漫画よしあし10巻以上の漫画レビュー専門サイト
レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

さよなら絶望先生 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

さよなら絶望先生

さよなら絶望先生

完結
マークダウンで表示

著者: 久米田康治

連載: 週刊少年マガジン

ジャンル: ギャグ風刺ブラックユーモア学園

評価: 8.6/10

あらすじ

桜の下、胸をふくらませて登校していた少女が出くわしたのは、木に縄をかけて首をくくろうとする男。名を糸色望といい、横に書けば「絶望」と読めてしまうこの人が、なんと彼女の新しい担任だった。ささいなことですぐ「絶望した!」と叫ぶ教師と、どんな出来事も無理やり明るく言い換える少女。教室にそろうのは引きこもりやストーカー、几帳面すぎる子など、癖の強い顔ぶればかり。世の中の出来事や身近なあるあるをネタにした一話完結の笑いが、毒を含んだまま何年も続く。ところが終わりが近づくと、ばらまかれていた小さな違和感が一本の線につながり、教室の景色ごとひっくり返る。笑ってきた時間まで巻き込んで足元を崩す、伝説の大どんでん返し!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 世の中の出来事をひねくれた角度で笑い飛ばす話が好きで、毒のある冗談も笑って受け流せる人
  • 一話完結のゆるい笑いを追いかけた先で、張られた伏線が一気につながる驚きを味わいたい人
  • 癖の強い登場人物がそろった教室で、古い時代の匂いがする学園ギャグをのんびり眺めたい人

向いていない人

  • テンポよく笑わせてくれる王道のギャグを求めていて、遠回しな皮肉や小ネタが苦手な人
  • 下ネタや社会をにらんだきつい冗談が続くと疲れてしまい、軽い気持ちで読める話を選びたい人
  • 最後まで明るく笑って読み終えたい気持ちが強く、重さと不気味さの残る幕引きが苦手な人

良い感想・レビュー

  • 明治や大正の匂いがする画づくりが好きで、先生のお決まりの台詞にも毎回にやついていた。一話ずつゆっくり読むとなるほどと膝を打つ箇所があって、私の中ではずっと特別な一本だ。
  • とにかく毒だらけのぐちぐちコメディで、私は先生の後ろ向きっぷりが癖になってしまいました。癖の強い女の子がどんどん出てくるので、読んでいて画面がにぎやかです。
  • 風刺のネタの切れ味がよくて、私は何度も吹き出しました。今になって読み返すと当時の空気がよみがえって懐かしく、かわいい女の子が多いのもうれしいところです。
  • 読み返してみると、キャラも話の運びもきちんと組まれているのがわかる。あちこちに置かれた小さな伏線が終盤で一気に効いてきて、練りに練って描かれていたのだと私は思い知った。
  • 小ネタの量がすごくて私はずっとツボっていたのに、終わりまで読むと全部作者の手のひらの上だったと気づかされる。背筋がすっと冷えるあの感じは今も忘れられない。

悪い感想・レビュー

  • 前作のテンポのいいシュールな笑いを期待して読むと、たぶん肩透かしをくらう。爆笑よりもふっと息が漏れる程度の笑いが多く、私にはやや物足りなかった。
  • 時事ネタが土台になっているぶん、今読むと元ネタが古びていて置いていかれる。当時の空気を知らない私には、笑いどころの飲み込めない話がいくつもある。
  • 下ネタの量が多くて、初めて読んだ私はぎょっとしました。生徒の夢や進路をばっさり否定する先生でもあり、こんな人が担任なら生徒がかわいそうに見えてきます。
  • ずっと軽い気持ちで笑って読んでいたのに、終わりの方で血の匂いが漂う側へ急に振れる場面が来て戸惑う。落差が大きく、私はあの後味の悪さを素直に受け止められない。
  • 最後に足された一編が想像よりきつく、明るく見せかけて救いのない結末に私は心をえぐられました。軽いギャグとして読んでいた身にはずいぶん重い幕引きです。

同じジャンルの漫画

該当作品はありません。

この作品が載っている特集