レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
地縛少年 花子くん の感想と評価(良いところ、悪いところ)
地縛少年 花子くん
著者: あいだいろ
連載: 月刊Gファンタジー
ジャンル: ファンタジー/少年マンガ/オカルト/コメディ/学園
評価: 8.8/10
あらすじ
かもめ学園に伝わる「七不思議」の噂。旧校舎3階の女子トイレには「花子さん」がいて、呼び出した者の願いを叶えてくれるという。自身の願いを叶えるため、オカルト少女の八尋寧々は怪談に身を委ねるが、現れたのはなんと男の子の幽霊「花子くん」だった!ドSで少しエッチ、だけどどこか寂しげな彼に振り回され、寧々は学園に潜む怪異たちの事件に巻き込まれていく。可愛らしい絵柄の裏に隠された、残酷で切ない運命と壮大な謎。少年幽霊とオカルト少女が織りなす、懐かしくて新しいハートフル便所コメディが開幕!
良い所
- 絵柄が唯一無二の美しさで、一瞬で心を奪われました!アナログ感のある色彩がまるで画集のようで、ページをめくるたびにうっとりします。可愛さと不気味さが同居する、最高のアート作品だと思います!
- 見た目の可愛さに反して、時折見せる本格的なホラー描写のギャップが凄まじいです。ただのコメディだと思って読むと、残酷で切ない運命の物語に心臓を抉られます。この温度差にすっかり中毒になりました。
- 花子くんと寧々ちゃん、そして光くんのトリオの関係性が尊すぎます!からかい合う日常に癒やされる一方で、お互いを大切に想う強い絆に何度も泣かされました。不器用な彼らの幸せをずっと願っています。
- 学園の七不思議という王道の設定を、緻密な伏線と独自の世界観で再構築している点に脱帽です。散りばめられた謎が少しずつ繋がっていくミステリー要素が面白くて、最新刊が出るのが待ち遠しくてたまらない!
- キャラクターたちが抱える悲しい過去や執着の深さに、胸が締め付けられます。生者と死者の切ない境界線を描くストーリーが本当に秀逸。笑って、怖がって、最後には号泣してしまう、至高のエンタメ作品です。
悪い所
- キュートな絵柄に惹かれて読み始めたのですが、想像以上にホラー描写が本格的で怖かったです。夜に一人で読むとゾッとするシーンがあり、グロテスクな表現もチラホラあるので、少し人を選ぶ作風ですね。
- 物語が進むにつれて境界のルールや時系列が入り組み、設定が複雑すぎて混乱してしまいました。一気に読まないと誰の思惑で動いているのか分からなくなるので、サクサク楽しみたい私には少し難解でした。
- 序盤のヒロインの寧々ちゃんが極端なイケメン好きでミーハーすぎる点に、少しイライラしてしまいました。彼女の身勝手な言動が鼻についてしまい、物語に深く感情移入できるようになるまで時間がかかりました。
- 日常のギャグ回と、本筋のシリアス回のテンポの差が激しいのが気になりました。特定のキャラの深掘りが長引くと、本編の謎解きがなかなか進まなくて、少し焦れったさを感じてしまうエピソードがありました。
- ハートフルなコメディだと思って期待していましたが、救いのない残酷な展開も多く、読んでいて精神的に疲れました。もっと明るく楽しいだけの学園モノを求めていた私には、少し重すぎる世界観に感じました。





