レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
からかい上手の(元)高木さん の感想と評価(良いところ、悪いところ)
からかい上手の(元)高木さん
完結連載: マンガワン
評価: 8.8/10
あらすじ
中学の教室で西片をからかい倒していた高木さんは、大人になって西片と結婚した。ふたりのあいだに生まれた娘のちーを加えた三人暮らしが、この物語の舞台になる。母になっても手のひらで転がす腕前は衰えず、苦手な野菜を食べさせる工夫にまで昔取った技が生きている。お父さん譲りのわかりやすい反応と、お母さん譲りの顔立ちを受け継いだちーが入れば、からかいの輪は家族ぐるみへ広がっていく。思い出の場所への外出、季節の行事、昔の同級生との再会。負けても挑み続ける西片と、変わらない「ずっと」の約束を確かめ合う夫婦。あのふたりのその後を見届けられる、いちばん幸せなホームコメディ!
この作品が載っている特集
読む前に確認したい相性
向いている人
- 前作のふたりのその後が気になっていて、結婚してからの暮らしぶりまで見届けたいと思っている人
- けんかも修羅場もない、からかい合いで回る家族の日常を、のんびり眺めていたい人
- 1話完結のテンポで進む話が好きで、寝る前に少しずつ読み進める時間を大事にしている人
向いていない人
- 前作のような思春期の張りつめた甘酸っぱさを、大人になった後の話にもそのまま求めている人
- 起伏の大きい展開が好きで、穏やかなだけの日常が続くと途中で退屈してしまう人
- 原作の絵柄への思い入れが強くて、描き手が変わることがどうしても気になってしまう人
良い感想・レビュー
- 原作が青春のときめきなら、こちらは家族の幸せがにじむ。昔の話を知っている読者をくすぐる小ネタも挟まれていて、ただの焼き直しでは終わらない作りだと僕は思います。
- お互いを「お父さん」「お母さん」と呼び合うのがいい。娘からも妻からもからかわれる父を見ていると、暗いニュースで沈んだ気分がほどけていく。ずっと浸っていたいぬるま湯だ。
- 娘が見事にふたりのかけ合わせで、母の前では父の血が、父の前では母の血がしっかり出る。あのハの字眉毛まで受け継いだ愛嬌にやられて、僕は毎回にやけてしまう。
- 学生のころの得意技をそのまま使って、娘に苦手な野菜を食べさせようとする姿がいい。からかいで子育てを回す母親ぶりに、私はちょっと感心してしまった。
- 夫婦になっても「次こそ勝てる」と挑んでは負ける夫が健在で、私は笑ってしまう。何度やっても一枚上手をいかれるお約束の負けっぷりが、読んでいて妙に安心する。
悪い感想・レビュー
- 前作の甘酸っぱさを期待して開いたら、向いている方向がまるで違った。幸せな家族を眺めるだけの話で、とがったところがない穏やかさが私には少し物足りない。
- 絵はどうしても原作にかなわないと感じてしまう。話にも当たり外れがあって、スピンオフだから読めているというのが正直なところ。それでも私はページを送っている。
- おもしろいのはたしかなのに、本編には勝てないという印象がどうしても残ってしまう。結婚や子育てをしたら見え方も変わるのかなと、僕はぼんやり考えた。
- 中学のころのあの生き生きした感情が見えなくなったのが、私には一番さみしい。大人になってからのときめきの薄さが惜しく、外で働く姿ももう少し見たかった。
- 学生のまま終わっていてほしかったという気持ちが、僕にはまだ残っている。夫婦と子どもひとりの暮らしぶりも、現実離れしたおだやかさとして引っかかる人はいそう。









