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最終更新日:

狼と香辛料 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

狼と香辛料

著者: 文倉十支倉凍砂小梅けいと

連載: 月刊コミック電撃大王

ジャンル: ファンタジー経済・ドラマ

評価: 8.8/10

あらすじ

行商人ロレンスは、立ち寄った村で麦に紛れていた少女ホロと出会う。彼女はかつて豊穣をもたらした賢狼で、忘れられた今は北の故郷へ帰ることを望んでいた。ロレンスは並外れた知恵をもつホロを故郷へ送り届ける旅に出る。道中で待ち受けるのは、銀貨の含有量改定をめぐる駆け引き、信用買いの暴落による借金、金の密輸といった過酷な商いの難所。各地の街で若い商人や男装の商人と出会い、知略と裏切りが渦巻く事件を度胸で乗り越えていく。旅が終わりに近づくほど、信仰が薄れゆく時代の変わり目と、寿命の異なる二人に迫る別れの宿命が重くのしかかる。やがてたどり着く、二人で選ぶ生き方と北の湯屋開業!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 中世ヨーロッパ風の世界を舞台にした商いの駆け引きや金融の頭脳戦を、腰を据えて味わいたい人
  • 軽妙な掛け合いのテンポと、賢さと色っぽさ、可愛さが同居するヒロインの魅力に惹かれる人
  • 時代の移り変わりや、人と神の切ない別れを見つめるしみじみした物語をじっくり読みたい人

向いていない人

  • 派手なバトルや、主人公が敵をなぎ倒すわかりやすい爽快感を漫画に求めている人
  • 込み入った経済や為替の話が長く続くと、途中で読むのがしんどくなってしまう人
  • テンポよくサクサク進む展開や、明るくほのぼのした日常物を期待している人

良い感想・レビュー

  • 貨幣が回る中世のビジネスを覗いているようで、旅の商人どうしのやり取りに私はぐいぐい引き込まれた。どう出し抜くか、儲けるとはどういうことかを考えさせられて、読むほど頭が動く。
  • へぇ〜なるほど、と声が出るくらい商人たちの駆け引きや為替の仕組みが面白かった。図を入れて説明してくれるから、難しそうな金融の話もするっと頭に入ってきます。
  • 小梅先生の絵がとにかく綺麗で、私はホロの色っぽさにやられました。可愛いのに賢い、怖さと可愛さのギャップがたまらなくて、読むほどこの子に夢中になった。
  • 10年かけて最後まで描き切ってくれたことに、私は心から感謝したい。作画のクオリティが落ちないまま旅の結末まで届く、最高峰のコミカライズだと思う。
  • 商いの話だけでなく、人と神の物語という側面が胸に残った。人よりずっと長く生きる存在と村人とのすれ違いが残酷なほど丁寧に描かれていて、しんみりした。

悪い感想・レビュー

  • 商売や為替の仕組みの説明がとにかく長くて、私は途中で頭に入らなくなった。アクションや展開の早さを期待すると、山場までのタメが長すぎてだれてしまう。
  • また裏切りか、と思うくらい大金が動くたびに裏切り者が出てくる。ピンチを作りやすいのは分かるけど、同じ展開の繰り返しにだんだん食傷してしまった。
  • お金の流れのカラクリがどうにも飲み込めず、私は消化不良のまま読み終えた。やり取りが長いうえに込み入っていて、儲け話の仕組みが最後まですっきりしない。
  • ヒロインの廓言葉や振る舞いが読者ウケを狙いすぎに見えて、私にはあざとく感じた。賢狼というほど賢くも見えず、わがままな娘にしか映らなくて刺さらなかった。
  • ほんわかした日常を期待していたのに、暗くて重い展開が延々と続く。戦いもほぼ無くて地味だし、テンポの重さで眠くなってしまう場面が正直けっこうあった。

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