レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
闇金ウシジマくん の感想と評価(良いところ、悪いところ)
闇金ウシジマくん
完結著者: 真鍋昌平
連載: ビッグコミックスピリッツ
評価: 8.4/10
あらすじ
「10日で5割」という違法な利息で金を貸す闇金、カウカウファイナンス。社長の丑嶋馨のもとには、パチンコにはまった主婦、見栄で借金を重ねる若い女、働く気のないフリーターなど、どこからも借りられなくなった人たちが次々とやって来る。甘い見通しを見抜かれ、逃げ道をひとつずつふさがれていく債務者たち。その転落ぶりは、他人ごとと笑えないほど生々しい。明日は自分かもしれない、と背筋が冷える。やがて物語は丑嶋自身の過去へと踏み込み、少年時代からの因縁や、暴力団幹部との命を削る駆け引きへと広がっていく。怖いのに目を離せない、金に食われていく人間の弱さを容赦なくえぐる闇金ドラマ!
この作品が載っている特集
読む前に確認したい相性
向いている人
- 借金や転落の怖さを生々しい物語で知り、安易にお金を借りてはいけないという危機感を持っておきたい人
- 人間の弱さやずるさがリアルに描かれた、怖いもの見たさで読み進めたくなる裏社会ものを探している人
- 冷酷な主人公と、破滅していく人や踏みとどまる脇役が織りなす一話ごとに違う人間ドラマを味わいたい人
向いていない人
- 心に余裕がないときに救いのない結末や過激な暴力描写が続くと、気分が沈んで引きずってしまう人
- 依存症や借金で追い詰められた人の転落を、娯楽として楽しむことにどうしても抵抗を感じる人
- 映画やドラマのテンポに慣れていて、セリフがぎっしり詰まったページを読むのに疲れてしまう人
良い感想・レビュー
- 誰も報われない結末や過激な暴力も出てくる、暗い世界です。それでもこの衝撃があるから、安易に金を借りず、まっとうに生きようと思えるんです。読むたびに明日も頑張ろうと思えます。
- 僕の心に残ったのは、元ホストの社員が数字に踊らされて、大事な少女を死なせてしまう過去の話。後悔を消せないまま丑嶋のそばでまっとうに生きる姿には、娯楽の枠を越えた深みがある。
- 私が一番思い知らされたのは、普通に働いて少しずつ返せばいいという考えの甘さ。破滅へ突っ走る人と、ぎりぎりで踏みとどまる脇役が、主人公を食いそうなほど生き生きしているのも楽しいです。
- 心がざわつく話ばかりなのに目が離せません。借金とは無縁の僕でも、もしかしたら…と思わされる身近でリアルな怖さがあります。いかつい大男の社長が、うさぎを大事に飼っているところは、ちょっとかわいいです。
- 金が絡んだときの人間のいやらしさが生々しい。ずるずると借金を重ねて落ちていく姿が怖いのに、俺は怖いもの見たさでつい読み進めてしまう。初めは絵が不安定だけど、途中でぐっとうまくなるよ。
悪い感想・レビュー
- 裏稼業の理屈の怖さはよく描けているし、白黒のコントラストが効いた絵もうまい。それでも、依存症や社会になじめない人を自業自得のように描く姿勢には納得できない。読んでいて気持ち悪くなった。
- 正直、面白いのは認めます。ただ、他人の不幸を娯楽として売っているようで、お金を払う気にはなれません。ある登場人物の最期を読んでからは、主人公に報いがあってほしいとさえ思う。
- ブランド品を買いあさって借金を重ねた女の子が、夜の街へ流れ、病気と薬で心も体も壊れていく話がきつすぎました。最後までひとかけらの救いもない展開で、気分は最悪です。
- 映画を全部見てから手に取ったものの、文字がびっしりで読むのに骨が折れる。活字が苦手で途中でやめてしまい、映像で見るほうが楽しめると思う。ヤクザものの話は好きなだけに、そこが惜しい。
- ときどきグロい場面が混ざるうえ、女性がぞんざいに扱われるシーンも多め。絵柄も女性受けしにくそうです。読んでいると、女性読者の間では好みが分かれる作品だと感じます。










