レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
喧嘩稼業 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
喧嘩稼業
著者: 木多康昭
連載: 週刊ヤングマガジン
評価: 8.4/10
あらすじ
「最強の格闘技は何か」。この問いに決着をつけるため、大富豪が開いたのはルール無用、急所攻撃すら許される「陰陽トーナメント」。表舞台の頂点に立った大横綱や五輪柔道家と、裏社会で実戦の技を磨いた喧嘩屋や武術家、16人の怪物がマカオのリングに集まる。出場枠の外にいた高校生・佐藤十兵衛は、宿敵との決着のためにヘビー級ボクサーへ奇襲をかけ、その座を力ずくで奪い取る。戦いはゴングの前から始まっていて、控室での謀略や毒殺未遂、心理戦が繰り広げられる。一発の拳にも読み合いが詰まり、背負った人生と業がぶつかる命がけの勝負。勝つためなら何でもする悪童が、怪物たちをどう出し抜くのか。知恵と執念で殴り合う、喧嘩のトーナメント!
読む前に確認したい相性
向いている人
- ゴングが鳴る前の根回しや謀略まで含めた知恵比べを、腕力だけで決まらない格闘漫画で味わいたい人
- 柔道や空手、相撲に合気道など、異なる格闘技の頂点同士がぶつかる最強決定戦に心が躍る人
- 一打ごとになぜその技を選んだかまで描く、細かい心理戦のあるバトル漫画をじっくり読みたい人
向いていない人
- 長期休載が多く完結の見通しが立たない作品だと、続きを待つあいだにつらくなる人
- 芸能ゴシップや内輪ネタ、直球の下ネタなど下品な笑いが本編に混ざると読む気が失せる人
- 前作を読まずにいきなり本作から入って、登場人物の背景や主人公の因縁まですっきり理解したい人
良い感想・レビュー
- ゴングが鳴る前に周りを抱き込み、自分に有利な状況を作る。そんな試合前の根回しまで喧嘩の強さの内に入れる漫画は少ないし、それを得意とする主人公はほかでまず見かけない。
- パンチひとつ、蹴りひとつにも、なぜその攻撃を選んだのか、次に何を出すべきかというキャラの思考が細かく描かれる。脳筋バトルとは違う心理戦があって、戦闘シーンがとにかく熱い!
- 主人公の十兵衛が策で相手に対応するなら、師匠の文さんは豊富な技術で応じる。同じ富田流の師弟なのに、戦い方がくっきり分かれているところが良い。
- 剛と柔のぶつかり合いかと思えば、剛対剛、柔対柔と達人の技が冴え、喧嘩王もそれを上回る力を見せる。どの試合も勝者が最後まで読めないから面白いし、両者が生死をかけて全力でぶつかる姿に胸が熱くなる。
- 身長以上飛んだり地面をパンチで割ったりする非現実的な描写はなく、等身大の強者が知力と死力を尽くして戦う。リアルな格闘漫画ならではのゾクゾク感があって、自分史上いちばん面白い。
悪い感想・レビュー
- 休載しがちでなかなか話が進まないうえ、肝心のバトルにも無理のある場面が多い。空手の反射で出すのは無理そうな連打技など、出せたとしても威力は落ちるだろうと突っ込みたくなる。
- トーナメントに入ってから話がややもっさりしていて、その前の展開と比べると見劣りします。絵柄がよく変わるのはまだいいとして、画面全体が黒っぽくて読みにくいのはなんとかしてほしいところです。
- 芸能ゴシップに漫画界の内輪ネタ、直球の下ネタまで何でもありで、いつ訴えられてもおかしくない下品さがある。格闘シーンが本格的なぶん落差は効いているものの、人を選ぶのは間違いない。
- 前作のバトル部分を抜き出してトーナメントにしたような作りなので、主人公の因縁は前作を読まないとはっきりしないかもしれません。新刊もなかなか出ないので、続きを追うには忍耐が要ります。
- 長期休載が続いていて、未完のまま終わりそうで怖い。再開後は輝きが薄れた気もするし、設定に無理があると感じる場面も多い。完結しないだろうなという諦めが先に立つ。
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