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覆面系ノイズ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

覆面系ノイズ

著者: 福山リョウコ

連載: 花とゆめ

ジャンル: 少女漫画音楽・バンド青春・恋愛学園

評価: 8/10

あらすじ

歌うことが大好きな少女ニノは、幼い頃に初恋の相手と、そして海辺で曲を作ってくれた少年と、続けて辛い別れを味わう。いつか歌声を目印に見つけてもらえると信じて、砂浜でひとり歌い続けた日々。高校に入った彼女は、正体を隠した覆面バンドのボーカルに迎えられ、止まっていた時間がようやく動き出す。届けたい相手はひとりだけのはずが、歌は思ってもみない遠くまで飛んでいく。見開きから音が溢れ出すライブの熱に押されながら、誰かが幸せなら誰かが泣く片想いが行き来し、家庭に傷を抱えた少年たちも自分の弱さともがき合う。恋も歌も手放せない三人が、最後にどんな答えへたどり着くのか。読み終えてもしばらく余韻が抜けない、走り抜ける青春!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 紙の上から音が鳴り出すようなライブの迫力にどっぷりのめり込みたい、バンドものが好きな人
  • 恋の矢印が絡み合う苦しい片想いの行き来を、じりじりしながら最後まで見届けたいと思う人
  • 恋の決着まできっちり描き切る、読後感のすっきりした長編をまとめて一気に読み通したい人

向いていない人

  • 感情の振れ幅が大きい主人公を追いかけるのがしんどく、落ち着いた語り口を求めたい人
  • 音の勢いを絵の力だけで受け取るのが難しく、静かに味わえる物語のほうを選びたくなる人
  • 恋の後始末にきちんと筋道を求めるほうで、都合よく見える着地がどうしても気になる人

良い感想・レビュー

  • 途中で休憩を入れるつもりが、深夜から明け方まで一息に読み切ってしまいました。終盤に向けての風呂敷の畳み方が上手すぎて、最後には求めていたカタルシスを全部もらった気分です。
  • 紙なのに音が流れてくる感覚があって、ライブの場面では画角からはみ出す歌声の勢いに引きずり込まれました。気づけばバンドの一ファンとして拍手している自分がいます。
  • 片想いの矢印が飛び交って、誰かが幸せだと誰かが辛くなる。それでもみんな一途だから憎めなくて、誰も悪者にならない三角関係にじりじりと胸が締めつけられる。
  • バンドで恋も楽しむ軽い話だと思っていたら全然違った。三人とも良いやつなのにずるいところがあって、自分の弱さと闘う姿に重なるものがあり応援したくなる。
  • 三角関係でここまですっきり終わるとは思わなかった。結ばれない側にこそ光を当てる幕引きになっていて、読み終えてからも一ヶ月ほどは余韻が抜けない。

悪い感想・レビュー

  • ヒロインの言動が読んでいて落ち着きません。情緒の揺れる登場人物が多くて、歌に飲まれたときの得体の知れなさも含めて、私にはちょっと近寄りがたく映りました。
  • 音のない紙の上で盛り上がりを追いかけるのが難しかった。画面の熱量と自分の温度差が埋まらないまま話が進んで、序盤はどうにも置いていかれる感じ。
  • 大人になってから読むとツッコミどころが増える。二人と良い関係を続けられる着地は現実離れした収まり方に見えて、面白かったのに素直には喜べない。
  • 片方に肩入れして読んでいたので、あの振られ方はさすがにきつい。キスまでした相手がきっぱり退場する扱いになって、読後の喪失感がしばらく残った。
  • 覆面で活動する理由の薄さがどうにも腑に落ちない。親に内緒で芸能の仕事を始めてしまう展開も引っかかって、土台の作り込みの甘さが終盤まで気になり続ける。

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