レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
義男の空 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
義男の空
完結著者: エアーダイブ
連載: 描き下ろし単行本(Dybooks)
ジャンル: 医療漫画/ヒューマンドラマ/ドキュメンタリー・ノンフィクション
評価: 8.8/10
あらすじ
北海道でデザイナーとして働く田中宏明のもとに、次男が生まれる。ところが生後わずか一ヶ月、その子は水頭症という重い脳の病だと告げられる。よその病院では手の打ちようがないと言われ、途方に暮れた家族がたどり着いたのが、小児脳神経外科医・髙橋義男だった。義男は難しい手術をやり遂げて命をつなぎ、「子どもが社会に出て生きていけるようになるまでが治療」という考えで家族ごと支え続ける。病と向き合う子どもたちと親の日々に、昭和の北海道でわんぱくに育った義男の少年時代が交互に重なる。ラグビーに打ち込んだ日々、恩師との出会い、医師になってからのしがらみ。実在の医師とその周りの人たちが積み重ねてきた、まぎれもない実話の記録!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 派手な脚色で盛り上げる話ではなく、実際にあった出来事の重みをそのまま受け取りたい人
- 腕だけでなく、患者や家族と同じ高さで向き合う医師の生き方に触れて、自分の仕事を見つめ直したい人
- 病や障害とともに暮らす子どもと親の毎日について、知らずにいた側から少しでも近づきたい人
向いていない人
- 良い話へまとまっていく展開に道徳の教科書めいた息苦しさを感じやすく、素直に乗り切れない人
- きれいに区切られた読後感を求めていて、先の見えないところで話が切れる作りにもやもやしてしまう人
- 子どもの命や障害をめぐる重い問いに向き合う余裕がなく、気持ちが沈む題材を避けたい人
良い感想・レビュー
- 電車の中で読みはじめたら目のあたりが熱くなってきて、続きをあきらめて鞄にしまった。北海道にこんな医師がいたなんて、帰宅して読み終えるまでまるで知らずにいた。
- 腕も知識も飛び抜けているのに、少しも偉ぶりません。親にも子どもにもいつだって同じ高さで向き合う姿を見ていると、迷ってばかりだった自分の初心まで引き戻されます。
- 実話ものにありがちな盛り上げ方や力みがまるでない。淡々と事実を並べていく語り口だから肩が凝らず、白けもしない。事実そのものの重みで読ませてくる作りに唸った。
- できるはずがないと誰もが決めつけていたことが覆ると、人はそれを奇跡と呼ぶ。読んでいるうちに、奇跡ではなく積み重ねの結果なのだとわかってくる。
- 我が子の病が告げられる場面では、自分の記憶と重なって涙が止まりませんでした。障害のある子を育てた親ほど刺さる描き方で、あのときの心細さがそのまま置いてあります。
悪い感想・レビュー
- 正直に言うと、感動ポルノに寄りすぎていると感じる場面がある。道徳の教科書のような胡散臭さが顔を出す瞬間もあり、話が良い方向にまとまるたび少し引いてしまった。
- 先生の生い立ちが語られている途中で話が途切れてしまい、読み終わりの落ち着かなさが残った。区切りのついた読後感を求める人には、放り出された感じがするかもしれない。
- 障害のある子と家族の日々は、身近にそういう人がいないとどこまで実感を持てるかが分かれる。読みながら、わかったつもりになる怖さのほうが先に立った。
- 障害があるとわかっていても産むのが幸せなのか、という答えの出ない問いが正面から置かれます。母親の迷いが伝わってくるぶん、読んでいてかなり苦しくなりました。
- 作中で描かれる別の病院の突き放した対応には、読んでいて腹が立った。医者への不信がよみがえるぶん、こんな先生ばかりではないという現実も一緒に突きつけられる。
良い感想・レビュー
- 電車の中で読みはじめたら目のあたりが熱くなってきて、続きをあきらめて鞄にしまった。北海道にこんな医師がいたなんて、帰宅して読み終えるまでまるで知らずにいた。
- 腕も知識も飛び抜けているのに、少しも偉ぶりません。親にも子どもにもいつだって同じ高さで向き合う姿を見ていると、迷ってばかりだった自分の初心まで引き戻されます。
- 実話ものにありがちな盛り上げ方や力みがまるでない。淡々と事実を並べていく語り口だから肩が凝らず、白けもしない。事実そのものの重みで読ませてくる作りに唸った。
- できるはずがないと誰もが決めつけていたことが覆ると、人はそれを奇跡と呼ぶ。読んでいるうちに、奇跡ではなく積み重ねの結果なのだとわかってくる。
- 我が子の病が告げられる場面では、自分の記憶と重なって涙が止まりませんでした。障害のある子を育てた親ほど刺さる描き方で、あのときの心細さがそのまま置いてあります。
悪い感想・レビュー
- 正直に言うと、感動ポルノに寄りすぎていると感じる場面がある。道徳の教科書のような胡散臭さが顔を出す瞬間もあり、話が良い方向にまとまるたび少し引いてしまった。
- 先生の生い立ちが語られている途中で話が途切れてしまい、読み終わりの落ち着かなさが残った。区切りのついた読後感を求める人には、放り出された感じがするかもしれない。
- 障害のある子と家族の日々は、身近にそういう人がいないとどこまで実感を持てるかが分かれる。読みながら、わかったつもりになる怖さのほうが先に立った。
- 障害があるとわかっていても産むのが幸せなのか、という答えの出ない問いが正面から置かれます。母親の迷いが伝わってくるぶん、読んでいてかなり苦しくなりました。
- 作中で描かれる別の病院の突き放した対応には、読んでいて腹が立った。医者への不信がよみがえるぶん、こんな先生ばかりではないという現実も一緒に突きつけられる。
同じジャンルの漫画
該当作品はありません。
