レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
マイホームヒーロー の感想と評価(良いところ、悪いところ)
マイホームヒーロー
完結連載: 週刊ヤングマガジン
評価: 9.3/10
あらすじ
家族を守るため、父親が選んだ道は「完全犯罪」だった。山川直輝(原作)と朝基まさし(作画)が放つ、究極のクライム・サスペンス。推理小説好きの平凡なサラリーマン・鳥栖哲雄は、愛する娘を守るために半グレ組織の男を殺害。それを機に、組織の追及から逃れるための死体遺棄、証拠隠滅、そしてプロの悪党たちを出し抜くための極限の心理戦に身を投じていく。哲雄の推理知識を駆使した隠蔽工作のディティールと、常に「バレたら終わり」という手に汗握る緊迫感が、読む者を惹きつけて離さない。正義と狂気が交錯する、家族愛の極致を描いた一作。
読む前に確認したい相性
向いている人
- 平凡な父親が家族を守るために殺人を犯し、その隠蔽工作に推理小説の知識を駆使するスリラーを楽しめる人
- 「普通の父親」がパニックと策略の間で葛藤しながら突き進む、心臓バクバクの犯罪スリラーが好きな人
- 死体処理や証拠隠滅といった具体的でリアルな描写を含む、緊迫感のあるクライムサスペンスを楽しめる人
向いていない人
- 死体処理や犯罪手法に関する具体的でリアルな描写に強い嫌悪感やグロテスク感を覚えやすい人
- 主人公が犯罪者として行動する設定に強い倫理的な不快感を覚え、感情移入が難しくなる人
- 家族愛をテーマにしながら生々しく重い犯罪描写が続く作風に、感情的な疲弊を感じやすい人
良い感想・レビュー
- とにかく哲雄の『平凡な父親』としての狂気的な執着と、推理小説の知識をフル活用した隠蔽工作が凄まじい。死体処理の具体的な描写(煮沸や薬品の使用など)がリアルすぎて、読んでいて心臓がバクバクします。
- 朝基先生の描く、追い詰められた人間の冷や汗が伝わるような表情が素晴らしい。対立する組織側の半グレたちも、ただの悪党ではなくそれぞれに知略を巡らせてくるので、ハイレベルな頭脳戦が楽しめます。
- 一難去ってまた一難という展開の連続で、全く飽きがこない。哲雄という男が、良心の呵責に苛まれながらも、家族のためなら何でもやるという覚悟を決めた瞬間の格好良さは唯一無二です。
- 半グレ組織との息詰まる交渉術や、一般人がどうやってプロの追及を逃れるかというシミュレーションが非常に緻密。サスペンスとしての完成度が極めて高く、実写ドラマ化されるのも納得の面白さです。
- 家族揃って食卓を囲むような平穏なシーンと、その裏で行われている命懸けの工作のギャップが秀逸。日常が崩れ去っていく恐怖と、それを繋ぎ止めようとする執念に、思わず深く感情移入してしまいます。
悪い感想・レビュー
- 死体処理の描写などがかなり具体的でグロテスクな面があるため、そういった描写に耐性がない人にはかなりきついと思う。家族愛をテーマにしながらも、内容はかなりエグい。これは好みが分かれます。
- 物語後半になるにつれて、展開が少し複雑になりすぎて、初期のような『逃げ切り』のスリルよりも『組織内部の抗争』的な要素が強まっていく。個人的にはもっと家庭内でのハラハラを読みたかった。
- 哲雄の推理知識が万能すぎるように感じられる場面もあり、時々『そこまで上手くいくか?』というご都合主義的な印象を抱いてしまうこともあった。リアリティを重視しすぎると引っかかるかも。
- 登場する警察官や組織の人間が非常に優秀すぎるため、読んでいて常に息が詰まる。もう少し逃げ場やコミカルな要素があっても良いかもしれないと感じるほど、緊張感が持続しすぎて疲労困憊します。
- 主人公側の倫理観が崩壊していく過程を描いているので、善悪の区別がはっきりした物語を好む人には向かない。道徳的な不快感をエンタメとして楽しめるかどうかが評価の分かれ目だと思います。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
とにかく哲雄の『平凡な父親』としての狂気的な執着と、推理小説の知識をフル活用した隠蔽工作が凄まじい。死体処理の具体的な描写(煮沸や薬品の使用など)がリアルすぎて、読んでいて心臓がバクバクします。
死体処理の描写などがかなり具体的でグロテスクな面があるため、そういった描写に耐性がない人にはかなりきついと思う。家族愛をテーマにしながらも、内容はかなりエグい。これは好みが分かれます。
朝基先生の描く、追い詰められた人間の冷や汗が伝わるような表情が素晴らしい。対立する組織側の半グレたちも、ただの悪党ではなくそれぞれに知略を巡らせてくるので、ハイレベルな頭脳戦が楽しめます。
物語後半になるにつれて、展開が少し複雑になりすぎて、初期のような『逃げ切り』のスリルよりも『組織内部の抗争』的な要素が強まっていく。個人的にはもっと家庭内でのハラハラを読みたかった。
一難去ってまた一難という展開の連続で、全く飽きがこない。哲雄という男が、良心の呵責に苛まれながらも、家族のためなら何でもやるという覚悟を決めた瞬間の格好良さは唯一無二です。
哲雄の推理知識が万能すぎるように感じられる場面もあり、時々『そこまで上手くいくか?』というご都合主義的な印象を抱いてしまうこともあった。リアリティを重視しすぎると引っかかるかも。
半グレ組織との息詰まる交渉術や、一般人がどうやってプロの追及を逃れるかというシミュレーションが非常に緻密。サスペンスとしての完成度が極めて高く、実写ドラマ化されるのも納得の面白さです。
登場する警察官や組織の人間が非常に優秀すぎるため、読んでいて常に息が詰まる。もう少し逃げ場やコミカルな要素があっても良いかもしれないと感じるほど、緊張感が持続しすぎて疲労困憊します。
家族揃って食卓を囲むような平穏なシーンと、その裏で行われている命懸けの工作のギャップが秀逸。日常が崩れ去っていく恐怖と、それを繋ぎ止めようとする執念に、思わず深く感情移入してしまいます。
主人公側の倫理観が崩壊していく過程を描いているので、善悪の区別がはっきりした物語を好む人には向かない。道徳的な不快感をエンタメとして楽しめるかどうかが評価の分かれ目だと思います。





