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ゴールデンカムイ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイ

著者: 野田サトル

連載: 週刊ヤングジャンプ

ジャンル: 歴史冒険アクション

評価: 9.1/10

あらすじ

日露戦争で「不死身の杉元」と呼ばれた元兵士・杉元佐一は、戦友の妻の治療費を得るため北海道の金塊を探し始める。旅の途中でアイヌの少女アシㇼパと出会い、彼女と共に金塊の謎を追うことに。大自然の脅威、凶悪な脱獄囚、そして軍勢力が入り乱れる中、二人は生き抜きながら真実へと迫っていく。アイヌ文化や食文化も織り交ぜられた壮大なサバイバル冒険譚。

本音のガチ長文レビュー(ネタバレ有)

最終31巻まで読了済み。 結構読むの大変だったなという感想です。 面白かったけど、そんなに話題になるほどでは…?という印象でした。 序盤は非常に面白い。 アイヌの生活という今までに触れたことのない世界が、 斬新で興味深く、楽しめるポイント。 現代の日常生活では全く知らない世界なので、 へぇーこんなことしてるんだぁ、という部分がいっぱいです。 その分、説明の長いセリフも多いので、 真面目に読もうとすると非常に疲れます。 私はそのあたりは絵をメインで追いつつ、説明台詞は斜め読み。 ストーリーと直接絡むことはあまりないので、それでもOKでした。雰囲気で楽しめる。 序盤はそういった日常のワチャワチャとか、 冒険ロマンっぽい流れが面白いポイント。 戦闘シーンとか狩りのシーンもありますが、コミカル多めなので、 シリアスにはほとんどならない。 中盤からは、金塊をめぐるグループごとの争奪戦。 アイヌ暮らし関連は減っていきます。 コミカルさが全体的に減って、展開が目まぐるしく変化したり、 直接的な戦闘や、目論見あうような場面が多くなり、漫画の雰囲気が変わってきます。 序盤のほんわかコミカルが好きな人はここで離脱かなと。 かなり青年漫画感が強くなってきます。 ただ、本筋のストーリー展開はここから醍醐味という感じ。 登場人物も増えて、普通に読んでても「コイツ味方だっけ?」と混乱したり、 そもそもスパイでした、みたいな時もあるのでちゃんと読む必要あり。 誰がいまどこにいるのかも、合間に整理のイラストとか入れてくれるけど普通にわからなくなる。 でもわからなくなっても、大枠の展開は理解できるかなと。 終盤は、ストーリーが一気に(突然?)佳境になって、 序盤のノリはもう無い。 あと、いままでほとんど無かったのに、回想シーンみたいのが長々を入ってくるので、 このあたりはダルかったです。 すごいストーリー展開が熱くなってきて、先がどうなるのか読みたいのに、 長々と1キャラの昔話とかいらないなと思った。 そういうのが必要なのもわかるけど、もうちょっと短くできなかったのだろうか。 そういう深掘りがあるわりに、つまりどういう心情で何しているのかをハッキリ言わないので、 結局いまどっち側の人間なのかがわかりづらい。 何度か読んだらわかると思うけど、一読では掴みづらい。 一番最後、スピード感のある展開はすごく良かった。 ここまでの登場人物が死にまくるんだけど、 それ1つ1つに構っている暇がないぐらい一気に進んでいき、 ほんとにこれで終わるというのが伝わってきた。 終わり方については、好み次第だと思うけど、 個人的には、「で、結局だれか何かを意味あるものを手に入れたんでしたっけ?」って感じ。 キレイにまとまった感はあるけど、 これだけ長く激しく争ってきたわりに、何の遺恨もなく終わった感あるし、 具体的になにかを手に入れたの白石だけっていう。 権利書とか意味なくはないけど、結局その後にアシリパのやりたいことに直接つながらないし。 これを手に入れたことで、この先こんな展開が繰り広げられるんだろうなぁ、というのが無かったのが終わり方としては残念。 ネットでは、アイヌの民族としての扱い方が~みたいな話もあるみたいですが、 そういう系の知識や思想は良くも悪くも何も持っておらず、あまりわからないんで触れません。 基本的には勢いや展開を楽しむ漫画として読むのが良い作品だと思います。 新選組のキャラも出てきますがそこは深掘りされないので注視しても意味無いし、 アイヌ文化を深く知るために読むものでもないです。(キッカケとか元から興味がある人は取っ掛かりにしてもいいと思います) 面白いか、つまらないかでいうと間違いなく面白いに入ります。 ただ、結局は青年漫画のノリなのでそこが合わない人はダメだろうというのと、 一時期異常に持て囃された(マーケティングの都合?)ほどではないというのは把握して読んでもらうのが良いです。 あと、余談としては、アイヌの人の名前、全然覚えられない。っていうか読めない。 あとさらに余談で、個人的に一番好きなのはロシアから付いて来ちゃったスナイパー。あの知能戦、すごい好き。でもそういう漫画ではない。

良い所

  • アイヌ文化や食文化の描写が丁寧で、物語を楽しみながら学べるのが魅力的だった。
  • 杉元とアシㇼパのコンビが微笑ましく、シリアスな展開の中でも温かさを感じられた。
  • ギャグとシリアスの切り替えが絶妙で、緊張感と笑いのバランスが心地よかった。
  • 戦闘シーンの迫力が圧倒的で、ページをめくる手が止まらなかった。
  • 登場人物が皆個性的で、敵味方問わず魅力的に描かれていた。

悪い所

  • 残虐な描写が多く、読むのに抵抗を感じる場面があった。
  • キャラクターが多すぎて、関係性を把握するのが難しかった。
  • ギャグが唐突に挟まれるため、シリアスな場面の緊張感が薄れることがあった。
  • ストーリーが複雑で、途中から追いかけるのが大変に感じた。
  • 終盤の展開が駆け足気味で、もっと丁寧に描いてほしかった。

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