漫画よしあし10巻以上の長編漫画レビューサイト

パニック漫画おすすめ15選|完結済みで一気読みできる長編

編集: 漫画よしあし
公開日:更新日:

パニック漫画の怖さは、昨日まで通っていた学校や街が、地震や怪物、感染のせいで一晩のうちに逃げ場のない場所へ変わるところにあります。外から来た脅威を前にして、人がどこまで人でいられるのかも試されます。

ここでは最後まで描き切られた長編15作品を、災害、ゾンビや感染、巨大な怪物、閉ざされた場所でのホラーと幅を持たせて選びました。良い点だけでなく人を選ぶ部分も並べたので、自分に合う一作を探す手がかりにしてください。

時間がない人向け結論:おすすめTOP3

  1. 複数の正義がぶつかる構造に人間の本質や生死の意味を問う重さが重なり、漫画というより文学を読んだような手ごたえが残ります。

  2. 平凡な高校生と右手に宿ったミギーの関係が少しずつ変わっていく過程に、人間とは何かという問いが重なります。

  3. 冴えない35歳の日常が一気に崩れる落差がすさまじく、散弾銃だけを頼りに逃げる過程の張り詰めた緊張感にのめり込みます。

目次

選び方のポイント

  1. 1. 脅威の種類で選ぶ

    同じパニック漫画でも、地震や放射能のような災害、噛まれて広がる感染、巨大な怪物や虫、閉ざされた山や村での恐怖では読み心地がまるで違います。逃げても追ってくる怪物が怖いのか、国や街そのものが壊れていく様子を見届けたいのか。味わいたい恐怖のタイプを先に決めておくと外しません。

  2. 2. 完結済みの結末の好みで選ぶ

    ここに並べた15作品はすべて完結していますが、謎をきれいに畳む作品ばかりではありません。進撃の巨人やPSYREN―サイレン―のように伏線がつながっていく作品もあれば、ドラゴンヘッドやアイアムアヒーローのように答えを示さずに終わる作品もあります。すっきり読み終えたい人は、各作品の気になる点で結末への評価を確かめておくと安心です。

  3. 3. 残酷さへの耐性と、無料・読み放題で試せるかで選ぶ

    人が食われる場面や残酷な描写は、多くの掲載作で避けて通れません。苦手な人は、気になる点にグロ描写の話が出ていないかを先に見ておくのがおすすめです。まずは無料・読み放題の対象になっている巻で数話読み、合うかどうか試すのも手堅い方法です。

全15作品の比較表

横にスクロールすると他の項目も見られます

順位作品名ジャンル完結状況評価特徴向いている人
1進撃の巨人進撃の巨人ファンタジー/バトル/サスペンス完結9.2/10複数の正義がぶつかる構造に人間の本質や生死の意味を問う重さが重なり、漫画というより文学を読んだような手ごたえが残ります。物語の序盤から緻密に張り巡らされた伏線が後半で一気に回収される構造を心ゆくまで堪能したい人
2寄生獣寄生獣ホラー/SF/アクション完結9.8/10平凡な高校生と右手に宿ったミギーの関係が少しずつ変わっていく過程に、人間とは何かという問いが重なります。右手に宿った寄生生物と人間が共生しながら、生命の本質や人間とは何かを問い続けるSF漫画の傑作に向き合える人
3アイアムアヒーローアイアムアヒーロー青年漫画/アクション・SF/サスペンス・ホラー完結7.9/10冴えない35歳の日常が一気に崩れる落差がすさまじく、散弾銃だけを頼りに逃げる過程の張り詰めた緊張感にのめり込みます。静かな日常が音もなく崩れていく、じわじわと来る恐怖の手ざわりをじっくり味わいたい人
4モンキーピークモンキーピークパニックホラー/サスペンス・ミステリー完結8.2/10鉈や弓を操り、目の前で水を捨て、缶詰に毒まで仕込む知恵と力を兼ね備えた猿の手口がえげつない一作です。猿との戦いと仲間の裏切りが同時に迫るサバイバルホラーを、最後まで緊張しながら味わいたい人
5大巨蟲列島大巨蟲列島ホラー/アクション/サスペンス完結8.5/10虫の生態や弱点の知識を頼りに、睦美が仲間を守る手を考え抜く知恵で生き延びるサバイバルが楽しい作品です。昆虫の生態や弱点を生かして危機を切り抜けるサバイバルを、ハラハラしながら楽しみたい人
6カラダ探しカラダ探しミステリー/デスゲーム/ホラー/サスペンス完結8.5/10深夜の校舎で「赤い人」に追い詰められる恐怖と、死に戻りを繰り返しながらカラダの場所を突き止めていく謎解きが噛み合っています。くり返しながら少しずつ謎に迫る作りに夢中になれる人
7屍鬼屍鬼ミステリー/サスペンス・ホラー完結8.4/10狩る側にまわった村人たちの姿が屍鬼そのものより怖く、どちらが正しいのか分からなくなる混沌にのみ込まれます。じわじわと追いつめられていく閉ざされた村の恐怖を、時間をかけてじっくり味わいたい人
8GANTZGANTZバトル・アクション/青年漫画・SF完結7.8/10黒い球体に集められ、異形の星人を狩らされるハイテンションな展開に一気に持っていかれます。死と隣り合わせの極限に置かれた人間がどんな選択をするのかを、最後までじっくり見届けたい人
9ハカイジュウハカイジュウパニックホラー/バトル・アクション/スプラッター/モンスターパニック完結7.2/10大地震のあと校舎を埋めた巨大な怪生物に追い回される序盤は、どこにも逃げ場がない絶望でゾクゾクします。逃げ場のない街で人が食い荒らされていく、手加減のないパニックホラーをじっくり味わいたい人
10彼岸島彼岸島バトル・アクション/サバイバル/ホラー/サスペンス完結7.2/10序盤は逃げ場のない島で剥き出しになる人の弱さが怖く、今すぐ決めろと迫られる場面が続きます。化け物の襲撃そのものより、追い詰められた人間の判断が崩れていく怖さをじっくり味わいたい人
11PSYREN―サイレン―PSYREN―サイレン―超能力バトル/アクション/サスペンス完結8.5/10一巻から漂うゾクゾクする不穏さに掴まれ、文明が滅んだ未来で謎そのものと戦う展開に引き込まれます。謎が謎を呼ぶ展開に夢中になり、張り巡らされた伏線が回収される瞬間をじっくり味わいたい人
12アライブ 最終進化的少年アライブ 最終進化的少年少年漫画/SF/サスペンス/異能バトル完結8.5/10能力の特性を活かした頭脳戦や、親友との悲しい因縁の対決にも読みごたえがあります。全世界規模の集団自殺騒動という衝撃的な導入から始まる、生と死を問う能力バトルに引き込まれたい人
13COPPELIONCOPPELIONサバイバル/SF/アクション/ディストピア完結7.6/10崩れかけたビルや草に飲まれた道路が不気味なのにどこか幻想的で、廃墟になった東京の描き込みだけでも手に取る値打ちがあります。崩れ落ちた街並みの描き込みをじっくり味わいたい人や、廃墟を舞台にした近未来SFアクションに惹かれる人
14ドラゴンヘッドドラゴンヘッド青年漫画/サバイバル/ホラー完結3.9/10人の知恵や度胸を丸ごと押しつぶす自然の暴れように背筋が寒くなり、わずかな食べ物のために人が人を殺す変わりようは崩れる街より怖く映ります。派手な活躍で切り抜ける話よりも、災害のあとで人の心がどんなふうに壊れていくかをじっくり見届けたい人
15日本沈没日本沈没青年漫画/ヒューマンドラマ/サバイバル/パニック/SF完結4.1/10立場も善悪も関係なく命を奪う災害の理不尽さが容赦なく描かれ、東京の大震災や避難先での火災旋風の場面は防災の本よりも頭に残ります。地震や津波で街が壊れていく様子を、逃げる側の目線から細部まで描いた作品を読みたい人
1

進撃の巨人

完結

壁に囲まれた世界で、人類を喰らう巨人への絶望と抵抗を描く現代漫画史の傑作

この特集で選んだ理由

巨人に喰われる絶望から世界の真実へ広がっていく構成で、怪物パニックと謎解きを最も大きな規模で味わえる作品として、リストの先頭に置きました。

進撃の巨人
作者
諫山創
掲載誌
別冊少年マガジン
ジャンル
ファンタジー/バトル/サスペンス
完結
完結
評価
9.2/10

良い点

1巻から散りばめられた伏線が、巻を重ねるごとに回収されていく流れに鳥肌が立ちます。複数の正義がぶつかる構造に人間の本質や生死の意味を問う重さが重なり、漫画というより文学を読んだような手ごたえが残ります。

気になる点

人が生きたまま食べられる描写が容赦なく続き、主要キャラも次々と命を落とすので、精神的にかなり削られる一作です。序盤は顔の描き分けが弱く、終盤は展開が詰め込まれた印象もあります。

こんな人におすすめ

物語の序盤から緻密に張り巡らされた伏線が後半で一気に回収される構造を心ゆくまで堪能したい人

こんな人には不向き

人が生きたまま捕食される凄惨な描写が容赦なく続くため残酷でグロテスクな表現に強い抵抗を感じる人

進撃の巨人の詳細レビューを見る →

気に入ったら購入(外部サイト)

2

寄生獣

完結

人間を捕食するパラサイトと、右手に宿ったミギー。生命の本質を問う、SF漫画の金字塔!

この特集で選んだ理由

人間を捕食する生物が日常にまぎれこむ恐怖を、生命とは何かという問いまで掘り下げた古典で、怪物ものの原点としてここに入れています。

寄生獣
作者
岩明均
掲載誌
月刊アフタヌーン
ジャンル
ホラー/SF/アクション
完結
完結
評価
9.8/10

良い点

平凡な高校生と右手に宿ったミギーの関係が少しずつ変わっていく過程に、人間とは何かという問いが重なります。無駄のない絵と停滞なく進む展開のおかげで、重いテーマでも読み進めやすい作りです。

気になる点

寄生生物の捕食や変形の場面はかなりグロテスクで、目を背けたくなる瞬間があります。序盤の画風は古く感じられるかもしれず、哲学的な問いの多さから一度で全部を飲み込むのは簡単ではありません。

こんな人におすすめ

右手に宿った寄生生物と人間が共生しながら、生命の本質や人間とは何かを問い続けるSF漫画の傑作に向き合える人

こんな人には不向き

人体を捕食する存在が登場する、生々しいグロテスクで残虐な描写が苦手な人

寄生獣の詳細レビューを見る →

気に入ったら購入(外部サイト)

3

アイアムアヒーロー

完結

臆病なダメ男が散弾銃を手に、崩壊した日本を生き延びるゾンビサバイバル!

この特集で選んだ理由

感染した人がZQNに変わっていく日常の崩れ方を最も生々しく描いた国産ゾンビ漫画で、感染系の代表です。

アイアムアヒーロー
作者
花沢健吾
掲載誌
ビッグコミックスピリッツ
ジャンル
青年漫画/アクション・SF/サスペンス・ホラー
完結
完結
評価
7.9/10

良い点

冴えない35歳の日常が一気に崩れる落差がすさまじく、散弾銃だけを頼りに逃げる過程の張り詰めた緊張感にのめり込みます。極限でも自販機を壊さないような小さな行動で人間らしさを伝える描き方や、ダメ男の泥臭い成長も見逃せません。

気になる点

伏線が回収されないまま終わる結末には賛否があり、後半は巨大な集合体や教祖が出てきてSFに寄っていきます。主人公の独り言や幻覚の描写も多く、テンポよく進むゾンビものを求めるとストレスが残ります。

こんな人におすすめ

静かな日常が音もなく崩れていく、じわじわと来る恐怖の手ざわりをじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

広げた伏線が最後まできれいに回収される、すっきりした読後感をきちんと味わいたい人

アイアムアヒーローの詳細レビューを見る →

気に入ったら購入(外部サイト)

4

モンキーピーク

完結

社内登山の夜に現れた鉈を持つ猿。山と猿と同僚の悪意に追い詰められる、極限の登山サバイバルホラー。

この特集で選んだ理由

山という密室で怪物と同僚の悪意を同時に相手にする構図はほかの掲載作になく、閉鎖空間ものの代表格といえます。

モンキーピーク
作者
志名坂高次/粂田晃宏
掲載誌
週刊漫画ゴラク
ジャンル
パニックホラー/サスペンス・ミステリー
完結
完結
評価
8.2/10

良い点

鉈や弓を操り、目の前で水を捨て、缶詰に毒まで仕込む知恵と力を兼ね備えた猿の手口がえげつない一作です。そこへ裏切りや内部犯の疑いが重なり、敵がひとつに定まらないので最後まで気が抜けません。

気になる点

嫌な人物がこれでもかと出てくるため、怖さより先にいらいらが来ることもあります。後半は一般社員まで超人のように動き出し、終盤は急ぎ足で謎を謎のまま残して終わる点も惜しまれます。

こんな人におすすめ

猿との戦いと仲間の裏切りが同時に迫るサバイバルホラーを、最後まで緊張しながら味わいたい人

こんな人には不向き

身勝手で嫌な言動をくり返す登場人物が多い話だと、怖さより先にいらいらしてしまう人

モンキーピークの詳細レビューを見る →

気に入ったら購入(外部サイト)

5

大巨蟲列島

完結

巨大昆虫があふれる島々で、虫に詳しい女子高生が知恵を武器に生き延びるサバイバルホラー

この特集で選んだ理由

巨大化した昆虫という身近な生き物が脅威になり、知識で切り抜ける頭脳寄りのパニックを味わえるのは掲載作のなかでも本作だけです。

大巨蟲列島
作者
藤見泰高/廣瀬周
掲載誌
マンガクロス
ジャンル
ホラー/アクション/サスペンス
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

虫の生態や弱点の知識を頼りに、睦美が仲間を守る手を考え抜く知恵で生き延びるサバイバルが楽しい作品です。話がサクサク進み、倒した虫にまで心を痛める優しさにも惹かれます。

気になる点

ラッキースケベや話の流れと関係のないお色気描写が多く、グロテスクな場面も少なくありません。前作を読んでいないと登場人物どうしの関係がつかめない作りなので、入り方には注意が要ります。

こんな人におすすめ

昆虫の生態や弱点を生かして危機を切り抜けるサバイバルを、ハラハラしながら楽しみたい人

こんな人には不向き

巨大な虫が細かく描かれた絵を見るだけでつらいほど、虫という生き物そのものが苦手な人

大巨蟲列島の詳細レビューを見る →

気に入ったら購入(外部サイト)

6

カラダ探し

完結

深夜の学校に現れる「赤い人」に殺され続ける死のループの中、バラバラにされた友人のカラダを探し出す絶望のループホラー!

この特集で選んだ理由

学校という閉じた場所と死のループを組み合わせた点で、掲載作のなかでは珍しいルール型のホラーとして加えました。

カラダ探し
作者
村瀬克俊/Welzard
掲載誌
少年ジャンプ+
ジャンル
ミステリー/デスゲーム/ホラー/サスペンス
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

深夜の校舎で「赤い人」に追い詰められる恐怖と、死に戻りを繰り返しながらカラダの場所を突き止めていく謎解きが噛み合っています。ループごとにルールが少しずつ変わるので緊張が続き、6人の絆にも胸を打たれます。

気になる点

死んでもリセットされる設定に慣れると、殺される場面の緊張が薄れる時期があります。中盤はルールが複雑になりすぎ、結末もSF寄りなので、学校の怪談らしい空気を期待すると好みが分かれます。

こんな人におすすめ

くり返しながら少しずつ謎に迫る作りに夢中になれる人

こんな人には不向き

死に戻りに慣れてひやひや感が薄れると冷める人

カラダ探しの詳細レビューを見る →

気に入ったら購入(外部サイト)

7

屍鬼

完結

死者が起き上がる村で、人と屍鬼の生存を賭けた狩り合いが始まる!

この特集で選んだ理由

原因不明の連続死から村が人間と屍鬼に裂けていく流れで、感染パニックを閉ざされた共同体の側から描いた一作です。

屍鬼
作者
小野不由美/藤崎竜
掲載誌
ジャンプスクエア
ジャンル
ミステリー/サスペンス・ホラー
完結
完結
評価
8.4/10

良い点

狩る側にまわった村人たちの姿が屍鬼そのものより怖く、どちらが正しいのか分からなくなる混沌にのみ込まれます。登場人物が多いのに描き分けがはっきりしていて、夏野が人狼として戦う漫画版だけの改変にも引き込まれます。

気になる点

絵柄の癖が強く、顔つきや衣装の奇抜さに慣れるまで読みづらさがあります。後半にも挟まるギャグで張り詰めたシリアスな空気が途切れ、独特のタッチのせいで怖さが伝わりにくい面もあります。

こんな人におすすめ

じわじわと追いつめられていく閉ざされた村の恐怖を、時間をかけてじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

重厚で緻密な原作小説の雰囲気を、漫画でも一切崩さず忠実になぞってほしいと強く願う人

屍鬼の詳細レビューを見る →

気に入ったら購入(外部サイト)

8

GANTZ

完結

死んだはずの若者たちが黒い球体に集められ、異形の星人と殺し合う。命と願いを賭けたSFバトル!

この特集で選んだ理由

部屋の中の星人狩りから地球規模の侵略まで脅威のスケールが段階的に広がり、SF寄りのパニックを読みたい人の受け皿になります。

GANTZ
作者
奥浩哉
掲載誌
週刊ヤングジャンプ
ジャンル
バトル・アクション/青年漫画・SF
完結
完結
評価
7.8/10

良い点

黒い球体に集められ、異形の星人を狩らされるハイテンションな展開に一気に持っていかれます。武器や乗り物のかたちが頭に焼き付き、世界の危機まで膨らんだ話が最後は「誰かのもとへ帰りたい」という気持ちだけが残る流れも印象的です。

気になる点

むごい場面が延々と続き、女性の扱いの雑さも気になります。謎が明かされるほど勢いが落ち、敵が自爆して終わるような畳み方の雑さには拍子抜けしやすい結末です。

こんな人におすすめ

死と隣り合わせの極限に置かれた人間がどんな選択をするのかを、最後までじっくり見届けたい人

こんな人には不向き

人がむごたらしく死んでいく場面が延々と続くと、読むのがしんどくなって先へ進めなくなる人

GANTZの詳細レビューを見る →

気に入ったら購入(外部サイト)

9

ハカイジュウ

完結

巨大な怪生物にのみ込まれた街で、高校生が逃げ場を探して走るパニックホラー

この特集で選んだ理由

巨大な怪生物が関東ごと飲み込んでいく規模感があり、怪物パニックの振り切れ方ならこの作品が群を抜きます。

ハカイジュウ
作者
本田真吾
掲載誌
月刊少年チャンピオン
ジャンル
パニックホラー/バトル・アクション/スプラッター/モンスターパニック
完結
完結
評価
7.2/10

良い点

大地震のあと校舎を埋めた巨大な怪生物に追い回される序盤は、どこにも逃げ場がない絶望でゾクゾクします。グロさの合間にのぞく小さな愛や、登場するたび笑ってしまう厄介者のおかげで、怖いだけで終わりません。

気になる点

読み進めるほど最初の何が起きるかわからない怖さは薄れ、後半は現実味の抜け落ちたヒーローものに寄っていきます。展開が速すぎる場面や、怪物が生まれた謎があっさり片づけられる点にも不満が残ります。

こんな人におすすめ

逃げ場のない街で人が食い荒らされていく、手加減のないパニックホラーをじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

血まみれの描写が苦手で、人が容赦なく殺されていく場面が続くとつらくなってしまう人

ハカイジュウの詳細レビューを見る →

気に入ったら購入(外部サイト)

10

彼岸島

完結

兄を追って渡った孤島は、吸血鬼が人を家畜として飼う地獄だった。丸太を手に生き残りをかけた戦いが始まる。

この特集で選んだ理由

吸血鬼に支配された孤島でのサバイバルを、怖さと突っ込みどころの両方で楽しめる異色枠として並べました。

彼岸島
作者
松本光司
掲載誌
週刊ヤングマガジン
ジャンル
バトル・アクション/サバイバル/ホラー/サスペンス
完結
完結
評価
7.2/10

良い点

序盤は逃げ場のない島で剥き出しになる人の弱さが怖く、今すぐ決めろと迫られる場面が続きます。途中から狂ったせりふ回しや丸太の安心感が笑いに変わり、現れる敵のバリエーションも多彩で飽きません。

気になる点

化け物が出てきたあたりからホラーからギャグへの様変わりが進み、落差に置いていかれることもあります。感染の決まりごとがちぐはぐで、ハァハァという擬音の多さも緊張を薄めています。

こんな人におすすめ

化け物の襲撃そのものより、追い詰められた人間の判断が崩れていく怖さをじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

感染の条件や強さの線引きなど、設定のつじつまがきちんと合っているかを気にしながら読む人

彼岸島の詳細レビューを見る →

気に入ったら購入(外部サイト)

11

PSYREN―サイレン―

完結

赤いテレカが導く滅びた未来の地球。少年たちが歴史を書き換える超能力サバイバル!

この特集で選んだ理由

怪物がうろつく滅んだ未来と現代を行き来する構成で、崩れた世界を書き換えるジャンプらしい逆転劇まで味わえる点を買いました。

PSYREN―サイレン―
作者
岩代俊明
掲載誌
週刊少年ジャンプ
ジャンル
超能力バトル/アクション/サスペンス
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

一巻から漂うゾクゾクする不穏さに掴まれ、文明が滅んだ未来で謎そのものと戦う展開に引き込まれます。丁寧に張られた伏線が少しずつつながり、積み重ねた奮闘が形になる場面では胸が熱くなります。

気になる点

中盤から終盤は駆け足で、頭を使う能力バトルがいつのまにかパワー勝負に寄っていきます。幼馴染の出番の少なさや、鍵になる設定を馴染ませる尺の足りなさも惜しい点です。

こんな人におすすめ

謎が謎を呼ぶ展開に夢中になり、張り巡らされた伏線が回収される瞬間をじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

終盤まで丁寧に描き込まれたゆったりとした尺の展開を好み、駆け足気味の結末が苦手な人

PSYREN―サイレン―の詳細レビューを見る →

気に入ったら購入(外部サイト)

12

アライブ 最終進化的少年

完結

集団自殺騒動を機に異能力に目覚めた少年が、変わり果てた親友と世界滅亡の危機に挑む。

この特集で選んだ理由

世界中で集団自殺が起きる「悪夢の1週間」から始まり、災害とも怪物とも違う形の崩壊を描いています。

アライブ 最終進化的少年
作者
河島正/あだちとか
掲載誌
月刊少年マガジン
ジャンル
少年漫画/SF/サスペンス/異能バトル
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

全世界規模の集団自殺騒動という導入と、生き残った者が手にする異能力の謎にいきなり引き込まれます。能力の特性を活かした頭脳戦や、親友との悲しい因縁の対決にも読みごたえがあります。

気になる点

残忍な殺戮や罪のない人が襲われる描写が多く、読む人を選ぶハードな作風です。初期の荒削りな絵柄、ヒロインたちとのドロドロした恋愛関係、複雑になっていく設定にも好みが分かれます。

こんな人におすすめ

全世界規模の集団自殺騒動という衝撃的な導入から始まる、生と死を問う能力バトルに引き込まれたい人

こんな人には不向き

凄惨な殺戮や残酷な描写が多い作品は、精神的にきついと感じて読み続けるのが辛くなる人

アライブ 最終進化的少年の詳細レビューを見る →

気に入ったら購入(外部サイト)

13

COPPELION

完結

放射能に沈んだ東京へ送りこまれた少女たちが、生き残った人々を探して駆ける物語

この特集で選んだ理由

原発事故から二十年後、放射能に沈んだ東京を舞台にしており、災害の「その後」を歩く救出劇として選んでいます。

COPPELION
作者
井上智徳
掲載誌
週刊ヤングマガジン/月刊ヤングマガジン
ジャンル
サバイバル/SF/アクション/ディストピア
完結
完結
評価
7.6/10

良い点

崩れかけたビルや草に飲まれた道路が不気味なのにどこか幻想的で、廃墟になった東京の描き込みだけでも手に取る値打ちがあります。廃都に残った人たちの暮らしぶりに胸を打たれ、人情とドタバタが同居したテンポのよさも楽しめます。

気になる点

後半は特殊能力バトルへ寄っていき、重い題材が薄まっていくのが残念です。敵まで助けようとする主人公の正義感が空回りしたり、筋の通らない場面が重なったりする点も引っかかります。

こんな人におすすめ

崩れ落ちた街並みの描き込みをじっくり味わいたい人や、廃墟を舞台にした近未来SFアクションに惹かれる人

こんな人には不向き

途中で作風が変わるのが苦手で、異能力バトルへ寄る後半にも序盤と同じ緊張感を求めてしまう人

COPPELIONの詳細レビューを見る →

気に入ったら購入(外部サイト)

14

ドラゴンヘッド

完結

トンネルに閉じ込められた中学生が、灰に覆われた日本を歩く。恐怖の正体に迫るサバイバル

この特集で選んだ理由

トンネル事故から灰に覆われた日本を歩く旅まで恐怖そのものを問い続けた作品で、評価は割れてもパニック漫画を語るうえで外せない位置にあります。

ドラゴンヘッド
作者
望月峯太郎
掲載誌
週刊ヤングマガジン
ジャンル
青年漫画/サバイバル/ホラー
完結
完結
評価
3.9/10

良い点

人の知恵や度胸を丸ごと押しつぶす自然の暴れように背筋が寒くなり、わずかな食べ物のために人が人を殺す変わりようは崩れる街より怖く映ります。灰の空や崩れた街並みは絵画のようで、つい見入ってしまいます。

気になる点

中盤から都合よく助かる展開が増え、散りばめた謎のほとんどを放り出したまま終わります。救いをひとかけらも置かない幕引きに加え、主人公の男女に華もないので、評価ははっきり割れる作品です。

こんな人におすすめ

派手な活躍で切り抜ける話よりも、災害のあとで人の心がどんなふうに壊れていくかをじっくり見届けたい人

こんな人には不向き

謎は最後まできちんと畳んでほしいほうで、物語の答え合わせが用意された結末でないと落ち着かない人

ドラゴンヘッドの詳細レビューを見る →

気に入ったら購入(外部サイト)

15

日本沈没

完結

列島が一年以内に沈む。国が失われる一年を、逃げる人々の側から描いた災害SF

この特集で選んだ理由

列島が一年以内に沈むという国家規模の災害を正面から扱った作品として、リストのなかで災害パニックの軸を担っています。

日本沈没
作者
一色登希彦/小松左京
掲載誌
ビッグコミックスピリッツ
ジャンル
青年漫画/ヒューマンドラマ/サバイバル/パニック/SF
完結
完結
評価
4.1/10

良い点

立場も善悪も関係なく命を奪う災害の理不尽さが容赦なく描かれ、東京の大震災や避難先での火災旋風の場面は防災の本よりも頭に残ります。潜水艇の操縦描写や政府側の会議のやり取りにも読みごたえがあります。

気になる点

線が荒く、混乱した場面で誰が何をしているのか掴みにくいうえ、主人公が記憶をなくしてからは話が停滞します。原作の手触りを期待すると、オリジナルの人間関係のドロドロの比重に戸惑うかもしれません。

こんな人におすすめ

地震や津波で街が壊れていく様子を、逃げる側の目線から細部まで描いた作品を読みたい人

こんな人には不向き

荒々しい線で描かれた混乱の場面を読み解くのに手間取ると、気持ちが途切れてしまう人

日本沈没の詳細レビューを見る →

気に入ったら購入(外部サイト)

目的別のおすすめ

この特集で、読み放題・無料で読める作品

掲載作品のうち、Kindle+(旧Kindle Unlimited)で1巻が読み放題、または期間限定で1巻が無料になっている作品です。Amazonの表示を毎日確認して更新しています。

読み放題の長編漫画をすべて見る →今だけ無料の漫画をすべて見る →

よくある質問

完結しているパニック漫画はどれ?+

このページで紹介している15作品は、すべて最終回まで描かれて完結しています。進撃の巨人や寄生獣のような定番から、モンキーピークや大巨蟲列島のような閉ざされた場所でのサバイバルまで、途中で止まる心配なく読み通せます。

パニック漫画は無料で読める?+

作品によっては、読み放題サービスや期間限定の無料配信の対象になっていることがあります。各作品の読み放題・無料の状況はページ下部の一覧と /kindle-unlimited・/free で毎日更新しているので、読む前にそちらで確かめてください。

グロテスクな描写が苦手でも読める作品はありますか?+

屍鬼は絵柄に癖があるぶん直球の怖さは控えめで、PSYREN―サイレン―も謎解きと能力バトルが話の中心です。反対に進撃の巨人、ハカイジュウ、GANTZは人が食われたり殺されたりする場面が続くので、苦手なら後回しにしたほうが安心です。

パニック漫画とデスゲーム漫画の違いは?+

デスゲーム漫画は誰かが決めたルールの中で生き残りを競う話で、このページのパニック漫画は災害や怪物、感染のように外からやって来る脅威が中心です。GANTZやカラダ探しのように両方の顔を持つ作品もあるので、ルールで追い詰められる話が好きならデスゲーム漫画の特集もあわせてどうぞ。

初めて読むならどれから手を付けるといいですか?+

迷ったら、怪物の怖さと世界の謎を両方味わえる進撃の巨人か、人間とは何かまで考えさせる寄生獣が入りやすいです。ゾンビものが読みたいならアイアムアヒーローから始めてみてください。

まとめ

地震でも怪物でも感染でも、15作品に共通しているのは、当たり前だと思っていた日常が崩れたときに人がどう動くかという一点です。逃げる人、仲間を裏切る人、誰かのために踏みとどまる人。その姿を見届けると、自分ならどうするかを考えずにはいられません。まずは気になる脅威の種類から一作を選んで、最終巻まで付き合ってみてください。

関連する特集

オモシロ漫画ツール