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九条の大罪 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
九条の大罪
著者: 真鍋昌平
連載: ビッグコミックスピリッツ
評価: 9/10
あらすじ
冷徹かつ狡猾な弁護士・九条間人は、依頼人の利益を最優先に、時に法の抜け道を駆使してでも勝利をもぎ取る。殺人、詐欺、薬物、冤罪──現代社会の闇を背景に、九条は依頼人のために奔走し、時に正義と悪の境界を踏み越えていく。法廷だけでなく、裏社会や人間の欲望が交錯する現場で繰り広げられる、濃密な人間模様と倫理の葛藤を描くリーガル・サスペンス。
良い所
- 九条の冷静沈着かつ非情な弁護スタイルが魅力的で、次の展開が読めない緊張感がある。
- 現代社会の闇や法の限界をリアルに描いており、社会派ドラマとしての完成度が高い。
- 一話ごとに異なる事件が描かれ、それぞれの人間模様が濃くて読み応えがある。
- 作画が緻密で、特に人物の表情や視線が心理描写とリンクしていて迫力がある。
- 法廷シーンだけでなく、事件の裏側や交渉の駆け引きが丁寧に描かれていて臨場感がある。
悪い所
- 九条の人間性が冷たすぎて感情移入しづらい場面がある。
- 救いのない結末が多く、読後感が重くなることがある。
- 法律や制度の説明が少なく、専門知識がないと理解しづらい部分がある。
- 暴力や犯罪描写が生々しく、苦手な人にはきつい。
- ストーリーが淡々と進む回もあり、テンポが遅く感じられることがある。




