レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
憂国のモリアーティ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
憂国のモリアーティ
連載: ジャンプSQ.
評価: 9.1/10
あらすじ
腐敗した大英帝国を、死をもって浄化する。三好輝(漫画)、竹内良輔(構成)が、圧倒的な「悪の華」への賛美と、美麗かつ冷徹で洗練された筆致で描き出す、シャーロック・ホームズの宿敵・モリアーティ教授を主人公に据え、階級制度に縛られた社会を根底から変えるため、美しき犯罪卿たちが完璧な計画を遂行する衝撃のクライム・サスペンス。ホームズとの宿命の対決、そして「必要悪」としての正義。重厚な歴史的背景と、息を呑むような頭脳戦の連続。輝かしい理想と、そのために流される鮮血。至高の犯罪叙事詩、堂々開幕!
良い所
- とにかくウィリアムの美しさと、完璧すぎる犯罪計画の美学が秀逸すぎて、私、一コマ一コマから溢れる『知性』に、最高の没入感と素晴らしい多幸感を味わいながら夢中になって読み耽りました。最高のサスペンス漫画です。
- 三好先生の描くキャラクターの表情や、19世紀末のロンドンの景観が非常に美麗で、私、一コマ一コマに溢れる『時代の香り』に不覚にも魂を震わせる素晴らしい体験をしました。傑作です!
- ホームズとの対比が非常に素晴らしくて、僕、ページを捲るたびに『二人の運命はどう交差するんだ!?』と素晴らしい多幸感を味わいました。これ以上に『瑞々しい』ピカレスクはありません。神漫画!
- 絵のタッチが非常に清潔感がありかつ感情表現が豊かで、私、一コマ一コマからキャラクターの『覚悟』がダイレクトに伝わってくるようでした。最高!
- 読み終わった後のこのズシリとした満足感。私、これほどまでに誠実で不器用な(?)正義の物語に出会えて幸せです。最終回まで犯罪卿たちの未来を全力で見守りたいです!
悪い所
- 非常に心地よくて面白いですが、とにかく演出がスタイリッシュで美化されている面が強いため、僕のような泥臭くてドライな犯罪描写を好む読者には、時時物語のノリに素直に没入できない瞬間があるかもしれません。強烈なアクがあります!
- 設定は秀逸ですが、物語の展開が時時あまりにも理想的というか、主人公側に都合が良すぎるように感じられることがあり、僕としては時時『もう少し苦戦するシーンも……』と贅沢な不満も少しありました。安定感のある無双です。
- 情報の密度が非常に高く、歴史的な背景や政治的な設定が詳細なため、私、時時その詳しさゆえに、純粋なエンタメとして没入できない瞬間がたまにありました。僕の勝手な事情ですが、理解力が試されます。
- 一度読み始めると一気に読めますが、僕にとっては少し情報の整理が『重厚すぎて疲れる(知識的に)』部分があり、読了後に本当にどっと疲労感を感じました。私、精神状態が良い時にしか読めません。
- 万人受けする作品だからこそ、僕には少し『特定の型にはまったアクション演出』に寄りすぎているように感じられることがありました。私個人の感性の問題ですが、もう少しドライな現場の厳しさも欲しかったです。



