レビュー著者: 漫画よしあし
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パリピ孔明 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 三国志の知識を現代のプロモーションや戦略に落とし込む構成が実に見事。孔明が繰り出す「計略」が、音楽業界の荒波を鮮やかに切り開く様子は読んでいて爽快。
- 孔明のキャラが立っているのはもちろん、ヒロイン英子のひたむきな努力と成長が胸を打つ。笑えるシーンも多いが、音楽に対する真摯な姿勢には感動させられる。
- 三国志を知らなくても十分楽しめるが、知っていると思わずニヤリとする小ネタが満載。歴史上の英傑の知恵が、現代でも通用するという描き方が非常に面白い。
- 絵がとても綺麗で、特にライブシーンの迫力が凄い。音がないはずの漫画なのに、英子の歌声が聞こえてくるような熱量を感じる素晴らしい描写だと思う。
- 出落ちのような設定かと思いきや、中身はしっかりとしたサクセスストーリー。緻密な戦略と熱い友情、そして何より「良い音楽を届けたい」という情熱が溢れている。
悪い所
- 斬新な設定ゆえに、三国志に全く興味がない人にとっては孔明の行動や思考プロセスが少し回りくどく感じられる場面があるかもしれない。好みの分かれる作品。
- 中盤以降、知略のパートが少し複雑になり、音楽漫画というよりは完全に戦略シミュレーションのようなノリになる時期がある。もっと歌の描写を見たいと感じることも。
- メディアミックス展開も多いが、原作のテンポ感が一番良い。アニメやドラマから入ると、漫画特有のシュールなギャグの間が少し違って見えるかもしれない。
- 悪役(ライバル)の造形が少しステレオタイプな印象を受けることも。孔明が万能すぎるため、もう少しギリギリの接戦が見たいという贅沢な悩みが出ることもあった。
- 最新の音楽業界のトレンドを追う描写もあるが、三国志ネタとのバランス調整に苦労しているように見える回もある。設定を維持するのが大変そうな印象を受ける。




