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君は放課後インソムニア の感想と評価(良いところ、悪いところ)
君は放課後インソムニア
著者: オジロマコト
連載: ビッグコミックスピリッツ
評価: 9/10
あらすじ
石川県七尾市の高校に通う中見丸太は、不眠症に悩み日々を過ごしていた。文化祭の準備中、校舎の天体観測室で同じく不眠症を抱える曲伊咲と出会う。互いにそばにいると眠れることに気づいた二人は、廃部となっていた天文部を復活させ、秘密の居場所として活動を始める。天体観測や写真撮影を通じて、二人は少しずつ距離を縮め、青春のひとときを紡いでいく。
良い所
- 不眠症という繊細なテーマを丁寧に描き、共感と温かさを感じられる。
- 天文や写真の描写が美しく、物語に静かな深みを与えている。
- 主人公二人の距離感や関係性の変化が自然で、読んでいて心地よい。
- 地方都市の風景描写がリアルで、舞台の空気感が伝わってくる。
- 静かな物語ながらも感情の起伏があり、読後に余韻が残る。
悪い所
- 展開がゆっくりで、テンポを求める読者には物足りない。
- 大きな事件や衝撃的な展開が少なく、刺激を求める人には合わない。
- 専門的な天文用語や描写が多く、興味がないと読み飛ばしてしまう。
- 恋愛要素が控えめで、進展を急ぐ読者にはもどかしい。
- 全体的に淡々としており、盛り上がりに欠けると感じる巻もある。



