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憂国のモリアーティ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

憂国のモリアーティ

憂国のモリアーティ

著者: 三好輝竹内良輔

連載: ジャンプスクエア

ジャンル: サスペンス歴史ミステリー

評価: 8.5/10

あらすじ

19世紀末の大英帝国。階級制度に支配された社会に疑問を抱く青年ウィリアム・ジェームズ・モリアーティは、腐敗した貴族社会を打ち砕き理想の国を築くため“犯罪卿”として暗躍する。彼の計画はやがて名探偵シャーロック・ホームズとの宿命的な対決へと繋がっていく。社会改革と犯罪が交錯する、もう一つのホームズ譚。

良い所

  • モリアーティを主人公に据えた視点が新鮮で、悪役の正義を描く構成に引き込まれた。
  • 19世紀ロンドンの雰囲気が緻密に描かれていて、歴史的背景に没入できた。
  • ウィリアムとホームズの知略戦が緊張感に満ちていて読み応えがあった。
  • 作画が美麗でキャラクターの表情や衣装の描写が細かく、世界観に説得力があった。
  • 社会問題をテーマにしているため、単なる推理漫画にとどまらず深みを感じた。

悪い所

  • 専門用語や階級制度の説明が多く、テンポが遅く感じる部分があった。
  • モリアーティの計画があまりに完璧すぎて、物語に緊張感が薄れる場面があった。
  • ホームズの登場が遅く、期待していた対決まで時間がかかる印象を受けた。
  • キャラクターの美形描写に偏りがあり、リアリティよりもスタイル重視に感じた。
  • シリアス一辺倒で、長く読むと重苦しさが続き疲れることがあった。

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