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青春漫画おすすめ45選|完結済みの恋愛・部活・音楽

編集: 漫画よしあし
公開日:更新日:

放課後の教室や部室、帰り道の会話を思い出させてくれるのが青春漫画です。この特集では、10巻以上で完結した長編から45作品を選びました。

初恋のすれ違いを追う恋愛もの、ステージで音を鳴らす音楽もの、勝ち負けに全力をかける部活もの。教室のなにげない日常をいとおしく描く作品も入れています。

どれも最終巻まで出ているので、結末を待たされずに読み切れます。読みたい気分に合わせて、気になる切り口から一冊選んでみてください。

時間がない人向け結論:おすすめTOP3

  1. ルールも知らない不良が、架空の必殺技に頼らず地道な基礎を積み上げて戦力になっていきます。

  2. 「貞子」と呼ばれてきた主人公が、ひとつずつ言葉にして友達と恋を手に入れていきます。

  3. ピアノが弾けなくなった元天才少年が、自由なヴァイオリニストと出会って再び音楽と向き合います。

目次

選び方のポイント

  1. 1. 恋愛ものは、すれ違いの重さで選ぶ

    同じ恋愛ものでも、読み味はかなり違います。『君に届け』や『アオハライド』は、少しずつ距離を縮めていく王道です。『砂時計』や『僕等がいた』は、大人になるまで想いを引きずる重めの作品。すれ違いが長く続くと疲れてしまう人は、付き合ってからも仲のいい『俺物語!!』や、ノリツッコミが軽快な『ホリミヤ』から入ると読みやすいです。

  2. 2. 泣ける作品は、別れを描くかどうかで分かれます

    『四月は君の嘘』『僕の初恋をキミに捧ぐ』『ふたつのスピカ』は、大切な人との別れが物語の芯にあります。思いきり泣きたい日には合いますが、気持ちが沈んでいるときには重く感じるかもしれません。読み終えて前向きになりたいなら、変わろうと踏ん張る姿で泣かせる『ハニーレモンソーダ』や『ちはやふる』がおすすめです。

  3. 3. 部活ものは、競技を知らなくても読めるかを見る

    『ハイキュー!!』や『アオアシ』は、もともとその競技に興味がなかった読者まで引き込んだ作品です。カバディ、競技かるた、書道とまだなじみの薄い題材も、『灼熱カバディ』『ちはやふる』『とめはねっ! 鈴里高校書道部』なら読むうちにルールが頭に入ってきます。ただ、『アオアシ』のように戦術の説明が細かい作品は、気楽に読みたい日には少し重め。

  4. 4. 音楽ものは、題材のジャンルから入る

    ジャズの『BLUE GIANT』、ロックの『BECK』、クラシックの『のだめカンタービレ』、津軽三味線の『ましろのおと』と、題材は幅広くそろっています。どれも演奏の場面を絵の力で見せる作品ですが、漫画では音そのものが聞こえないぶん物足りなく感じる人もいます。まずは好きな音楽に近い作品から手に取ると入りやすいはずです。

  5. 5. 日常ものは、事件の少なさを楽しめるか

    『からかい上手の高木さん』や『君は放課後インソムニア』は、大きな事件がほとんど起きません。二人のやりとりや夜の静けさを、ゆっくり味わう作品です。刺激的な展開がほしい日には退屈かもしれませんが、疲れた日に一話ずつ読み進めるにはちょうどいい読み心地です。

全45作品の比較表

横にスクロールすると他の項目も見られます

順位作品名ジャンル完結状況評価特徴向いている人
1SLAM DUNKSLAM DUNK少年漫画/バスケットボール/スポーツ/青春/学園完結9.8/10ルールも知らない不良が、架空の必殺技に頼らず地道な基礎を積み上げて戦力になっていきます。派手な才能一発で勝つ話ではなく、素人が基礎をひとつずつ積み上げて強くなる過程をじっくり味わいたい人
2君に届け君に届け恋愛/少女漫画/青春/学園完結8.9/10「貞子」と呼ばれてきた主人公が、ひとつずつ言葉にして友達と恋を手に入れていきます。まっすぐな言葉で気持ちを伝える話に弱く、恋も友情もじっくり描かれた学園ものを読みたい人
3四月は君の嘘四月は君の嘘音楽/少年漫画/ヒューマンドラマ/青春/ラブストーリー完結9.4/10ピアノが弾けなくなった元天才少年が、自由なヴァイオリニストと出会って再び音楽と向き合います。漫画なのに音楽の美しさと感情が溢れてくる演奏描写に、純粋に心を震わせたい人
4ハイキュー!!ハイキュー!!バレーボール/スポーツ/青春完結9.6/10小柄な日向と天才セッター影山のやりとりは、どこを切り取っても「ザ・青春」です。普段はスポーツ漫画を読まないけれど、知らない競技にまで夢中になる体験を味わってみたい人
5からかい上手の高木さんからかい上手の高木さん少年漫画/日常/青春/ラブコメ完結8.7/10隣の席の高木さんにからかわれ、毎回顔を赤らめる西片の反応にニヤニヤしてしまいます。甘酸っぱい中学時代を思い出して癒やされたい気分の人
6ハチミツとクローバーハチミツとクローバー恋愛/青春/美術大学完結9.2/10風呂なしアパートで暮らす美大生たちの、ギャグのテンポが軽快な群像劇です。恋愛だけでなく、才能や将来への不安といった人生の痛みまで描いた物語を、じっくり味わいたい人
7タッチタッチ少年漫画/青春ラブコメディ/スポーツ完結9.4/10双子の兄弟と幼なじみの少女の、近づいては離れるもどかしい距離に何度読んでもキュンとします。白球を追う熱さと、言えないままの初恋のもどかしさを、どちらも手加減なしで味わいたい人
8BECKBECK音楽/バンド/少年漫画/青春完結9/10平凡で弱気だったコユキが、歌の才能を見出されて表現者として覚醒していく姿がまぶしい作品です。音楽と青春が交わるバンド漫画の世界にどっぷり浸りたい人
9アオハライドアオハライド恋愛/少女漫画/学園完結8.5/10中学の初恋の人と高校で再会し、苗字も性格も変わった洸に再び惹かれていく王道ラブストーリーです。甘酸っぱいだけでなく、少しずつ自分らしさを取り戻していく心の揺れ動きもじっくり味わいたい人
10銀の匙 Silver Spoon銀の匙 Silver Spoon日常/青春/農業/学園完結9.1/10進学校の競争に疲れた八軒が、農業高校で自分を必要としてくれる居場所を見つけていきます。命をいただく現実を誠実に描く話を読みたい人
11ちはやふるちはやふる恋愛/スポーツ/青春完結9.2/10静かなイメージだった百人一首が、これほど熱く激しい競技だったのかと見方が変わります。かるたがこんなに熱いのかと見方が変わる体験をしたい人
12俺物語!!俺物語!!少女漫画/青春/ラブコメ完結8.9/10身長2メートルの猛男はどう見ても王子様タイプではないのに、ちゃんときゅんとさせてくれます。見た目はごつくても中身がまっすぐな男が主人公の、笑って泣ける恋愛漫画を読みたい人
13BLUE GIANTBLUE GIANT音楽/ヒューマンドラマ/青春完結9.6/10河川敷でひたすらサックスを吹き続ける大の、若さあふれる情熱に引っぱられます。音のない漫画というメディアから、圧倒的な作画と演奏者の表情を通じてジャズの魂を感じ取りたい人
14ホリミヤホリミヤロマンス/コメディ/学園完結9.5/10学校では人気者の堀さんと地味な宮村くんが、互いの素顔を知って近づいていきます。派手に見える子と地味に見える子、二人が学校では見せない素顔のギャップに、にやにやしたい人
15アオアシアオアシサッカー/スポーツ/青春/育成漫画完結9.2/10サッカーをここまで頭を使う競技として描いた漫画は、ほかになかなかありません。サッカーを頭を使う知的な競技として、選手の思考プロセスまでじっくり深く味わいたい人
16となりの怪物くんとなりの怪物くん少女漫画/青春/ラブコメ完結8.7/10勉強一筋の雫と問題児ハルのまわりに、不器用で人付き合いが苦手な人たちが集まってきます。壁ドンやキザなセリフに頼らない、ふとした仕草で胸が高鳴る恋愛ものをじっくり読みたい人
17のだめカンタービレのだめカンタービレ音楽/ヒューマンドラマ/青春/ラブコメ/女性漫画完結9.3/10笑える漫画のつもりで読み始めると、紙の上から演奏が立ち上がってきて驚かされます。絵と文字だけのはずなのに、演奏の熱がそのまま押し寄せてくる感覚をじっくり味わいたい人
18君は放課後インソムニア君は放課後インソムニア日常/ラブコメ/学園完結9.2/10不眠症の二人が放課後の旧天文台で見つけた、静かな夜の居場所の物語です。夜の静寂と星空の空気感を圧倒的な画力で味わう青春漫画を求める人
19H2H2少年漫画/高校野球/スポーツ/青春/ラブコメ完結8.8/10野球部すらない学校で、愛好会から始める立ち上げのわくわく感がたまりません。野球の熱さと淡い恋が半々で進む青春ものを、腰を据えて最初からじっくり味わいたい人
20ストロボ・エッジストロボ・エッジ恋愛/少女漫画/学園完結8.8/10恋を知らなかった仁菜子が、恋人のいる蓮への想いを止められなくなっていく片想いの物語です。誰かを純粋に想う気持ちの輝きと切なさを、ひたむきに描いた王道の学園恋愛漫画を楽しみたい人
21坂道のアポロン坂道のアポロン音楽/ヒューマンドラマ/青春/女性漫画完結8.8/101966年の佐世保で、孤独な転校生と不良がジャズで心を通わせていく王道を丁寧に描いた作品です。普段は青春漫画が苦手でも、ジャズがいつの間にか物語の中へ引っ張り込んでくれる独特の引力がある作品が好きな人
22恋は雨上がりのように恋は雨上がりのようにロマンス/ヒューマンドラマ/青春完結9.2/10アキレス腱を切って走れなくなった17歳と、小説を書かなくなった45歳の店長。年の差の恋を描いていても、大人がきちんと一線を引く物語なら安心してのめり込めるという人
23バクマン。バクマン。少年漫画/青春・サクセスストーリー/漫画家・業界モノ完結9/10絵の真城と話の高木が、週刊少年ジャンプでの連載を目指します。漫画やアニメの作り手の苦労と仕事のしくみをのぞきたい人。物を作る仕事に憧れたことがある人
24灼熱カバディ灼熱カバディドラマ/日常/スポーツ完結9.3/10「ネタスポーツ」だと思っていた人ほど、試合中の執念や駆け引きに引き込まれます。競技の詳細を知らなくても、選手たちの執念と駆け引きの凄まじい熱さに一気に引き込まれたい人
25ハニーレモンソーダハニーレモンソーダ恋愛/少女漫画/青春/学園完結8.6/10「石」と呼ばれた羽花を、界がほうっておかずに支える関係が胸に来ます。いじめで心を閉ざした主人公が、高校で少しずつ自分に自信をつけていく成長物語を見守りたい人
26ピアノの森ピアノの森青年漫画/音楽/ヒューマンドラマ/青春完結9.2/10森に捨てられたピアノを弾く少年カイと、努力家の修平。森のピアノで育った天才少年が世界の頂点を目指す、圧倒的な音楽描写と師弟愛の感動物語を楽しみたい人
27思い、思われ、ふり、ふられ思い、思われ、ふり、ふられ恋愛/群像劇/少女漫画/学園完結8.5/10正反対の女の子ふたりと男の子ふたり、二組の恋を並行で追える構成がよく効いています。二組の恋を同時進行で追いかける展開が好きで、贅沢な群像劇を腰を据えて味わいたい人
28ラフラフ少年漫画/スポーツ/青春/ラブコメ完結9.3/10和菓子屋同士の因縁を背負った二人の、水泳と恋の物語です。スポーツものにそこまで詳しくなくても、恋と競技が半分ずつ進んでいく青春をゆっくり味わってみたい人
29ハイスコアガールハイスコアガールゲーム/ギャグ/青春/ラブコメ完結8.8/10駄菓子屋の店先の筐体や順番待ちの空気まで、あの頃のゲーセンの手ざわりが細かく描かれます。駄菓子屋の店先や90年代のゲームセンターで過ごした時間が、いまも体のどこかに残っている人
30ましろのおとましろのおと音楽/少年漫画/ヒューマンドラマ/三味線/青春完結8.7/10津軽三味線という渋い題材なのに、熱くて読みごたえのある青春です。津軽三味線という独自の題材を通じて、自分だけの音を探してもがく天才少年の青春に引き込まれたい人
31ひるなかの流星ひるなかの流星恋愛/少女漫画/青春/学園完結8.3/10田舎育ちのすずめが、担任の先生と一途な同級生のあいだで揺れます。先生への憧れと同級生への想いの間で揺れる三角関係の初恋を、切なさごとじっくり味わいたい人
32ベイビーステップベイビーステップスポーツ/青春完結8.8/10成績オールAの几帳面な高校生が、真面目さを武器にした理論的なトレーニングで頭角を現していきます。感覚ではなく論理的に競技を分析しながら成長していく、これまでにない知的なスポーツものが好きな人
33僕の初恋をキミに捧ぐ僕の初恋をキミに捧ぐ恋愛/少女漫画/青春/闘病・医療ドラマ完結9.1/10二十歳まで生きられない少年と、彼を諦めない少女の長い長い初恋の物語です。恋の物語というだけでなく、限られた時間をどう生きるかという問いまで一緒に受け止めたい人
34ふたつのスピカふたつのスピカ青年漫画/青春/SF/学園完結8.8/10ロケット事故で母を失った少女が、仲間と宇宙飛行士を目指します。厳しい訓練とつらい別れを重ねながら夢に手を伸ばしていく青春を、腰を据えてじっくり追いかけたい人
35クロスゲームクロスゲーム少年漫画/青春・学園/スポーツ・野球/ラブコメ完結8.6/10亡き幼なじみが見た夢を追って、嫌い合っていた二人がマウンドと本音にたどり着きます。言葉にしない気持ちのやりとりが好きで、間や表情で語る恋の描き方にじっくり浸りたい人
36虹色デイズ虹色デイズ学園ラブコメ/少女漫画/青春群像劇完結7.8/10仲良し男子4人の友情と恋を、急がずじっくり描きます。少女漫画の恋だけでなく、男子高校生たちのばかばかしい日常と友情も一緒に味わいたい人
37ハレルヤオーバードライブ!ハレルヤオーバードライブ!音楽/少年漫画/恋愛・ラブコメ/青春/音楽・バンド完結8.2/10軽音部のない高校で秘密の部室を見つけ、ギターに触れたこともない主人公がバンドを組みます。音が聞こえないはずの紙の上から、演奏の熱と迫力がまるごと飛んでくる漫画を読みたい人
38砂時計砂時計恋愛/少女漫画/ヒューマンドラマ/青春完結9.3/10両親の離婚で母の故郷に移った杏と初恋の相手が、離れても忘れられないまま大人になっていきます。キラキラした恋の話より、初恋の痛みと消えない後悔まで丸ごと描ききった物語をじっくり読みたい人
39柔道部物語柔道部物語青年漫画/スポーツ漫画/柔道/学園・部活コメディ完結9.3/10甘い言葉に騙されて入部した優等生が、背負い投げを武器に強くなっていきます。初心者が一直線に無敵になるのではなく、勝ったり負けたりしながら少しずつ強くなる過程をじっくり追いかけたい人
40氷の城壁氷の城壁ウェブトゥーン/恋愛/青春群像劇完結8.6/10人との間に壁を作ってしまう小雪と、ぐいぐい距離を詰めてくるミナトたち4人の物語です。他人との間に壁を作ってしまう主人公が少しずつ距離を縮めていく、繊細な心理描写に共感できる人
41とめはねっ! 鈴里高校書道部とめはねっ! 鈴里高校書道部ドラマ/青春/学園完結9.2/10書道に興味がなくても、読むうちに書道の心得がわかった気になるのが不思議な作品です。書道に興味がなくても、読むうちに書の見方や心得が自然と身につく部活ものを楽しみたい人
42僕等がいた僕等がいた恋愛/少女漫画/青春完結8.2/10恋の高揚と喪失の痛みを、詩みたいな台詞で描くラブストーリーです。甘いだけでなく、痛みや喪失を抱えた重めの恋愛を長い時間をかけてじっくり味わいたい人
43放浪息子放浪息子青春・学園/ジェンダー/人間ドラマ/日常完結9.1/10「女の子になりたい男の子」と「男の子になりたい女の子」が、なりたい性別を周囲に隠しながら寄り添います。性別違和を抱えた少年少女が不器用に寄り添い合いながら思春期の痛みをリアルに乗り越えていく成長物語が好きな人
44溺れるナイフ溺れるナイフ恋愛/心理ドラマ/青春完結8.7/1010代の、今にも破裂しそうな脆くて鋭い自意識の描写に、読んでいて息が苦しくなるほどです。十代の鋭くもろい心の揺れに胸を揺さぶられたい人
45花野井くんと恋の病花野井くんと恋の病少女漫画/学園恋愛/ラブコメ完結9.3/10恋がわからない女子と、好きな人のためなら命も投げ出す愛の重い男子の初恋です。恋愛経験のない主人公が愛情過多な相手と初めて心を通わせていく初々しい過程に、純粋にキュンとできる人
1

SLAM DUNK

完結

ルールも知らない不良が、地味な基礎を積み上げて全国王者に挑むバスケ青春譚

この特集で選んだ理由

部活もの青春漫画の基準点として、まず読んでほしい一作です。

SLAM DUNK
作者
井上雄彦
掲載誌
週刊少年ジャンプ
ジャンル
少年漫画/バスケットボール/スポーツ/青春/学園
完結
完結
評価
9.8/10

良い点

ルールも知らない不良が、架空の必殺技に頼らず地道な基礎を積み上げて戦力になっていきます。終盤の見開きはセリフも効果音もないのに、手のひらが打ち合わさる音まで聞こえてきそう。いがみ合っていた連中が試合の中で仲間になっていく流れには、何度読んでもやられます。

気になる点

序盤の主人公はとにかく騒がしく、汗くさいほどの熱血のノリが肌に合わない人もいます。バスケそのものに関心が薄いと、後半で距離ができるかもしれません。思い切った幕引きにも賛否が分かれます。

こんな人におすすめ

派手な才能一発で勝つ話ではなく、素人が基礎をひとつずつ積み上げて強くなる過程をじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

バスケそのものへの関心が薄く、競技に思い入れがないと後半の熱量に置いていかれると感じる人

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2

君に届け

完結

「貞子」と呼ばれ避けられてきた少女が、まっすぐな言葉で友達と恋を手に入れる青春物語。

この特集で選んだ理由

不器用でも言葉を口に出す勇気を描いた、恋愛ものの王道です。

君に届け
作者
椎名軽穂
掲載誌
別冊マーガレット
ジャンル
恋愛/少女漫画/青春/学園
完結
完結
評価
8.9/10

良い点

「貞子」と呼ばれてきた主人公が、ひとつずつ言葉にして友達と恋を手に入れていきます。友達になりたいと口にする場面は、読み返すたびに泣ける名場面。脇の子たちにもそれぞれの事情と変化があり、全員ぶんの青春が並走しています。

気になる点

二人が進みかけるたび、自己肯定感の低さからくる誤解でつまずく展開が何話も続きます。両想いになってからもすれ違いがあり、手をつなぐまでがとにかく長いので、せっかちな人にはもどかしいでしょう。

こんな人におすすめ

まっすぐな言葉で気持ちを伝える話に弱く、恋も友情もじっくり描かれた学園ものを読みたい人

こんな人には不向き

すれ違いが何話も続く展開にいらいらしやすく、もっと軽やかに前へ進む恋物語を読みたい人

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3

四月は君の嘘

完結

ピアノが弾けなくなった元天才少年と、自由奔放なヴァイオリニストが奏でる感動の青春ラブストーリー。

この特集で選んだ理由

恋と音楽と別れが一度に押し寄せる、泣ける青春漫画の代表として入れました。

四月は君の嘘
作者
新川直司
掲載誌
月刊少年マガジン
ジャンル
音楽/少年漫画/ヒューマンドラマ/青春/ラブストーリー
完結
完結
評価
9.4/10

良い点

ピアノが弾けなくなった元天才少年が、自由なヴァイオリニストと出会って再び音楽と向き合います。演奏シーンでは、絵からピアノとヴァイオリンの音が聞こえてくるよう。タイトルの意味が明かされる最後の手紙の場面は、涙なしには読めません。

気になる点

悲しい結末へ向かう話なので、ハッピーエンドを求める人には重すぎます。幼いころの母親の指導は虐待ともとれるほど厳しく、序盤のかをりの暴力的なふるまいも好き嫌いを分けそうです。

こんな人におすすめ

漫画なのに音楽の美しさと感情が溢れてくる演奏描写に、純粋に心を震わせたい人

こんな人には不向き

衝撃的で悲しいラストに向かって物語が進むことが事前に分かっていると、読み始める気持ちが重くなる人

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4

ハイキュー!!

完結

背の低い少年と天才セッターが全国の頂点を目指す、鳥肌が何度も立つ高校バレー青春漫画

この特集で選んだ理由

敵味方のどちらにも負けられない理由があり、部活ものを群像劇として味わうならここから。

ハイキュー!!
作者
古舘春一
掲載誌
週刊少年ジャンプ
ジャンル
バレーボール/スポーツ/青春
完結
完結
評価
9.6/10

良い点

小柄な日向と天才セッター影山のやりとりは、どこを切り取っても「ザ・青春」です。バレーに興味がなかった人まで引き込む熱量があり、一つの試合の中で何度も鳥肌が立ちます。烏野を応援したいのに、相手チームの選手まで好きになってしまうほど。

気になる点

序盤の絵柄になじむまでは少し時間がかかります。学校ごとに選手が次々と出てくるため、顔と名前が一致しない時期もありそうです。現実ではまずありえない超人的なプレーには、最初戸惑うかもしれません。

こんな人におすすめ

普段はスポーツ漫画を読まないけれど、知らない競技にまで夢中になる体験を味わってみたい人

こんな人には不向き

最初の数ページの絵柄だけで読むかどうか決めがちで、絵柄になじむまで読み進めるのが苦手な人

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5

からかい上手の高木さん

完結

いっつもからかってくる隣の席の高木さんと、からかい返そうと奮闘する西片の青春ラブコメ。

この特集で選んだ理由

中学の教室を舞台に、からかい合うだけの日常で甘酸っぱさを味わわせてくれます。

からかい上手の高木さん
作者
山本崇一朗
掲載誌
ゲッサン
ジャンル
少年漫画/日常/青春/ラブコメ
完結
完結
評価
8.7/10

良い点

隣の席の高木さんにからかわれ、毎回顔を赤らめる西片の反応にニヤニヤしてしまいます。殺伐とした展開が一切なく、一話完結でサクサク読めるのもうれしい。からかいの奥に確かな好意が見えて、自分の中学時代を思い出す人もいるはずです。

気になる点

勝負を挑んではからかわれる同じパターンなので、一気に読むと途中で飽きがくるかもしれません。西片が鈍感すぎて関係がなかなか進まず、大きな起伏を求める人には退屈に映ります。

こんな人におすすめ

甘酸っぱい中学時代を思い出して癒やされたい気分の人

こんな人には不向き

毎回似た掛け合いの繰り返しより、大きな起伏や刺激を求める人

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6

ハチミツとクローバー

完結

全員が片思いのまま進む、切なくて優しい美大生たちの青春群像劇!

この特集で選んだ理由

高校ではなく美大を舞台に、全員が片思いのまま進む大学生の青春を描いています。

ハチミツとクローバー
作者
羽海野チカ
掲載誌
CUTiE Comic/コーラス/ヤングユー
ジャンル
恋愛/青春/美術大学
完結
完結
評価
9.2/10

良い点

風呂なしアパートで暮らす美大生たちの、ギャグのテンポが軽快な群像劇です。実らないとわかっている恋を、たったひとつの宝物のように抱え続ける気持ちが痛いほど伝わります。大学生のころの将来への漠然とした不安までよみがえり、社会人になってから読むと深く刺さります。

気になる点

シュールなギャグと文学的なシリアスの落差が大きく、重い場面で話の腰を折られると感じることもあります。最後の選択に納得できず、もやもやした後味が残る人もいるでしょう。後半に漂う共依存めいた息苦しさも気がかりです。

こんな人におすすめ

恋愛だけでなく、才能や将来への不安といった人生の痛みまで描いた物語を、じっくり味わいたい人

こんな人には不向き

登場人物の共依存めいた重い関係が続く後半の空気に、思わず息苦しさを感じてしまう人

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7

タッチ

完結

双子の兄弟と幼なじみの少女。ままならない想いと白球が交差する、青春漫画の原点

この特集で選んだ理由

野球と初恋をどちらも投げ出さない、あだち充作品の原点にあたる一冊。

タッチ
作者
あだち充
掲載誌
週刊少年サンデー
ジャンル
少年漫画/青春ラブコメディ/スポーツ
完結
完結
評価
9.4/10

良い点

双子の兄弟と幼なじみの少女の、近づいては離れるもどかしい距離に何度読んでもキュンとします。人がいなくなる出来事を盛り上げずに引き算で描き、台詞のないページで気持ちを伝えてくるのがうまい。のらりくらりかわした後に、ど真ん中の直球みたいな一言が飛んでくる落差もたまりません。

気になる点

弟に気があるようにも見えるヒロインの思わせぶりな態度は、好みが分かれるポイントです。盛り上げるために都合よく転がる展開や、終盤の監督の理不尽な特訓も、今読むと引っかかるかもしれません。

こんな人におすすめ

白球を追う熱さと、言えないままの初恋のもどかしさを、どちらも手加減なしで味わいたい人

こんな人には不向き

思わせぶりに見えるヒロインの言動が気になりだすと、そこから物語に入りづらくなる人

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8

BECK

完結

犬との出会いから始まる、音が聞こえてくるような青春バンド漫画!

この特集で選んだ理由

退屈な中学生がバンドで世界を目指す、ロックの青春漫画として外せない一作です。

BECK
作者
ハロルド作石
掲載誌
月刊少年マガジン
ジャンル
音楽/バンド/少年漫画/青春
完結
完結
評価
9/10

良い点

平凡で弱気だったコユキが、歌の才能を見出されて表現者として覚醒していく姿がまぶしい作品です。ライブの熱気やフェスの興奮が画面越しにびしびし伝わり、自分でも楽器を練習したくなります。扉絵のロック名盤オマージュからも、作者の音楽愛がにじみます。

気になる点

コユキがウジウジと優柔不断で、イライラさせられる場面は少なくありません。歌声が聞こえないという漫画ならではの限界や、終盤に増える裏社会がらみの展開に戸惑うことも。洋楽のマニアックな小ネタが合わないと、置いていかれます。

こんな人におすすめ

音楽と青春が交わるバンド漫画の世界にどっぷり浸りたい人

こんな人には不向き

音楽用語や洋楽ネタなどマニアックな知識を求められると疲れてしまいやすい人

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9

アオハライド

完結

中学の初恋の人と高校で再会。すれ違いながら距離を縮める、甘酸っぱい王道青春ラブ!

この特集で選んだ理由

初恋の相手との再会から始まる、甘酸っぱさとほろ苦さが交互に来る学園恋愛の定番として入れました。

アオハライド
作者
咲坂伊緒
掲載誌
別冊マーガレット
ジャンル
恋愛/少女漫画/学園
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

中学の初恋の人と高校で再会し、苗字も性格も変わった洸に再び惹かれていく王道ラブストーリーです。子どもから大人になる心の成長まで丁寧に描かれ、微妙な表情を絵だけで見せてくれます。少女漫画をあまり読まない男性が勧められて夢中になったほど、素直になれない洸の繊細さが効いています。

気になる点

洸と双葉のすれ違いが多く、話がなかなか進まないのはじれったく感じます。絵で見せられる場面をセリフで全部説明してしまうのも惜しい。展開がややベタなので、目新しさを求めると物足りないでしょう。

こんな人におすすめ

甘酸っぱいだけでなく、少しずつ自分らしさを取り戻していく心の揺れ動きもじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

登場人物同士の細かなすれ違いや遠回りが続く展開に、じれったさばかり感じてしまう人

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10

銀の匙 Silver Spoon

完結

進学校の競争に疲れた少年が農業高校に入学し、仲間や家畜との触れ合いを通じて命の重みと自分の道を見つける青春酪農物語!

この特集で選んだ理由

「命を食べて生きる」ことと向き合う、農業高校ならではの青春です。

銀の匙 Silver Spoon
作者
荒川弘
掲載誌
週刊少年サンデー
ジャンル
日常/青春/農業/学園
完結
完結
評価
9.1/10

良い点

進学校の競争に疲れた八軒が、農業高校で自分を必要としてくれる居場所を見つけていきます。家畜を育てて食べるという現実を、誠実に向き合い、ユーモアを交えて描いているのが強み。荒川弘の実体験にもとづくリアリティで、北海道の冬の厳しさや酪農の苦境まで知れます。

気になる点

屠殺や家畜の病気の描写はショッキングで、しばらく肉を食べるのがつらくなる回もあります。専門用語が多く、父親との確執のエピソードも重苦しいため、青春漫画としてはハードな面があります。

こんな人におすすめ

命をいただく現実を誠実に描く話を読みたい人

こんな人には不向き

命をめぐるショッキングな場面が苦手な人

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11

ちはやふる

完結

競技かるたに情熱を注ぐ少女・綾瀬千早が、幼馴染たちと共に名人・クイーンを目指して突き進む、瑞々しくも熱き青春かるた物語!

この特集で選んだ理由

文化系の競技を本気のスポーツとして描いた、かるた部の長編青春として選びました。

ちはやふる
作者
末次由紀
掲載誌
BE・LOVE
ジャンル
恋愛/スポーツ/青春
完結
完結
評価
9.2/10

良い点

静かなイメージだった百人一首が、これほど熱く激しい競技だったのかと見方が変わります。千早・新・太一の三人の絆と切ない恋模様に加え、対戦相手や大人たちのかるたに懸ける人生まで丁寧に描写。長期連載の着地がきれいで、読み終えると清々しい達成感に包まれます。

気になる点

50巻というボリュームは、読み始めるのにかなり勇気が要ります。かるたのルールや札の覚え方の解説も多く、興味がないと説明過剰に感じるかもしれません。恋の決着で推しが報われず、しばらく最終巻を受け入れられなかったという読者もいます。

こんな人におすすめ

かるたがこんなに熱いのかと見方が変わる体験をしたい人

こんな人には不向き

周りの気持ちに気づかない主人公の鈍さにいらだってしまう人

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12

俺物語!!

完結

巨体で不器用な猛男と一途な大和、見守る親友・砂川が笑わせて泣かせる純情ラブコメ

この特集で選んだ理由

少女漫画のヒーロー像をひっくり返した、悪い人がほとんど出てこない純情ラブコメ枠です。

俺物語!!
作者
河原和音/アルコ
掲載誌
別冊マーガレット
ジャンル
少女漫画/青春/ラブコメ
完結
完結
評価
8.9/10

良い点

身長2メートルの猛男はどう見ても王子様タイプではないのに、ちゃんときゅんとさせてくれます。ギャグか純愛か決めきれないまま泣いて笑えて、親友・砂川との男同士のまっすぐな友情もいい。脇役の恋心まで丁寧に描く温かさに、ほっとします。

気になる点

付き合ってからの二人はずっと仲良しで、波乱を求めると物足りないかもしれません。中盤以降は、同じようなやりとりのくり返しに感じる場面も増えます。王子様系のヒーローが好きな人には、表紙の時点で高いハードルです。

こんな人におすすめ

見た目はごつくても中身がまっすぐな男が主人公の、笑って泣ける恋愛漫画を読みたい人

こんな人には不向き

少女漫画の相手役には王子様のような美形ヒーローを求めていて、絵柄の好みを何より大事にする人

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13

BLUE GIANT

完結

漫画から音が聞こえる!世界一のジャズプレイヤーを目指す青年の、心揺さぶるヒューマンドラマ!

この特集で選んだ理由

ジャズという大人びた題材を、一人の青年のまっすぐな努力で描き切った音楽ものの筆頭です。

BLUE GIANT
作者
石塚真一
掲載誌
ビッグコミック
ジャンル
音楽/ヒューマンドラマ/青春
完結
完結
評価
9.6/10

良い点

河川敷でひたすらサックスを吹き続ける大の、若さあふれる情熱に引っぱられます。絵しかないのに音楽が聞こえてくるようで、楽器の細部まで緻密に描かれています。定年間近の読者がサックスを買って始めたほど、メッセージを伝える力の強い作品です。

気になる点

主人公が暑苦しくて好きになれず、読み進められなくなる人もいます。漫画で音を伝えるのはやはり難しく、音がわからないところに限界を感じることも。終盤である仲間が退場する展開は、雑に感じた読者もいました。

こんな人におすすめ

音のない漫画というメディアから、圧倒的な作画と演奏者の表情を通じてジャズの魂を感じ取りたい人

こんな人には不向き

主人公の熱量が暑苦しく感じるほど強烈で、圧倒的な熱意を正面から受け止めるのが疲れる人

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14

ホリミヤ

完結

学校では派手な女子と地味な男子。互いの意外な素顔を知った二人の青春ラブコメ

この特集で選んだ理由

学校と家で顔の違う二人が、隠していた素顔を見せ合うところから始まる青春ラブコメです。

ホリミヤ
作者
萩原ダイスケ/HERO
掲載誌
月刊Gファンタジー
ジャンル
ロマンス/コメディ/学園
完結
完結
評価
9.5/10

良い点

学校では人気者の堀さんと地味な宮村くんが、互いの素顔を知って近づいていきます。独特なノリツッコミが軽快で、堀家が宮村くんを家族の一員のように迎えるアットホームさに和みます。恋愛の色は軽めなのに、忘れたころに不意打ちでキュンとさせてくるのがたまりません。

気になる点

途中からヒロインが手を上げたり相手を縛ったりするようになり、笑いのつもりでも気持ちのいいものではありません。影のある設定は話が進むうちに立ち消えになり、似たような日常の描写が続いてマンネリ気味です。

こんな人におすすめ

派手に見える子と地味に見える子、二人が学校では見せない素顔のギャップに、にやにやしたい人

こんな人には不向き

ヒロインが理不尽に手を上げたり束縛したりする描写が、ギャグとして描かれていても笑えない人

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15

アオアシ

完結

弱小部のエースが名門ユースで、考えるサッカーを武器に世界を目指す青春物語!

この特集で選んだ理由

プロに上がれるのは一握りというユースの厳しさのなかで、考えて壁を越える成長を描いています。

アオアシ
作者
上野直彦/小林有吾
掲載誌
週刊ビッグコミックスピリッツ
ジャンル
サッカー/スポーツ/青春/育成漫画
完結
完結
評価
9.2/10

良い点

サッカーをここまで頭を使う競技として描いた漫画は、ほかになかなかありません。観察して判断して動くという思考の言語化が丁寧で、ルールをよく知らない人でも、しんどい展開のあとの爽快感でハマれます。舞台が高校の部活ではなくユースというのも新鮮です。

気になる点

試合中に長く考え込んだり話し込んだりする場面が多く、テンポの重さが気になります。登場人物も戦術用語も多いので、気楽に読みたい日には不向き。序盤のライバルとのギスギスした関係も、越えるまでが少ししんどいです。

こんな人におすすめ

サッカーを頭を使う知的な競技として、選手の思考プロセスまでじっくり深く味わいたい人

こんな人には不向き

派手な必殺技や勢いで一気に読ませる、頭を使わず楽しめるスポーツ漫画を求めている人

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16

となりの怪物くん

完結

勉強一筋の秀才女子と隣の席の問題児。不器用な高校生たちが恋と友情に戸惑う青春群像劇

この特集で選んだ理由

恋より先に「人とどう付き合うか」でつまずく高校生たちを描いた、こじらせ群像劇の代表です。

となりの怪物くん
作者
ろびこ
掲載誌
デザート
ジャンル
少女漫画/青春/ラブコメ
完結
完結
評価
8.7/10

良い点

勉強一筋の雫と問題児ハルのまわりに、不器用で人付き合いが苦手な人たちが集まってきます。嫌われるのを怖がらず思ったことを言える雫の素直さが格好よく、大型犬みたいなハルもかわいい。壁ドンのようなお決まりの場面がないのに、ふとした仕草で胸がきゅんとします。

気になる点

登場人物がみんなこじらせていて、なかなか進展しないのは少しイラっとします。ラブシーンも少なめなので、甘い場面を常に求める人には向かないでしょう。終盤のセリフのない回想のような場面は、掛け合いを楽しみにしてきた人ほど物足りないかもしれません。

こんな人におすすめ

壁ドンやキザなセリフに頼らない、ふとした仕草で胸が高鳴る恋愛ものをじっくり読みたい人

こんな人には不向き

恋愛の進み方はゆっくりめなので、甘いラブシーンがたっぷりの濃い恋愛漫画を求めている人

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17

のだめカンタービレ

完結

変わり者の天才ピアニストと堅物のエリート先輩が、笑わせて泣かせるクラシック青春記。

この特集で選んだ理由

音大生の笑いと才能の壁を描いた、クラシック音楽を身近にしてくれるコメディ枠です。

のだめカンタービレ
作者
二ノ宮知子
掲載誌
Kiss
ジャンル
音楽/ヒューマンドラマ/青春/ラブコメ/女性漫画
完結
完結
評価
9.3/10

良い点

笑える漫画のつもりで読み始めると、紙の上から演奏が立ち上がってきて驚かされます。好きな先輩を追いかけていた側がいつのまにか追い越していく構成がうまく、留学が決まってからが本番です。腹を抱えて笑った後に、じんわり温かいものが残ります。

気になる点

ヒロインの部屋の汚さの描写がやりすぎで、受けつけない場面もあります。音楽の話が濃くなるほど恋の甘さは控えめになり、脇の人たちのその後が置き去りなのも心残り。にぎやかさが度を越すと、読むほうが疲れてきます。

こんな人におすすめ

絵と文字だけのはずなのに、演奏の熱がそのまま押し寄せてくる感覚をじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

だらしない生活ぶりのギャグが何度も繰り返されるため、不潔さを笑いに変える描写を受けつけない人

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18

君は放課後インソムニア

完結

不眠症に悩む二人。放課後の天文台で出会った丸太と伊咲は、誰にも言えない秘密の時間を共有し始める。夜の静寂と能登の美しい風景の中で紡がれる、至高の青春物語。

この特集で選んだ理由

夜の旧天文台を舞台にした、静けさを味わうための青春です。

君は放課後インソムニア
作者
オジロマコト
掲載誌
週刊ビッグコミックスピリッツ
ジャンル
日常/ラブコメ/学園
完結
完結
評価
9.2/10

良い点

不眠症の二人が放課後の旧天文台で見つけた、静かな夜の居場所の物語です。能登の風景や星空がきれいで、読んでいるだけで深呼吸をしたくなります。大きな事件はなくても、眠れない悩みを分け合って縮まる距離がもどかしくていとおしい。

気になる点

テンポはゆっくりで劇的な事件はほとんどないため、スリルを求めると退屈かもしれません。不眠症という設定がだんだん背景になり、初期の秘密の冒険感が薄れていくのは少し残念。後半にはシリアスなテーマも顔を出します。

こんな人におすすめ

夜の静寂と星空の空気感を圧倒的な画力で味わう青春漫画を求める人

こんな人には不向き

悪役との対立や劇的な事件でぐいぐい進む展開を求める人

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19

H2

完結

野球と恋、二人のヒーローと二人のヒロインが交わる高校三年間の青春譚

この特集で選んだ理由

二人のヒーローと二人のヒロインの四角関係を、甲子園の最後の夏に重ねた野球ものです。

H2
作者
あだち充
掲載誌
週刊少年サンデー
ジャンル
少年漫画/高校野球/スポーツ/青春/ラブコメ
完結
完結
評価
8.8/10

良い点

野球部すらない学校で、愛好会から始める立ち上げのわくわく感がたまりません。セリフを削り表情も大げさにしない、言わせずに見せる間の取り方はこの作品が頂点だと推す読者もいるほど。悪役にすら納得できる背景が用意され、わき役それぞれに見せ場があります。

気になる点

決勝の行方を読者の想像に任せる幕引きは、投げっぱなしに見えるかもしれません。幼なじみへの未練を引きずる主人公や、支えてきたマネージャーの報われなさに、素直に喜べないこともあります。

こんな人におすすめ

野球の熱さと淡い恋が半々で進む青春ものを、腰を据えて最初からじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

恋の行方にはっきり決着がつかないと落ち着かず、結末を読者に委ねる終わり方が苦手な人

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20

ストロボ・エッジ

完結

誰かを純粋に想う心の輝きと切なさを、繊細に描き出した学園恋愛漫画の金字塔。

この特集で選んだ理由

全10巻で報われない片想いの痛みを描き切った、咲坂伊緒の学園純愛です。

ストロボ・エッジ
作者
咲坂伊緒
掲載誌
別冊マーガレット
ジャンル
恋愛/少女漫画/学園
完結
完結
評価
8.8/10

良い点

恋を知らなかった仁菜子が、恋人のいる蓮への想いを止められなくなっていく片想いの物語です。言葉にできないもどかしい距離感や、視線が交差する瞬間のドキドキがリアルで、自分まで高校時代に戻ったような気分になれます。クールな蓮が少しずつ心を開いていく過程も丁寧です。

気になる点

気持ちがなかなか通じ合わないスローペースに、せっかちな人はストレスを感じそう。王道すぎて先の展開が読めてしまう部分もあります。報われない安堂くんが不憫で、ヒロインの選択を素直に喜べない読者もいます。

こんな人におすすめ

誰かを純粋に想う気持ちの輝きと切なさを、ひたむきに描いた王道の学園恋愛漫画を楽しみたい人

こんな人には不向き

少女漫画特有のすれ違いや気持ちへの鈍感さが続く展開が焦れったくてストレスになる人

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21

坂道のアポロン

完結

九州・佐世保を舞台に、ジャズで結ばれた高校生たちの友情と恋を描く1960年代の青春漫画!

この特集で選んだ理由

昭和40年代の坂の町が舞台なので、時代の空気ごと青春を味わえます。

坂道のアポロン
作者
小玉ユキ
掲載誌
月刊flowers
ジャンル
音楽/ヒューマンドラマ/青春/女性漫画
完結
完結
評価
8.8/10

良い点

1966年の佐世保で、孤独な転校生と不良がジャズで心を通わせていく王道を丁寧に描いた作品です。くさい青春ものが苦手な人でも、すんなり心に入ってきます。「〜したっちゃやろ」といった方言もかわいく、友情が「一生もん」に育っていく様に自分の昔を重ねて泣けます。

気になる点

ボンがウジウジしすぎて、イライラさせられる場面が多めです。終盤は展開が早く、戸惑うかもしれません。千太郎の不幸が続くのもかわいそうで、もっと安心できる時間を見たかったという気持ちが残ります。

こんな人におすすめ

普段は青春漫画が苦手でも、ジャズがいつの間にか物語の中へ引っ張り込んでくれる独特の引力がある作品が好きな人

こんな人には不向き

主人公の優柔不断でウジウジした態度が長く続くとイライラしてしまう人

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22

恋は雨上がりのように

完結

走れなくなった17歳の少女が、45歳の冴えない店長に恋をする。清々しくて切ない年の差の片想い。

この特集で選んだ理由

10代の恋を、大人の側からも読めるように描いた年の差の片想い。

恋は雨上がりのように
作者
眉月じゅん
掲載誌
ビッグコミックスピリッツ
ジャンル
ロマンス/ヒューマンドラマ/青春
完結
完結
評価
9.2/10

良い点

アキレス腱を切って走れなくなった17歳と、小説を書かなくなった45歳の店長。諦めたものにもう一度向き合うまでの話として読め、言葉にしづらい気持ちを風景のひとコマまで使って描き出します。店長がまっすぐな想いを利用せず一線を引く大人として描かれるので、安心して見守れます。

気になる点

陸上に戻ると決めてからの流れはあっさりしすぎで、恋の決着にも物足りなさが残ります。父親ほど年上の店長への恋に現実味を感じられない人や、表紙と中身の絵の印象の違いに戸惑う人もいそうです。

こんな人におすすめ

年の差の恋を描いていても、大人がきちんと一線を引く物語なら安心してのめり込めるという人

こんな人には不向き

ふたりの恋がどう進むかを最後まで楽しみたいので、恋の決着をはっきり描いてほしいと思う人

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23

バクマン。

完結

絵と物語、二人で組んだ高校生が週刊少年ジャンプの連載争いに挑む青春ドラマ

この特集で選んだ理由

漫画づくりそのものに青春を賭ける、ペン先ひとつで戦う二人の物語です。

バクマン。
作者
小畑健/大場つぐみ
掲載誌
週刊少年ジャンプ
ジャンル
少年漫画/青春・サクセスストーリー/漫画家・業界モノ
完結
完結
評価
9/10

良い点

絵の真城と話の高木が、週刊少年ジャンプでの連載を目指します。机に向かってペンを走らせているだけなのに、順位が毎週突きつけられる勝負の緊張感はスポーツものと同じ。主人公以外の新人たちにも見せ場があり、最初のプロポーズが最後に結実する流れには泣かされます。

気になる点

夢がかなうまで会わないという約束は、大人が読むと幼く感じるかもしれません。作中作の面白さが読者に伝わらないままほめ言葉が続くのも気になります。後半は新しい着想が尽きて、失速する時期があります。

こんな人におすすめ

漫画やアニメの作り手の苦労と仕事のしくみをのぞきたい人。物を作る仕事に憧れたことがある人

こんな人には不向き

夢と結婚の約束が物語を動かしていく展開になじめず、働く姿だけをまっすぐ追いかけたい人

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24

灼熱カバディ

完結

カバディはネタじゃない、格闘技だ!元サッカー部エースの宵越が、コート上の格闘技『カバディ』に魅せられ、仲間と共に全国の頂点を目指す、超熱血スポーツ漫画。

この特集で選んだ理由

知名度の低い競技を本格スポ根に仕立てた、マイナースポーツ枠として入れました。

灼熱カバディ
作者
武蔵野創
掲載誌
マンガワン/裏サンデー
ジャンル
ドラマ/日常/スポーツ
完結
完結
評価
9.3/10

良い点

「ネタスポーツ」だと思っていた人ほど、試合中の執念や駆け引きに引き込まれます。息を止めるという独自のルールが生む極限の緊張感が、勢いのある作画でまっすぐ伝わってきます。味方にも敵にも負けられない理由があり、決着の瞬間には爽快さと切なさが混ざります。

気になる点

序盤は競技の解説やコミカルな導入が多く、本格的な試合の面白さが出るまで少しかかります。荒々しい筆致は人を選びますし、一つの対戦が長く続くので、話の進みの速さを求めるとじれったいはずです。

こんな人におすすめ

競技の詳細を知らなくても、選手たちの執念と駆け引きの凄まじい熱さに一気に引き込まれたい人

こんな人には不向き

競技紹介を丁寧に描く序盤を乗り越えて初めて本格的な熱さに辿り着く流れが、少し長く感じる人

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25

ハニーレモンソーダ

完結

「石」と呼ばれた少女が、金髪の人気者に背中を押されて変わっていく、甘酸っぱい高校3年間の恋物語!

この特集で選んだ理由

守られる側だった少女が変わろうと踏ん張る姿に光を当てた、キラキラ系恋愛の代表です。

ハニーレモンソーダ
作者
村田真優
掲載誌
りぼん
ジャンル
恋愛/少女漫画/青春/学園
完結
完結
評価
8.6/10

良い点

「石」と呼ばれた羽花を、界がほうっておかずに支える関係が胸に来ます。勇気をもらった羽花が、かつてのいじめっ子に立ち向かう姿はつい応援したくなるはず。変わりたいというまっすぐな気持ちに何度か泣かされ、最後の結婚まで見届けられます。

気になる点

おとなしい子が学校一のイケメンに救われる設定には、違和感を持つ人もいます。後輩ライバルなど周りがごちゃごちゃしすぎで、話が無駄に長く続いている感じも否めません。顔の半分が瞳という絵柄も、好みが分かれます。

こんな人におすすめ

いじめで心を閉ざした主人公が、高校で少しずつ自分に自信をつけていく成長物語を見守りたい人

こんな人には不向き

いじめられっ子が学校一の人気者に救われるような、王道すぎる少女漫画の設定に気恥ずかしさを感じる人

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26

ピアノの森

完結

森のピアノに導かれた少年が、ライバルとの絆を糧に世界の頂点を目指す感動の音楽劇。

この特集で選んだ理由

重い生い立ちを抱えた少年が世界へ出るまでを追う、クラシック音楽の大河。

ピアノの森
作者
一色まこと
掲載誌
モーニング/ヤングマガジンアッパーズ
ジャンル
青年漫画/音楽/ヒューマンドラマ/青春
完結
完結
評価
9.2/10

良い点

森に捨てられたピアノを弾く少年カイと、努力家の修平。天才と秀才の対比が残酷で美しく、親友でありライバルとして成長していく姿が熱い作品です。漫画なのにピアノの音が聴こえてくるような画力で、ショパン・コンクール編の盛り上がりは一気に読ませます。

気になる点

カイが育った環境は想像以上に重く、水商売や暴力が絡む描写に引いてしまうかもしれません。独特な絵柄になじむまで時間がかかり、コンクール編の大人の事情が退屈に感じられる場面もあります。

こんな人におすすめ

森のピアノで育った天才少年が世界の頂点を目指す、圧倒的な音楽描写と師弟愛の感動物語を楽しみたい人

こんな人には不向き

主人公の過酷な生育環境の描写が序盤に重く、純粋な音楽漫画を期待していると戸惑う人

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27

思い、思われ、ふり、ふられ

完結

正反対の女の子ふたりと男の子ふたり、それぞれの視点で描かれる切なくてかわいい青春群像劇!

この特集で選んだ理由

四人それぞれの視点で恋を見せる、視点の切り替わりが楽しい恋愛群像です。

思い、思われ、ふり、ふられ
作者
咲坂伊緒
掲載誌
別冊マーガレット
ジャンル
恋愛/群像劇/少女漫画/学園
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

正反対の女の子ふたりと男の子ふたり、二組の恋を並行で追える構成がよく効いています。人見知りの子が恋を自覚して前に出る瞬間はまぶしく、現実的な子ほど崩れていく描き方にも共感できます。4人とも悪意がなく、安心して読めます。

気になる点

みんなが思いやりすぎて、言いたいことを言えないすれ違いが繰り返されます。後半は一組の話に偏り、結末も駆け足ぎみ。もう少し本音をぶつけ合う場面がほしくなります。

こんな人におすすめ

二組の恋を同時進行で追いかける展開が好きで、贅沢な群像劇を腰を据えて味わいたい人

こんな人には不向き

すれ違いを繰り返す展開が長く続くのを苦手に感じやすく、テンポの速い恋愛劇を求める人

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28

ラフ

完結

因縁を背負わされたふたりが、水泳と恋のあいだで少しずつ距離を縮めていく青春物語

この特集で選んだ理由

野球でもボクシングでもなく水泳を選んだ、あだち充作品のなかでは風変わりな一作です。

ラフ
作者
あだち充
掲載誌
週刊少年サンデー
ジャンル
少年漫画/スポーツ/青春/ラブコメ
完結
完結
評価
9.3/10

良い点

和菓子屋同士の因縁を背負った二人の、水泳と恋の物語です。あだち作品にしては珍しく、好きだと思ったらちゃんと言葉にして伝える人ばかりで、嫌なやつが一人も出てきません。テープに声を吹き込んで気持ちを伝える演出が、今の感覚だとかえっておしゃれに映ります。

気になる点

くっつきそうでくっつかない距離が続き、待たされる時間が長く感じられます。男子寮から女子寮をのぞく場面などは、今の感覚だとさすがに引っかかるところ。飄々とした主人公のタイプが好みかどうかでも、受け取り方が変わります。

こんな人におすすめ

スポーツものにそこまで詳しくなくても、恋と競技が半分ずつ進んでいく青春をゆっくり味わってみたい人

こんな人には不向き

主役ふたりの距離が縮まるまでずいぶん待たされるので、じれったい恋の進み方が苦手な人

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29

ハイスコアガール

完結

ゲーセンで出会った無口な少女と、ゲームだけが取り柄の少年。90年代の熱がよみがえる青春ラブコメ。

この特集で選んだ理由

90年代のゲームセンターを舞台にした、時代の熱ごと読む青春ラブコメです。

ハイスコアガール
作者
押切蓮介
掲載誌
増刊ヤングガンガン/月刊ビッグガンガン/増刊ヤングガンガンビッグ
ジャンル
ゲーム/ギャグ/青春/ラブコメ
完結
完結
評価
8.8/10

良い点

駄菓子屋の店先の筐体や順番待ちの空気まで、あの頃のゲーセンの手ざわりが細かく描かれます。一言もしゃべらないヒロインなのに、表情と手つきだけで気持ちが伝わるのが不思議。空港へ走る主人公の背中を押すのが遊んできたゲームキャラたちだと気づく終盤は、思わず泣けます。

気になる点

最後まで声が届かない関係を恋の物語として受け取れるかで、評価がまっぷたつに割れます。線の癖の強さは人を選び、あの時代にゲーセンへ通った世代かどうかで刺さり方も変わるでしょう。サブヒロインの報われない片思いもしんどいです。

こんな人におすすめ

駄菓子屋の店先や90年代のゲームセンターで過ごした時間が、いまも体のどこかに残っている人

こんな人には不向き

会話でぐいぐい進む恋愛が好きで、言葉のない距離のとり方をじれったく感じてしまう人

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30

ましろのおと

完結

津軽三味線を背負い上京した少年が、自分だけの「音」を探して成長していく青春音楽劇。

この特集で選んだ理由

和楽器の津軽三味線を題材にした、ほかではまず読めない音楽青春ものです。

ましろのおと
作者
羅川真里茂
掲載誌
月刊少年マガジン
ジャンル
音楽/少年漫画/ヒューマンドラマ/三味線/青春
完結
完結
評価
8.7/10

良い点

津軽三味線という渋い題材なのに、熱くて読みごたえのある青春です。祖父の音を追っていた雪が、もがきながら自分だけの音を奏でる瞬間の解放感は格別。演奏シーンの迫力がすさまじく、仲間と音を合わせる喜びやライバルとの闘いもたっぷり味わえます。

気になる点

家出同然の上京に都合よく支援者が現れる序盤は、ご都合主義に見えるかもしれません。全31巻と長く、中盤以降はマンネリやテンポの遅さも出てきます。母親の梅子をはじめ、アクの強い人物の言動には疲れることがあります。

こんな人におすすめ

津軽三味線という独自の題材を通じて、自分だけの音を探してもがく天才少年の青春に引き込まれたい人

こんな人には不向き

登場するアクの強いキャラクターの言動に強いストレスを感じやすく、読み続けるのが辛くなる人

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31

ひるなかの流星

完結

田舎育ちの女子高生が、担任の先生と一途な同級生の間で揺れる、まぶしく切ない初恋物語

この特集で選んだ理由

大人の先生と同い年の男の子、二人のあいだで揺れる初恋を描いた三角関係ものです。

ひるなかの流星
作者
やまもり三香
掲載誌
マーガレット
ジャンル
恋愛/少女漫画/青春/学園
完結
完結
評価
8.3/10

良い点

田舎育ちのすずめが、担任の先生と一途な同級生のあいだで揺れます。先生派と馬村派に分かれそうな話なのに、どちらの側にも感情移入できるのがうまいところ。見返りを求めない馬村の一途さや、音まで聞こえてきそうなほど丁寧な絵にも惹かれます。

気になる点

先生とのハッピーエンドを期待していると、途中で方向を変えたように見える展開が腑に落ちないかもしれません。大人なのに勝手で幼稚な先生の振る舞いにも、モヤモヤが残ります。

こんな人におすすめ

先生への憧れと同級生への想いの間で揺れる三角関係の初恋を、切なさごとじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

恋愛漫画は先が読める定番の展開で安心して読みたい人や、ストーリーに意外さを求めない人

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32

ベイビーステップ

完結

几帳面な高校生が論理的思考でテニスの頂点を目指す!圧倒的リアリティのスポーツ漫画!

この特集で選んだ理由

根性ではなくノートと分析で強くなる、頭脳派のスポーツ青春ものとして選びました。

ベイビーステップ
作者
勝木光
掲載誌
週刊少年マガジン
ジャンル
スポーツ/青春
完結
完結
評価
8.8/10

良い点

成績オールAの几帳面な高校生が、真面目さを武器にした理論的なトレーニングで頭角を現していきます。努力した分だけ結果が出る爽快感があり、静止画なのに動いて見える作画にも唸らされます。実際に役立ちそうなテニス理論まで丁寧に展開されるのもうれしい。

気になる点

中盤は展開がゆっくりで、試合描写が緻密すぎてついていけない場面もあります。最終回は世界ツアーのデビュー戦の途中で唐突に終わるため、消化不良は避けられません。派手な大逆転を期待すると物足りないはずです。

こんな人におすすめ

感覚ではなく論理的に競技を分析しながら成長していく、これまでにない知的なスポーツものが好きな人

こんな人には不向き

細かく論理的な試合描写を難解に感じてしまい、もっとスピーディーでわかりやすい展開を求める人

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33

僕の初恋をキミに捧ぐ

完結

二十歳まで生きられない少年と、彼を諦めない少女。命に期限のある初恋を描く物語

この特集で選んだ理由

病と余命という重い設定のなかで、相手の幸せを自分より先に置く恋を描いています。

僕の初恋をキミに捧ぐ
作者
青木琴美
掲載誌
少女コミック
ジャンル
恋愛/少女漫画/青春/闘病・医療ドラマ
完結
完結
評価
9.1/10

良い点

二十歳まで生きられない少年と、彼を諦めない少女の長い長い初恋の物語です。脳死や限られた時間をどう使うかという問いを突きつけてきますが、くすっと笑える場面もちゃんと挟まります。周りの人がふと漏らす一言に、涙腺をやられます。

気になる点

終わり方は読み手に判断を委ねるぼかし方なので、はっきりしたハッピーエンドを待つと不完全燃焼かもしれません。わざと冷たくするすれ違いが延々と続き、筋書きの型が読めてしまう点も好みが分かれます。

こんな人におすすめ

恋の物語というだけでなく、限られた時間をどう生きるかという問いまで一緒に受け止めたい人

こんな人には不向き

はっきり決着のついた結末でないと落ち着かず、解釈を読者に委ねられる終わり方が苦手な人

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34

ふたつのスピカ

完結

街に落ちたロケットの事故で母を失った少女が、仲間と宇宙飛行士を目指す青春物語

この特集で選んだ理由

宇宙飛行士を育てる学校を舞台に、託されて重くなっていく夢を描いた作品です。

ふたつのスピカ
作者
柳沼行
掲載誌
月刊コミックフラッパー
ジャンル
青年漫画/青春/SF/学園
完結
完結
評価
8.8/10

良い点

ロケット事故で母を失った少女が、仲間と宇宙飛行士を目指します。厳しい訓練でぶつかりながら五人の距離が縮んでいく流れが丁寧で、苦しいほど一途な宇宙への憧れが伝わってきます。被り物の幽霊という不思議な存在が、過酷な夢の話に違和感なく溶けているのもいい。

気になる点

キャラをふわっと死なせすぎる進め方には、引っかかる人もいるでしょう。回収されないまま残る伏線や、単行本後半に挟まる読み切りが本編の流れを止める点も気になります。素朴な線は好みがはっきり分かれます。

こんな人におすすめ

厳しい訓練とつらい別れを重ねながら夢に手を伸ばしていく青春を、腰を据えてじっくり追いかけたい人

こんな人には不向き

大切な人を失う場面が何度も続くのがつらく、明るい気持ちのまま読み終えられる話を選びたい人

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35

クロスゲーム

完結

亡き幼馴染が見た夢を追って、嫌い合っていた二人がマウンドと本音にたどり着く青春野球漫画

この特集で選んだ理由

あだち充の野球もののなかでも、幼なじみの喪失から始まって最後をまっすぐ言い切る作品です。

クロスゲーム
作者
あだち充
掲載誌
週刊少年サンデー
ジャンル
少年漫画/青春・学園/スポーツ・野球/ラブコメ
完結
完結
評価
8.6/10

良い点

亡き幼なじみが見た夢を追って、嫌い合っていた二人がマウンドと本音にたどり着きます。ばらまかれた小さな仕掛けが終盤で一本につながっていく手際は見事。嫌いという言葉だけでここまで好きを描けるのかと、読みながら唸らされます。

気になる点

最悪の監督や留学生という下地があるのに、敵役が敵役として立っていません。才能だけで勝ち上がる主役像に乗り切れないこともあるでしょう。途中で出てくる子の役どころがはっきりせず、終盤には後味の悪さが残ります。

こんな人におすすめ

言葉にしない気持ちのやりとりが好きで、間や表情で語る恋の描き方にじっくり浸りたい人

こんな人には不向き

敵チームや競争相手まで濃く描かれていないと物足りず、手強い相手との緊張感を求める人

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36

虹色デイズ

完結

失恋男子とサンタ姿の女の子の出会いから始まる、仲良し男子4人の恋と友情の高校3年間!

この特集で選んだ理由

男子4人組の側から恋と友情を描いた、視点の新鮮な高校生活もの。

虹色デイズ
作者
水野美波
掲載誌
別冊マーガレット
ジャンル
学園ラブコメ/少女漫画/青春群像劇
完結
完結
評価
7.8/10

良い点

仲良し男子4人の友情と恋を、急がずじっくり描きます。3年生になり、この時間がずっとは続かないと気づいてもがく姿には涙が出ます。脇のカップルたちもそれぞれ仲を深めていき、誰も不幸にならない安心感があります。

気になる点

ムチを持ち出すような現実離れしたギャグは、きつく感じるかもしれません。話が長いわりに進展が少なく、登場人物が多いのに描き分けが弱いので、誰が誰だかわかりにくいのも難点です。

こんな人におすすめ

少女漫画の恋だけでなく、男子高校生たちのばかばかしい日常と友情も一緒に味わいたい人

こんな人には不向き

学園ものにしては現実離れしたギャグが苦手で、恋が始まるきっかけにも自然さを求めたい人

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37

ハレルヤオーバードライブ!

完結

軽音部のない高校で見つけた秘密の部室。恋も音もまっすぐに駆け抜ける青春バンド漫画。

この特集で選んだ理由

素人がゼロから音を鳴らし始める、汗くさくて甘い学園バンドもの。

ハレルヤオーバードライブ!
作者
高田康太郎
掲載誌
ゲッサン
ジャンル
音楽/少年漫画/恋愛・ラブコメ/青春/音楽・バンド
完結
完結
評価
8.2/10

良い点

軽音部のない高校で秘密の部室を見つけ、ギターに触れたこともない主人公がバンドを組みます。歌詞もメロディもないのに、でかい音が鳴っている空気が紙からあふれてくるライブ場面は圧巻。三角関係や盗作騒ぎがあってもドロっとせず駆け抜け、絵そのものが育っていく過程も楽しめます。

気になる点

序盤の画力はかなり拙く、読みづらいコマがあります。鈍感なままのラブコメや露骨な盗作の展開は、よくあるバンド漫画の枠に見えるかもしれません。テンポがいいぶん、中身の薄さが気になることも。

こんな人におすすめ

音が聞こえないはずの紙の上から、演奏の熱と迫力がまるごと飛んでくる漫画を読みたい人

こんな人には不向き

距離がなかなか縮まらないじれったい恋のやり取りを、長く見せられるのが苦手だという人

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38

砂時計

完結

母を失った少女と幼なじみが、離れても忘れられないまま大人になっていく長い恋の話

この特集で選んだ理由

12歳から大人になるまでの長い時間をかけて、ひとつの恋を追いかける作品です。

砂時計
作者
芦原妃名子
掲載誌
Betsucomi
ジャンル
恋愛/少女漫画/ヒューマンドラマ/青春
完結
完結
評価
9.3/10

良い点

両親の離婚で母の故郷に移った杏と初恋の相手が、離れても忘れられないまま大人になっていきます。初恋の痛さと子どもの頃の記憶が丁寧に描かれ、時の流れを映す砂時計の置き方もきれい。少女漫画にしては重いぶん読みごたえがあり、何度も泣かされます。

気になる点

序盤から母の死という重い出来事が来るので、明るい話を求めると面食らうでしょう。すれ違いと遠距離の展開がとにかく長く、一気読みには向きません。母親が追い詰められていく描き方もリアルすぎて苦しいです。

こんな人におすすめ

キラキラした恋の話より、初恋の痛みと消えない後悔まで丸ごと描ききった物語をじっくり読みたい人

こんな人には不向き

明るくときめく学園ものを読みたい気分で、家族の死という重い題材はできれば避けておきたい人

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39

柔道部物語

完結

甘い言葉に騙されて柔道部へ入った優等生が、理不尽なしごきの中で背負い投げを武器に全国の頂点へ挑む物語。

この特集で選んだ理由

今では見かけなくなった体育会系のしごきを、笑いと熱さで描き切った部活ものです。

柔道部物語
作者
小林まこと
掲載誌
週刊ヤングマガジン
ジャンル
青年漫画/スポーツ漫画/柔道/学園・部活コメディ
完結
完結
評価
9.3/10

良い点

甘い言葉に騙されて入部した優等生が、背負い投げを武器に強くなっていきます。強くなったと思った次の試合であっさり負ける危うさまで描くので、急成長に嘘くささがありません。部活のバカ騒ぎには、お腹が痛くなるまで笑わされます。

気になる点

うさぎ跳びや丸刈りの強制など、今なら問題になりそうなやり取りが次々出てきます。汗と根性で押し切る濃すぎる男くささに乗れないと、最後まで置いていかれるかもしれません。最後の強敵の過去がほとんど描かれないのも惜しい点です。

こんな人におすすめ

初心者が一直線に無敵になるのではなく、勝ったり負けたりしながら少しずつ強くなる過程をじっくり追いかけたい人

こんな人には不向き

昔の部活にあった今の感覚では問題になりそうな上下関係の描写が出てくると、読み進めづらくなる人

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40

氷の城壁

完結

孤高の女子×距離ナシ男子。こじれた4人が織りなす、もどかしくて尊い青春群像劇。

この特集で選んだ理由

人と関わることへの怖さを、心の内側からじっくり描いた群像劇です。

氷の城壁
作者
阿賀沢紅茶
掲載誌
LINEマンガ
ジャンル
ウェブトゥーン/恋愛/青春群像劇
完結
完結
評価
8.6/10

良い点

人との間に壁を作ってしまう小雪と、ぐいぐい距離を詰めてくるミナトたち4人の物語です。学生時代のモヤモヤした感情がリアルに描かれ、人間関係に悩んでいた頃の自分が救われるような気持ちになれます。クスッと笑える場面と胸がギュッとなる心理描写のバランスもいい。

気になる点

本音を隠したまますれ違い続ける展開が長く、もどかしさは避けられません。心の内側の描写にページを割くぶんテンポは遅めで、自己嫌悪の描き方も重たいため、気軽なラブコメを求める日には向きません。

こんな人におすすめ

他人との間に壁を作ってしまう主人公が少しずつ距離を縮めていく、繊細な心理描写に共感できる人

こんな人には不向き

縦読みウェブトゥーン形式特有の間の使い方に、紙の漫画と違う読み心地を感じて読みにくい人

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41

とめはねっ! 鈴里高校書道部

完結

帰国子女と柔道少女が廃部寸前の書道部へ。文化部なのに熱い、鎌倉の書道青春コメディ

この特集で選んだ理由

地味に見える書道部を舞台に、文化部の熱さを教えてくれる部活ものです。

とめはねっ! 鈴里高校書道部
作者
河合克敏
掲載誌
週刊ビッグコミックスピリッツ
ジャンル
ドラマ/青春/学園
完結
完結
評価
9.2/10

良い点

書道に興味がなくても、読むうちに書道の心得がわかった気になるのが不思議な作品です。古代中国の書家のお手本や字体の移り変わりなど、豆知識を物語の中にきちんと落とし込んでいます。大会や対決、パフォーマンスまであり、文化部だって熱いんだと思わされます。

気になる点

解説調の場面があるので、説明の多い話が苦手な人には少し向かないかもしれません。主人公の成長ぶりがわかりにくく、恋もいっこうに進展しそうにありません。夏のイベントの話には、尻切れトンボのような中途半端さも残ります。

こんな人におすすめ

書道に興味がなくても、読むうちに書の見方や心得が自然と身につく部活ものを楽しみたい人

こんな人には不向き

物語の途中で説明が多く入る話が苦手で、書の豆知識や解説の場面よりもテンポよく進む展開を求める人

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42

僕等がいた

完結

恋の高揚と喪失の痛みを詩のような言葉で描く、切なさに満ちた青春ラブストーリー!

この特集で選んだ理由

高校から大人になるまでの年月を、元恋人の死の影とともに描いたやり直しの物語です。

僕等がいた
作者
小畑友紀
掲載誌
ベツコミ
ジャンル
恋愛/少女漫画/青春
完結
完結
評価
8.2/10

良い点

恋の高揚と喪失の痛みを、詩みたいな台詞で描くラブストーリーです。高校生のころは意味がわからなかった台詞が、大人になって読み返すとすっと腑に落ちてくる。繊細な表情の変化と言葉選びが、明るいだけじゃない恋の重さを伝えます。

気になる点

死まで絡む重い内容なので、気持ちが元気なときでないとしんどいかもしれません。中盤のすれ違いの引き延ばしには疲れます。主人公にすんなり感情移入できず、恋愛描写の説得力が薄いと感じる読者もいます。

こんな人におすすめ

甘いだけでなく、痛みや喪失を抱えた重めの恋愛を長い時間をかけてじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

ドロドロした展開よりも、明るく前向きに進んでいく後味のさわやかな恋愛だけを読みたい人

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43

放浪息子

完結

「女の子になりたい男の子」と「男の子になりたい女の子」が紡ぐ、繊細な青春群像劇!

この特集で選んだ理由

二次性徴という誰もが通る変化を、性の揺らぎから見つめた青春群像劇です。

放浪息子
作者
志村貴子
掲載誌
月刊コミックビーム
ジャンル
青春・学園/ジェンダー/人間ドラマ/日常
完結
完結
評価
9.1/10

良い点

「女の子になりたい男の子」と「男の子になりたい女の子」が、なりたい性別を周囲に隠しながら寄り添います。声変わりなど身体の変化に絶望しながら足掻く姿を、美化も誇張もせずに描く姿勢が誠実です。淡い水彩画風の絵が、壊れそうな心をやさしく包みます。

気になる点

周囲からの偏見や冷ややかな視線がリアルすぎて、読んでいて息苦しくなる場面があります。高校生編からは時間の流れが駆け足に感じられ、恋愛関係が複雑になりすぎて胃が痛くなることも。

こんな人におすすめ

性別違和を抱えた少年少女が不器用に寄り添い合いながら思春期の痛みをリアルに乗り越えていく成長物語が好きな人

こんな人には不向き

偏見や無理解といった思春期の生きづらさがリアルすぎて精神的に息苦しくなる展開が苦手な人

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44

溺れるナイフ

完結

東京から田舎へ越してきた美少女・夏芽と、地元の名家の少年・コウが織りなす、10代特有の鋭利で不安定な感情を描いた衝撃の青春ラブストーリー!

この特集で選んだ理由

危うさと痛みで10代を描いた、特集のなかでいちばん鋭い作品。

溺れるナイフ
作者
ジョージ朝倉
掲載誌
別冊フレンド
ジャンル
恋愛/心理ドラマ/青春
完結
完結
評価
8.7/10

良い点

10代の、今にも破裂しそうな脆くて鋭い自意識の描写に、読んでいて息が苦しくなるほどです。浮雲町の閉ざされた空気や湿り気のある風景が見事に描かれ、その街に迷い込んだような気持ちになります。ラフでいて感情のこもった絵が、言葉にならない痛みをまっすぐ伝えます。

気になる点

誘拐事件などのトラウマを扱う場面は凄惨で、精神状態がいいときにしか読み返せない劇薬のような作品です。夏芽の行動が身勝手に見えることもあり、解釈を委ねるラストや荒々しい絵柄も好みが分かれます。

こんな人におすすめ

十代の鋭くもろい心の揺れに胸を揺さぶられたい人

こんな人には不向き

気持ちが追い詰められる場面が多いとつらい人

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45

花野井くんと恋の病

完結

恋を知らない女子と、愛が重すぎるイケメン。不器用で尊い初恋ピュアラブストーリー!

この特集で選んだ理由

2025年秋に本編が完結した、新しめの恋愛ものとして最後に加えました。

花野井くんと恋の病
作者
森野萌
掲載誌
デザート
ジャンル
少女漫画/学園恋愛/ラブコメ
完結
完結
評価
9.3/10

良い点

恋がわからない女子と、好きな人のためなら命も投げ出す愛の重い男子の初恋です。暴走していた花野井くんが、ほたるの優しさに触れて少しずつ人間らしく穏やかになっていく変化に泣けます。透明感のある美しい絵と、人を大切にするとはどういうことかを二人で探る心理描写も読みどころ。

気になる点

他の男と話すだけで不機嫌になる依存気質の重さには、引いてしまう人もいるでしょう。付き合っているのに手をつなぐまで何十話もかかるスローペースで、家庭環境のトラウマなど重い掘り下げもあります。

こんな人におすすめ

恋愛経験のない主人公が愛情過多な相手と初めて心を通わせていく初々しい過程に、純粋にキュンとできる人

こんな人には不向き

強い執着心や束縛的な愛情表現を、純粋なロマンスではなくホラー的に感じてしまう人

花野井くんと恋の病の詳細レビューを見る →

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目的別のおすすめ

この特集で、読み放題・無料で読める作品

掲載作品のうち、Kindle Unlimitedで1巻が読み放題、または期間限定で1巻が無料になっている作品です。Amazonの表示を毎日確認して更新しています。

読み放題の長編漫画をすべて見る →今だけ無料の漫画をすべて見る →

よくある質問

完結している青春漫画はどれ?+

この特集で紹介している45作品は、すべて完結済みです。『SLAM DUNK』や『タッチ』のような長く読まれてきた作品から、2025年秋に本編が完結した『花野井くんと恋の病』まで、どれも最終巻まで続けて読めます。

泣ける青春漫画はどれ?+

大切な人との別れを正面から描く『四月は君の嘘』『僕の初恋をキミに捧ぐ』『ふたつのスピカ』は、読者の感想にも涙の話がよく出てきます。届かない恋の切なさで泣きたいなら、『砂時計』や『ハチミツとクローバー』も合うはずです。

青春漫画は無料で読める?+

各作品の読み放題・無料の状況はページ下部の一覧と /kindle-unlimited・/free で毎日更新しています。読み始める前に、一度のぞいてみてください。

部活が舞台の青春漫画でおすすめは?+

バスケの『SLAM DUNK』、バレーの『ハイキュー!!』、競技かるたの『ちはやふる』が入口として読みやすいです。少し変わった部活なら、カバディの『灼熱カバディ』、柔道の『柔道部物語』、書道の『とめはねっ! 鈴里高校書道部』もそろえています。

大人が読んでも楽しめる青春漫画は?+

大人になってから読むと、見え方が変わる作品があります。『僕等がいた』は高校生のころにわからなかった台詞が腑に落ちる一冊。『恋は雨上がりのように』は、夢を置いてきた大人の側にも刺さる物語です。

まとめ

恋愛、音楽、部活、日常と題材はばらばらですが、45作品はどれも、まだ何者でもない時期に何かへ夢中になる姿を描いています。うまくいかない日やすれ違いも最後まで描き切っているので、読み終えると自分の昔の日々を思い出す人も多いはずです。すべて完結済みなので、気になった一冊から安心して読み進めてください。

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