レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
アイアムアヒーロー の感想と評価(良いところ、悪いところ)
アイアムアヒーロー
著者: 花沢健吾
連載: ビッグコミックスピリッツ
評価: 7.9/10
あらすじ
35歳、売れない漫画家アシスタントの鈴木英雄。幻覚と妄想に逃げ込むダメ男の心の拠り所は、趣味の散弾銃だけだった。ある日、日本を謎の感染症が襲う。噛まれた人は生前の言葉を繰り返す屍「ZQN」と化し、恋人までもが変わり果てた姿で英雄に襲いかかる。その日を境に、見慣れた東京は一夜にして地獄へ姿を変えた。崩れ落ちる街を、英雄はたった一挺の銃を手に逃げ延びる。樹海で出会った女子高生、モールに集う生存者たち。誰もが人を疑いはじめる極限で、人はどこまで人でいられるのか。臆病な男が銃を握り、少しずつヒーローへ近づいていく。泥臭くて生々しい、日本発ゾンビサバイバルの金字塔!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 静かな日常が音もなく崩れていく、じわじわと来る恐怖の手ざわりをじっくり味わいたい人
- 欠点だらけの人間が極限でどう振る舞うのか、生々しい人間ドラマの手ごたえを求めたい人
- 銃一挺だけで戦い抜く泥臭いサバイバルと、ダメ男の不器用な成長をじっくり追いかけたい人
向いていない人
- 広げた伏線が最後まできれいに回収される、すっきりした読後感をきちんと味わいたい人
- 主人公の長い独り言や幻覚シーンは控えめで、テンポよく突き進むゾンビものを読みたい人
- 物語の後半で色濃くなっていくSFやスピリチュアル寄りの終盤展開がどうしても苦手な人
良い感想・レビュー
- 冴えないおっさんの日常が、ある瞬間から一気に崩れていく。その落差の描き方が凄まじくて、崩壊した街を散弾銃だけを頼りに逃げ延びる過程の張り詰めた緊張感にのめり込みました。
- 英雄たちが自販機を壊さず、無断で使った施設に謝罪を残す。極限でも人間らしさを手放さない小さな行動に、セリフで語らせず伝える描写の力を感じて唸った。
- 情けない主人公が銃を握った瞬間だけは肝が据わって頼もしくなる。一歩ずつヒーローへ近づく姿が熱くて、ダメ男の泥臭い成長にいつのまにか肩入れしていた。
- 登場人物が記号じゃなく、欠点だらけの人間として生々しいんです。崩れた世界で倫理観がじわじわすり減っていく葛藤に、他のゾンビものとは違う生々しさを感じます。
- 結局ZQNは主役じゃなく、英雄が自分の力で生き続けることこそタイトルの核心なのだと思う。カッコよくなくても生きていく、その身も蓋もないヒーロー像が刺さった。
悪い感想・レビュー
- これを完結と呼んでいいのか、ぶん投げにもほどがある。あれだけ引っ張った伏線が何も回収されないまま終わって、ラストで名作感がすべて台無しになった気がしてガッカリした。
- 最初の日常サバイバル感が好きだったのに、後半は巨大な集合体だの教祖だのが出てきて設定がSFに寄りすぎました。急なスピリチュアル展開にはついていけませんでした。
- 主人公がいつまでもこじらせたままで感情移入しづらい。ヒロインたちが都合よく彼を好きになりすぎる気がして、ご都合主義に見えるキャラ描写がどうにも引っかかった。
- 主人公の独り言や幻覚の描写が多すぎて、ホラーとしてテンポが悪い。純粋にゾンビものの緊張感を楽しみたかった自分には、間延びした語りのストレスが最後まで残った。
- 中盤から集団や新キャラが乱立しすぎて話がとっ散らかった。しかも主人公とろくに絡まないまま終わるから、広げた大風呂敷を畳めない失速感だけが残ってしまった。
良い感想・レビュー
- 冴えないおっさんの日常が、ある瞬間から一気に崩れていく。その落差の描き方が凄まじくて、崩壊した街を散弾銃だけを頼りに逃げ延びる過程の張り詰めた緊張感にのめり込みました。
- 英雄たちが自販機を壊さず、無断で使った施設に謝罪を残す。極限でも人間らしさを手放さない小さな行動に、セリフで語らせず伝える描写の力を感じて唸った。
- 情けない主人公が銃を握った瞬間だけは肝が据わって頼もしくなる。一歩ずつヒーローへ近づく姿が熱くて、ダメ男の泥臭い成長にいつのまにか肩入れしていた。
- 登場人物が記号じゃなく、欠点だらけの人間として生々しいんです。崩れた世界で倫理観がじわじわすり減っていく葛藤に、他のゾンビものとは違う生々しさを感じます。
- 結局ZQNは主役じゃなく、英雄が自分の力で生き続けることこそタイトルの核心なのだと思う。カッコよくなくても生きていく、その身も蓋もないヒーロー像が刺さった。
悪い感想・レビュー
- これを完結と呼んでいいのか、ぶん投げにもほどがある。あれだけ引っ張った伏線が何も回収されないまま終わって、ラストで名作感がすべて台無しになった気がしてガッカリした。
- 最初の日常サバイバル感が好きだったのに、後半は巨大な集合体だの教祖だのが出てきて設定がSFに寄りすぎました。急なスピリチュアル展開にはついていけませんでした。
- 主人公がいつまでもこじらせたままで感情移入しづらい。ヒロインたちが都合よく彼を好きになりすぎる気がして、ご都合主義に見えるキャラ描写がどうにも引っかかった。
- 主人公の独り言や幻覚の描写が多すぎて、ホラーとしてテンポが悪い。純粋にゾンビものの緊張感を楽しみたかった自分には、間延びした語りのストレスが最後まで残った。
- 中盤から集団や新キャラが乱立しすぎて話がとっ散らかった。しかも主人公とろくに絡まないまま終わるから、広げた大風呂敷を畳めない失速感だけが残ってしまった。
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