レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
学園アリス の感想と評価(良いところ、悪いところ)
学園アリス
完結著者: 樋口橘
連載: 花とゆめ
評価: 8.8/10
あらすじ
田舎町で育った蜜柑は、大親友の蛍が突然『アリス学園』へ転校したと知り、ひとりで東京へ向かう。そこは『アリス』と呼ばれる特別な力を持つ子どもだけが通える学校で、一度入れば卒業まで外へは出られない。教師の鳴海に力を見出されて入学した蜜柑を待っていたのは、荒れ放題のクラスと、炎の力を持つ問題児・棗の冷たい目だった。それでも蜜柑は持ち前の明るさと根性で、周りの雰囲気を少しずつ変えていく。やがて学園の裏に隠された企みや、亡き両親の過去、自分の生まれの秘密が明らかになり、にぎやかな学園生活から仲間とともに運命へ立ち向かう物語へと大きく舵を切る。笑って始まり、気づけば涙が止まらない、友情と初恋の学園ファンタジー!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 明るい学園コメディから重いシリアスへ移っていく長編を、最後まで腰をすえて追いかけたい人
- 恋愛だけでなく、親友どうしの深い絆や家族への思いが丁寧に描かれる物語で思いきり泣きたい人
- 小学生が主人公でも幼さのない、特殊能力ものの少女漫画ファンタジーをじっくり楽しみたい人
向いていない人
- 途中で暗くならず、明るく笑える学園コメディのノリが最初から最後まで続く作品を読みたい人
- 伏線や謎が終盤にまとめて明かされるより、少しずつすっきり回収されていく構成を好む人
- 最後に仲間全員がそろう大団円を迎えないと、長い物語の結末としてすっきり納得できない人
良い感想・レビュー
- 長い巻数でも満足感たっぷりで、最後は涙が流れっぱなしでした。棗と蜜柑の恋模様もいいけれど、やっぱり蛍の、親友の蜜柑を思う気持ちの強さと深さがすごいんです。どのキャラも思いやりにあふれています。
- アニメはラブコメ寄りの学園生活だけでしたが、原作はその先で過去や因縁が次々と明らかになる急展開へ。メインキャラは小学校高学年なのに幼さはなく、手書きの台詞まで楽しめるテンポのよさにハマります。
- 大阪弁のヒロインにまず度肝を抜かれましたが、その明るさと素直さに好感が持てました。小学生同士の恋模様もかわいいけれど、それ以上に「アリス」の能力設定と世界観にワクワクさせられた作品です。
- 蜜柑が学園を去る場面は何とも言えず、仲間みんなが蜜柑を思う気持ちに胸が熱くなりました。今井兄妹の信念と覚悟にも天晴れです。読み終えてみると、これは蜜柑と蛍の物語だったんだなと思います。
- ファンタジー色の強い花とゆめ作品の中でも、抜きん出ておもしろいです!主人公は小学生なのに、恋愛・友情・冒険・バトルをバランスよく楽しめます。中盤からのシリアスな展開と伏線の絡み合いは見ごたえ十分です。
悪い感想・レビュー
- 途中から登場人物の性格が別人のように変わり、げんなりする。涙をためた蜜柑たちがポエムみたいな台詞を言い続ける巻が続き、クールな蛍も、陰で助けてくれた棗も、初期の姿はどこへ行ったのかと言いたくなる。
- 序盤は大好きだったのに、後半はまったく気持ちがついていけません。アリスを石にして他人に入れられる設定が出てから、誰でも何でもありの展開になり、思いつきで書いているように見えてしまいます。
- 序盤はどんなシリアスな話にもコメディが挟まり、明るく前向きな主人公を応援したくなりました。ところが中盤からは救いのない鬱々とした話が続き、たまのギャグも笑えなくなって読むのがつらかったです。
- 前半の明るい事件解決のノリで最後まで走ってほしかったです。終盤は謎や伏線の説明が最後の数巻にまとめて来るので台詞が増えて読みづらく、長く引っ張った伏線があっさり明かされるのも拍子抜けでした。
- ハッピーエンドではあるものの、親友が戻らないまま迎える結末には少し不満が残ります。物語の始まりが蛍との別れだったのだから、蛍を見つけ出すところまで描いて完結してほしかったです。
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