レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
茉莉花官吏伝~後宮女官、気まぐれ皇帝に見初められ~ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
茉莉花官吏伝~後宮女官、気まぐれ皇帝に見初められ~
マークダウンで表示連載: 月刊プリンセス
評価: 8.3/10
あらすじ
物覚えが良いことだけが取り柄の、平凡な後宮の女官・茉莉花。しかし、彼女の能力は一度目にしたものを絶対に忘れない「瞬間記憶能力」という驚異的な才能だった。ある日、彼女の才能を偶然見抜いたのは、気まぐれと噂されるが実際は極めて聡明な若き皇帝・珀陽。珀陽は茉莉花の才能を見抜き、女性初の「官吏(国家公務員)」の道を歩ませるべく、強引に猛勉強の試練を課す。自らの隠れた才能を過小評価しつつも、過酷な詰め込み勉強や試験に立ち向かい、独自の視点と知識で国を揺るがす難事件を解決していく。少しずつ皇帝との愛を深めながら、自立したプロの官吏としての道を堂々と切り開いていく、中華風宮廷サクセスロマンの傑作!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 超記憶力という特技を武器に後宮で才能を開花させる、知略型ヒロインの活躍に爽快感を感じる人
- 陰謀が渦巻く中華後宮を舞台に、主人公と皇帝の信頼関係がゆっくり育つ恋愛要素を楽しめる人
- 煌びやかな中華衣装・装飾の美しい作画と、権謀術数が飛び交うスリリングな後宮ドラマが好きな人
向いていない人
- 後宮内の複雑な人間関係や政治的な駆け引きが多く続くため、気楽な学園物や青春物を求める人
- 主人公の記憶力が時々都合よく機能しすぎ、万能すぎるギフトにご都合主義感を覚える人
- 中華ファンタジーの煌びやかなノリや演出に圧倒され、純粋な物語として没入しにくい人
良い感想・レビュー
- 一度目にした物を絶対に忘れない驚異的な記憶力を持ちながら、自分の才能を過小評価する茉莉花が可愛い。ただ暗記するだけでなく、努力を重ねて自分の知性で官吏の道を切り開く姿に強く共感した。
- 気まぐれに見えて誰よりも聡明な皇帝珀陽の一途な溺愛と特別扱いが、少女漫画として最高にニヤニヤさせられる。茉莉花の才能を早くから見抜き、厳しくも優しく背中を押す二人の関係性が本当に大好きだ。
- 高瀬わか先生による、後宮のクラシカルで華やかで美しい衣装や背景描写が本当に素晴らしい。キャラクターの表情、特に照れまくる茉莉花の表情や皇帝の麗しさが際立っており、眺めるだけで保養になる。
- 全12巻という読みやすい長さで、第1部が綺麗に完結する完成度が非常に良かった。原作小説の膨大なお話をダラダラと引き伸ばさず、要点をギュッと凝縮してスピーディに完結まで走り抜けた傑作だと思う。
- 単なる恋愛に留まらず、自分の知識と知恵を駆使して難解な政治的難事件を解決する知略の面白さに大満足している。自立したプロの働く女性として、堂々と官吏の道を歩んでいくサクセスストーリーに和む。
悪い感想・レビュー
- 架空の中華世界とはいえ、女官たちの制服が短いミニスカートだったり、衣装デザインの近代制服っぽさに強い違和感を覚えた。本格的な歴史時代劇を期待する私には、少しデフォルメが不自然に映る。
- 原作の膨大なお話を12巻にまとめた弊害で、物語の進行や個々のエピソード、心理描写の掘り下げが駆け足で簡略化されすぎているのが不満だった。小説版の丁寧な描写を愛する読者にとっては、少し薄い。
- 茉莉花が物覚えが良い(暗記)だけで実務的な成果を何も出していない初期から、珀陽が都合よく特別待遇を約束するご都合主義に少し冷めた。才能があるのは分かるが、周囲の甘やかしぶりが過剰に感じる。
- 茉莉花が勉強する習慣がなかった状態から、強制的に過酷な詰め込み勉強を強いる教育環境が、見ていて少し精神的にキツかった。体調不良になりそうな過労状態の描写が多く、少し過保護さにハラハラする。
- 主人公の自己評価が常に低く、周りがいくら認めても「私なんか」と卑下するウジウジした態度が、中盤以降は少しワンパターンでイライラした。いい加減自分の能力を認めて自信を持ってほしいと思ってしまう。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
一度目にした物を絶対に忘れない驚異的な記憶力を持ちながら、自分の才能を過小評価する茉莉花が可愛い。ただ暗記するだけでなく、努力を重ねて自分の知性で官吏の道を切り開く姿に強く共感した。
架空の中華世界とはいえ、女官たちの制服が短いミニスカートだったり、衣装デザインの近代制服っぽさに強い違和感を覚えた。本格的な歴史時代劇を期待する私には、少しデフォルメが不自然に映る。
気まぐれに見えて誰よりも聡明な皇帝珀陽の一途な溺愛と特別扱いが、少女漫画として最高にニヤニヤさせられる。茉莉花の才能を早くから見抜き、厳しくも優しく背中を押す二人の関係性が本当に大好きだ。
原作の膨大なお話を12巻にまとめた弊害で、物語の進行や個々のエピソード、心理描写の掘り下げが駆け足で簡略化されすぎているのが不満だった。小説版の丁寧な描写を愛する読者にとっては、少し薄い。
高瀬わか先生による、後宮のクラシカルで華やかで美しい衣装や背景描写が本当に素晴らしい。キャラクターの表情、特に照れまくる茉莉花の表情や皇帝の麗しさが際立っており、眺めるだけで保養になる。
茉莉花が物覚えが良い(暗記)だけで実務的な成果を何も出していない初期から、珀陽が都合よく特別待遇を約束するご都合主義に少し冷めた。才能があるのは分かるが、周囲の甘やかしぶりが過剰に感じる。
全12巻という読みやすい長さで、第1部が綺麗に完結する完成度が非常に良かった。原作小説の膨大なお話をダラダラと引き伸ばさず、要点をギュッと凝縮してスピーディに完結まで走り抜けた傑作だと思う。
茉莉花が勉強する習慣がなかった状態から、強制的に過酷な詰め込み勉強を強いる教育環境が、見ていて少し精神的にキツかった。体調不良になりそうな過労状態の描写が多く、少し過保護さにハラハラする。
単なる恋愛に留まらず、自分の知識と知恵を駆使して難解な政治的難事件を解決する知略の面白さに大満足している。自立したプロの働く女性として、堂々と官吏の道を歩んでいくサクセスストーリーに和む。
主人公の自己評価が常に低く、周りがいくら認めても「私なんか」と卑下するウジウジした態度が、中盤以降は少しワンパターンでイライラした。いい加減自分の能力を認めて自信を持ってほしいと思ってしまう。





