗争シーンの迫力がありながらも、人間ドラマとしての深みがある。
- 仲間同士の絆や家族愛が熱く描かれ、感情移入しやすい。
- シリアスな展開の中に時折挟まれるユーモアが心地よく、緩急のバランスが良い。
悪い所
- 過去作を読んでいないと人物関係や背景が分かりづらい部分がある。
- 登場人物が多く、名前や立場を覚えるのに時間がかかる。
- 暴力描写が多く、苦手な人には読み進めにくい。
- ストーリーが長期化しており、テンポが遅く感じる巻もある。
- 過去の因縁や回想が多く、現在の物語が停滞しているように感じることがある。



