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宝石の国 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
宝石の国
著者: 市川春子
連載: 月刊アフタヌーン
評価: 8.7/10
あらすじ
遠い未来、人類が滅びた後の世界。硬質な体を持つ28体の宝石たちは、月から襲来する「月人」と戦いながら生きていた。脆く未熟な宝石・フォスフォフィライトは、戦闘に不向きとされながらも、自分の役割を求めて葛藤し続ける。仲間との絆や喪失、変化を経て、フォスはやがて世界の真実に迫っていく。
良い所
- 宝石たちのデザインと世界観が独創的で、ページをめくるたびに新鮮な驚きがあった。
- フォスの成長物語が切なくも力強く描かれていて胸を打たれた。
- 哲学的なテーマが盛り込まれており、読み終えた後も深く考えさせられる。
- 戦闘シーンの描写が美しく、緊張感と迫力が伝わってくる。
- 静謐な雰囲気とドラマチックな展開のバランスが絶妙で、唯一無二の作品だと感じた。
悪い所
- 専門的な鉱物の名称や設定が多く、理解するのに時間がかかった。
- ストーリーが抽象的で難解に感じる部分があり、読み手を選ぶ。
- キャラクターの感情表現が淡白で、共感しにくい場面があった。
- 展開がゆっくりで、物語の進行が遅く感じる巻もある。
- 終盤にかけての展開が難解で、結末に消化不良を覚えた。




