レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
破壊王ノリタカ! の感想と評価(良いところ、悪いところ)
破壊王ノリタカ!
完結連載: 週刊少年マガジン
評価: 3.2/10
あらすじ
ひょろひょろで気弱、そのうえスケベな高校1年生の沢村典隆。入学してすぐ一目ぼれした中山さんから「弱い人って嫌いなの」と言われ、彼はキックボクシングの道へ飛び込む。蹴道部で顧問が語る格闘理論を頭に入れつつ、スカートめくりや餅つきといった、どう見ても遊びにしか見えない特訓で技を体に覚えさせていく。校内の不良との喧嘩をくぐり抜けたかと思えば、外国人留学生や中国拳法の使い手が次々と立ちはだかり、ついにはアメリカの国際格闘トーナメントへ。目の玉が飛び出るほどの打撃を浴びても、ギャグと下心を燃料にまた立ち上がる。いじめられっ子が体ひとつで世界に挑む、笑いと汗の格闘成り上がり劇!
読む前に確認したい相性
向いている人
- ギャグで笑いながら、ムエタイやボクシングの理屈まで自然と頭に入る格闘漫画を探している人
- ひ弱な少年が下心まじりに努力し、好きな子のために強くなる王道の成長物語を楽しみたい人
- 格闘ギャグの中で、一見ふざけた奇抜な特訓で強敵を倒して勝ち上がる展開に胸を熱くしたい人
向いていない人
- 長い連載の中で特訓して接戦で勝つ同じ流れのくり返しが続くと、飽きてしまいそうな人
- 格闘大会が舞台となる終盤にこそ、因縁の決着や大事な一戦をじっくり描いた盛り上がりを求めている人
- ヒロインの身勝手さや主人公のだらしなさなど、好感を持ちにくい人物や荒い絵柄が気になる人
良い感想・レビュー
- ムエタイやボクシング、フルコン空手の知識がしっかりしていて、格闘技の入門書としても読めるほど。なぜボクサーがキックルールで負けるのかも理屈として腑に落ちる。ギャグのおかげで難しい話も楽しく読める。
- 目の玉が飛び出るほどの打撃を食らう主人公なので、ギャグがなければきつかったはず。格闘ものの痛々しさを笑いで和らげているのがうまい。顧問が語るキックとボクシングの違いもわかりやすくて面白かった。
- ひょろひょろで荒事が苦手そうな主人公が、下世話な下心から努力する姿になぜか感動させられる。濃い絵柄に綺麗すぎるヒロイン、マニア心をくすぐる格闘ウンチクと、格闘漫画のお手本のような作品だ。
- この作者の漫画で、戦う理由と勝つまでの努力がちゃんと描かれているのは本作だけ。付け焼き刃の特訓も目立ちますが、鍛えて強くなる筋は通っていて、ひ弱な主人公が強敵に勝つ姿に胸が熱くなる場面もあります。
- 貧弱な少年が好きな女の子に認めてもらうため強くなっていく、王道の展開です。格闘技の知識もわりとしっかりしています。そんな簡単に勝てるかと思う面もあるが、そのぶん入り込みやすく娯楽度は高いと思います。
悪い感想・レビュー
- ベタな展開でも途中までは面白かった。中盤からは一見意味のない特訓をして接戦で勝つパターンの繰り返しになってしまう。アメリカのトーナメントも緊迫感がなく、コミカルに勝ち進むのには納得できなかった。
- 最後のトーナメントは、因縁の相手があっさり新顔に倒され、敵をぽんぽん倒す話がループし、大事な一戦まで省かれてしまいます。ありきたりでもいいから盛り上がる展開がほしかっただけに、もったいなく感じました。
- 話は嫌いじゃないけど、ヒロインが苦手。顔が可愛いだけで乱暴で冷たいし、わがままで主人公に血反吐を吐かせても悪びれない態度が嫌だった。せっかくライブに誘っておいて弱い男は嫌いと突き放すのもひどい。
- 絵が雑に見えて、汚い描写がところどころ目につく。主人公は強くなっていくのに、最後までだらしない男にしか見えず好感を持てない。こんなに簡単に強くなれるなら、誰でも強くなれそうだと思えてくる。
- 実在の有名人を特訓や対策のネタに絡め、対戦相手ごとに話を区切る作者らしいスタイル。相手一人を十話前後で描くなら読めますが、引き出しの少なさがたたって話の流れがパターン化してしまったのが致命的です。
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