レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
小林さんちのメイドラゴン の感想と評価(良いところ、悪いところ)
小林さんちのメイドラゴン
マークダウンで表示著者: クール教信者
連載: 月刊アクション
評価: 8.9/10
あらすじ
最強のドラゴン、なんと人間界で「メイド」になる!?クール教信者が描く、異文化交流(?)ホームコメディ。お疲れ気味のOL・小林さんは、酔った勢いで立ち寄った山の中で、深手を負っていたドラゴン・トールを助ける。恩返しのために人間界へやってきたトールは、なぜかメイドとして小林さんの自宅に居候することに……。爆乳メイドのトールをはじめ、幼いカンナや他の個性豊かなドラゴンたちが、人間界の常識に翻弄されながらも、小林さんとの生活を通じて『家族』になっていく過程を、シュールな笑いとホロリとくる感動を交えて綴る一作。
良い所
- ドラゴンと人間という、本来相容れない存在が少しずつ理解し合っていく過程が素晴らしい。トールの小林さんに対する一途で献身的な(時に重すぎる)愛が微笑ましく、見ていて飽きません。特にカンナちゃんの可愛さは反則級です。
- 単なる萌え漫画ではなく、異種族ゆえの価値観の違いや、人間社会の矛盾を鋭く突くようなセリフが随所にあり、深く考えさせられます。笑って、癒やされて、たまに少し切なくなる、そんな多層的な魅力がある作品です。
- 日常系コメディとしてのテンポが抜群。ドラゴンとしての圧倒的な力を持っているのに、スーパーの安売りに一喜一憂したり、近所の人たちと交流したりするギャップが最高に面白いです。作画の崩し方も効果的。
- クール教信者先生独特の、ドライでありながら愛のある眼差しが全編に感じられる。キャラクターたちが皆、自分の居場所を見つけていく物語としても完成度が高く、読了後にとても温かい気持ちになれます。
- 家族の形は血縁だけではない、ということを改めて感じさせてくれる。小林さんとトール、そしてカンナたちが築き上げた『新しい家族』の形が理想的で、ずっとこの日常が続いて欲しいと願いたくなる名作。
悪い所
- 作風として少し性的あるいはシュールなギャグが含まれているため、純粋な子供向けのドラゴンの物語を期待すると、少し戸惑う部分があるかもしれない。深夜アニメ的なノリを楽しめる人向けの内容です。
- ドラゴン同士のシリアスな戦いや設定が時々出てくるが、基本は日常ものなので、本格的なファンタジーバトルを期待しすぎると少し肩透透かしを感じるかも。あくまでメインは『小林さんち』の日常です。
- キャラクターの露出が多めな場面があり、人によってはそのあたりで抵抗感を感じてしまう可能性も。表現の自由の範囲内ですが、読む場所を選ぶ作品ではあります。
- 物語の大きな目標(ラスボスを倒すなど)があるわけではないので、目的意識のはっきりしたストーリーを好む読者からすると、少し中弛みを感じる巻があるかもしれない。安定した日常を楽しむ姿勢が必要です。
- 新しいドラゴンが増えるのは賑やかで楽しいけど、その分一人一人のエピソードが薄味になってしまったのが不満。初期の小林さん・トール・カンナだけの、あの濃密で愛おしい日常をもっとずっと見ていたかった!



