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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

けものみち の感想と評価(良いところ、悪いところ)

けものみち

けものみち

完結
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著者: 暁なつめ夢唄まったくモー助

連載: 月刊少年エース

ジャンル: 異世界ファンタジーギャグ・コメディ

評価: 7.8/10

あらすじ

ケモノを愛しすぎた覆面レスラー・柴田源蔵は、世界戦の直前に勇者として異世界へ呼び出される。ところが王女に魔獣退治を頼まれた途端、愛情を持って接すれば獣は襲ってこないと怒りだし、姫にジャーマン・スープレックスを叩き込んで城から逃げてしまう。逃げ延びた街では借金のかたに売られかけた狼獣人の少女を助け、魔獣を傷つけずに手なずける腕一本でペットショップ「けものみち」を開店。だがこの世界に魔獣を飼う習慣はなく、しかも懐いた獣を本人が手放したがらないので店は赤字続き。そこへ大食いのドラゴン娘とポンコツな吸血鬼まで転がり込む。俺TUEEEにもハーレムにも行き着かない、性癖ひとつで異世界の定石をひっくり返す怪作!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • テンプレ通りの異世界転生に飽きていて、主人公の偏った性癖で話が転がるような変化球を求めている人
  • 難しい理屈より、プロレス技と勢いだけでその場が収まる肉弾戦まみれのギャグを笑って読みたい人
  • 獣や獣人の毛並みを丁寧に描いた絵と、動物への愛が振り切れた主人公の暴走を眺めていたい人

向いていない人

  • 場面と場面が滑らかに繋がる構成を大事にしていて、話の飛びやぶつ切り感が気になってしまう人
  • 世界のしくみやキャラの背景を丁寧に説明してほしくて、日常のドタバタ中心の進み方では物足りない人
  • 動物を売り買いする商売の描写に敏感で、ギャグと割り切れないもやもやを抱えたまま読みたくない人

良い感想・レビュー

  • 売られかけた獣人の少女を助けて惚れられる、という異世界の型をなぞるかと思いきや、源蔵が反応するのは耳と尻尾だけ。定石を性癖ひとつで外していく運びがおかしくてたまらない。
  • 金にがめつい以外はすっかり皆のおかん、という店員の立ち位置が好きだ。獣人だからと線を引かない源蔵との気安いのにどこか甘い距離感が、騒がしい話の合間にじわっと残る。
  • 冒険者を引き連れて大魔獣を捕まえに行く回は、最初から最後までギャグしかない。私が一番笑ったのは仲間の決闘の場面で、捕獲作戦がまるごと大騒ぎになっていく流れににやにやしっぱなし。
  • 戦うのはほぼ源蔵ひとりで、機転と根性とプロレス技だけで敵をなぎ倒す。無敵の勇者そのものなのに、性癖のせいで見せ場が全部ギャグになってしまう。この落差でずっと笑える。
  • 掛け試合に出される魔獣を助けるため、自分を競売にかけて潜入するという発想がもうずるいです。負けた魔獣まで気に入れば連れて帰ってしまう甘さに、思わず笑わされました。

悪い感想・レビュー

  • 召喚されて姫に技をかけた直後、いきなり時間が飛んでペットショップを経営している。連載を何週か読み落としたような繋ぎ方で、単行本で追っているのに置いていかれた気分になった。
  • 日常のドタバタを描きたい気持ちが勝ちすぎているのか、私には世界のしくみもキャラの背景も説明不足に思えた。設定を語らないまま話だけ進むので、誰が何者かつかめない場面がある。
  • 同じ作者の代表作と比べると、どうしても勢いが一段落ちる。とくに姫のドMに目覚める展開が前作のキャラと重なるのが引っかかった。恥ずかしがっているままの方が笑えたと思う。
  • 動物への愛を熱く語る主人公が、その動物を売る店をやっている。ギャグとして流せばいいのだろうが、生体販売という土台の据わりの悪さがどうしても気になって、途中でページをめくる手が止まった。
  • 魔王をモフりたい一心で妙な魔獣を追いかける、という筋の通し方は好きだ。ただ各話どうしの繋がりがぶつ切りで、気づけば公爵家すべてに認められていた、という進み方には戸惑う。

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