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地縛少年 花子くん の感想と評価(良いところ、悪いところ)
地縛少年 花子くん
著者: あいだいろ
連載: 月刊Gファンタジー
評価: 9.2/10
あらすじ
かもめ学園に伝わる七不思議の一つ「トイレの花子さん」。女子トイレの3番目の個室に呼び出された八尋寧々が出会ったのは、噂とは違い少年の姿をした幽霊・花子くんだった。願いを叶える代わりに代償を求める花子くんと、ひょんなことから彼の助手となった寧々は、学園に潜む怪異たちと関わりながら、花子くんの過去と学園の秘密に迫っていく。
良い所
- 花子くんと寧々の掛け合いがテンポ良く、笑いと切なさが同居している。
- キャラクターデザインが可愛らしく、色彩や構図も美しい。
- 怪異ごとのエピソードが練られており、ホラーとコメディのバランスが絶妙。
- 伏線の張り方が巧みで、読み進めるほど物語の奥行きが増す。
- 学園という舞台を活かした怪異設定が多彩で飽きさせない。
悪い所
- 序盤はコメディ色が強く、シリアス展開を期待すると肩透かしを感じる。
- キャラクターの関係性や設定が複雑になり、途中から読み始めると理解しづらい。
- 可愛らしい絵柄とシリアスな展開のギャップが合わないと感じる人もいる。
- 一部の怪異エピソードが短く、掘り下げ不足に感じることがある。
- 物語の進行がゆっくりで、展開を急ぎたい読者にはもどかしい。





