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ガチで泣ける漫画14選!10巻以上で完結した感動の名作

公開日:2026年08月15日更新日:2026年08月15日

泣ける漫画といっても、涙の種類はひとつではありません。恋がうまくいかない切なさで泣くこともあれば、どん底から立ち上がる姿に泣くこともあります。ここに集めたのは、そのどちらとも少し違う涙です。

音楽に人生を懸ける人、命が生まれる場所に立つ人、家族との別れを引き受ける人。ジャンルはばらばらですが、読み終えたあとしばらく本を閉じられなくなる点だけは同じでした。

10作品すべて10巻以上あって、しかも完結済み。続きを待たされないぶん、最後まで一気に泣けます。

目次

選び方のポイント

  1. 1. どんな涙を流したいか決める

    同じ泣ける話でも、夢に打ち込む熱で泣くのか、家族との別れで泣くのかで、読後の気分はまるで違います。仕事や医療の現場ものは背筋が伸びる涙、家族ものは心がゆるむ涙。今日の自分がどちらを求めているか、先に決めておくと外しません。

  2. 2. 重さに耐えられる日か確かめる

    命や死を正面から扱う作品は、読むほうにも体力がいります。気持ちが弱っているときに手を出すと、感動より先にしんどさが勝ってしまいます。疲れている日は、笑いを混ぜながら泣かせてくれる作品から入るのが安全です。

  3. 3. 知らないジャンルこそ狙う

    ジャズも競技かるたも農業高校も、知識がなくても物語には入れます。むしろ知らない世界のほうが、登場人物の必死さが新鮮に届きます。あらすじが自分と縁遠いという理由で外すのは、いちばんもったいない選び方です。

  4. 4. 完結済みだけをえらぶ

    泣ける話ほど、途中で止まると気持ちの行き場がなくなります。ここに並べたのはすべて10巻以上で完結した作品なので、最終回まで一気に走り抜けられます。連休や長い夜のお供にちょうどいい長さです。

14作品の比較表

順位作品名ジャンル完結評価
1BLUE GIANTBLUE GIANT音楽/ヒューマンドラマ/青春完結9.6/10
2四月は君の嘘四月は君の嘘音楽/少年マンガ/ヒューマンドラマ/青春/ラブストーリー完結9.4/10
3フルーツバスケットフルーツバスケットファンタジー/恋愛/少女マンガ/ヒューマンドラマ完結9.4/10
4バーテンダーバーテンダー社会人/ヒューマンドラマ/料理/グルメ完結9.1/10
5銀の匙 Silver Spoon銀の匙 Silver Spoon日常/青春/農業/学園完結9.1/10
6妻、小学生になる。妻、小学生になる。ファンタジー/ヒューマンドラマ完結8.7/10
7MAJORMAJOR少年マンガ/野球/スポーツ/青春完結9/10
8ピアノの森ピアノの森音楽/ヒューマンドラマ/青年マンガ/青春完結9.2/10
9コウノドリコウノドリ医療/ヒューマンドラマ/青年マンガ完結9/10
10ちはやふるちはやふる恋愛/スポーツ/青春完結9.2/10
11重版出来!重版出来!お仕事/出版・編集/ヒューマンドラマ/青年マンガ完結9.2/10
12ましろのおとましろのおと音楽/少年マンガ/ヒューマンドラマ/三味線/青春完結8.7/10
137SEEDS7SEEDS少女漫画/サバイバル/SF/サスペンス完結9.1/10
14最上の命医最上の命医医療/ヒューマンドラマ完結8.4/10
1

BLUE GIANT

完結

漫画から音が聞こえる!世界一のジャズプレイヤーを目指す青年の、心揺さぶるヒューマンドラマ!

BLUE GIANT
作者
石塚真一
掲載誌
ビッグコミック
ジャンル
音楽/ヒューマンドラマ/青春
完結
完結
評価
9.6/10

良い点

絵しかないのに音が聞こえてくる感覚が忘れられません。サックスの造りやコードの進み方まで細かく描かれていて、紙から音が飛び出すようでした。読み終えたあとに安物のサックスを買ってしまうくらい、何かを始めたくなる力があります。

気になる点

正直、主人公の暑苦しさに乗り切れず何日も止まった時期がありました。漫画で音を伝える限界もやはりあって、アニメや実際の演奏に頼りたくなります。話の運びが端折られていて分かりにくいと感じた場面も少なくありません。

こんな人におすすめ

紙の上から音が鳴っているとしか思えない演奏の場面に、ただ圧倒されたい人。夢へ全力でぶつかるまっすぐな熱を、正面から浴びたい人。

こんな人には不向き

主人公の熱量が暑苦しいと感じてしまい、静かな読み心地のほうが落ち着く人。音の出ない紙の限界が気になって、素直に乗れない人。

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2

四月は君の嘘

完結

ピアノが弾けなくなった元天才少年と、自由奔放なヴァイオリニストが奏でる感動の青春ラブストーリー。

四月は君の嘘
作者
新川直司
掲載誌
月刊少年マガジン
ジャンル
音楽/少年マンガ/ヒューマンドラマ/青春/ラブストーリー
完結
完結
評価
9.4/10

良い点

母を亡くしてピアノの音が聞こえなくなった少年が、また鍵盤に向かうまでの道のりに何度も泣かされました。タイトルの意味が終盤で分かる場面では、涙腺が完全に崩れてしまいます。幼なじみやライバルまで全員が愛おしく、群像劇としての作りにも唸らされました。

気になる点

悲しい方向へ進むと分かっていても、読むのがつらい時期がありました。母親の指導が虐待すれすれに見えて息苦しく、序盤のヒロインの言動にもいらだちます。演奏場面のポエムじみたモノローグを、少しくさいと感じることもありました。

こんな人におすすめ

音楽の美しさと痛みが同時に押し寄せる演奏描写に、心を震わせたい人。別れまで含めて丸ごと受け止める覚悟がある人。

こんな人には不向き

悲しい結末へ向かうと分かっていると読み始めがつらくなる人。明るく終わる話を求めている人。

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3

フルーツバスケット

完結

異性に触れると変身!?呪われた一族と女子高生の絆を描く、感動の人間ドラマ!

フルーツバスケット
作者
高屋奈月
掲載誌
花とゆめ
ジャンル
ファンタジー/恋愛/少女マンガ/ヒューマンドラマ
完結
完結
評価
9.4/10

良い点

登場人物が抱える心の傷が丁寧に描かれていて、読み返すたびに涙が出ます。主人公の優しい言葉に、私自身がまるごと包まれた気がしました。最終回で全員が自分の足で歩き出す姿を見届けたときは、多幸感で号泣です。

気になる点

長い連載なので、初期の丸い絵柄が好きだった私は途中の変化に戸惑いました。束縛と虐待の描写が続く時期はしんどくて、心が元気なときでないと読めません。不幸が積み重なる場面が多く、気が滅入ってしまうこともあります。

こんな人におすすめ

心の傷を丁寧にすくい上げる話を、何度も読み返したい人。張り巡らされた謎が最後に回収されたときの震えを味わいたい人。

こんな人には不向き

虐待や束縛といった重いテーマが続くと気持ちが削られてしまう人。話の進みがゆっくりだと焦れったくなる人。

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4

バーテンダー

完結

銀座のバーで天才バーテンダーが振る舞うカクテルが、客の人生と心を癒やす極上の人間ドラマ。

バーテンダー
作者
長友健篩/城アラキ
掲載誌
グランドジャンプ/スーパージャンプ
ジャンル
社会人/ヒューマンドラマ/料理/グルメ
完結
完結
評価
9.1/10

良い点

一杯のカクテルから語られる人の悩みに、毎回心が洗われました。客の事情に寄り添う言葉と差し出される一杯に、私まで救われた気持ちになります。銀座のバーの静かな空気が伝わる作画も好きで、読み終えたあとの余韻が長く残りました。

気になる点

お酒に関心が薄いと、薀蓄の量が説明過多に感じられるかもしれません。一話完結が多いぶん、大きなうねりを期待すると単調に思えます。登場人物が経験豊かな大人ばかりで、少し背伸びした世界に見える場面もありました。

こんな人におすすめ

一杯のグラスに寄り添う静かな人情話を、じっくり味わいたい人。読後感のよい大人向けの話を探している人。

こんな人には不向き

薀蓄の説明が多いと感じやすい人。テンポよく展開が動く刺激的な話のほうが合う人。

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5

銀の匙 Silver Spoon

完結

進学校の競争に疲れた少年が農業高校に入学し、仲間や家畜との触れ合いを通じて命の重みと自分の道を見つける青春酪農物語!

銀の匙 Silver Spoon
作者
荒川弘
掲載誌
週刊少年サンデー
ジャンル
日常/青春/農業/学園
完結
完結
評価
9.1/10

良い点

いただきますの裏側にある現実を、ここまで誠実に描いた話は他に知りません。豚丼の話では、後ろめたさと感謝がまざって号泣しました。劣等感まみれだった主人公が自分を必要とする場所を見つけていく過程に、自分の人生を重ねてしまいます。

気になる点

隠さず描くぶん、屠殺や病気の場面はかなりこたえます。しばらく肉が食べづらくなる回もありました。父親との確執も重苦しくて息が詰まり、最終回で仲間たちのその後をもっと見たかったという心残りもあります。

こんな人におすすめ

命をいただく現実から目をそらさない話を読みたい人。自分の居場所を見つけていく道のりに、心を動かされたい人。

こんな人には不向き

家畜をめぐるショッキングな場面が苦手な人。専門の説明が多い回を重く感じる人。

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6

妻、小学生になる。

完結

亡き妻が小学生になって帰ってきた。荒唐無稽なのに涙腺がゆるむ再会譚

妻、小学生になる。
作者
村田椰融
掲載誌
週刊漫画TIMES
ジャンル
ファンタジー/ヒューマンドラマ
完結
完結
評価
8.7/10

良い点

お涙頂戴に頼らないのに、読みながらぼろぼろ泣いてしまいました。人のために手間を惜しまない妻の底抜けのやさしさが、ずっと胸に残っています。一歩間違えば大惨事の設定を最後まで読ませる力技に、素直に感心しました。

気になる点

絵柄の好みだけはどうにもならず、内容より先にそこで止まってしまいました。展開が速くて、気持ちを積み上げる前に次へ進む場面が何度もあります。終盤の畳み方にも、最後まですっきりしない部分が残りました。

こんな人におすすめ

大切な人を失った悲しみと、その先の前向きなお別れに静かに心を寄せたい人。家族のやり取りでじんわり泣きたい人。

こんな人には不向き

独特な絵柄が入り口になりやすく、画風の好みをまず大事にしたい人。生まれ変わりという前提が苦手な人。

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7

MAJOR

完結

亡き父への想いを胸に、数々の絶望的な困難を乗り越えメジャーリーグを目指す野球大河ドラマ。

MAJOR
作者
満田拓也
掲載誌
週刊少年サンデー
ジャンル
少年マンガ/野球/スポーツ/青春
完結
完結
評価
9/10

良い点

幼稚園からメジャーリーグまでの半生を追う長さに圧倒されました。右肩の故障をはじめ絶望的な壁が次々来ても、何度でも立ち上がる姿に胸が熱くなります。ライバルとの友情も熱く、全巻読み終えたときの達成感は言葉になりません。

気になる点

不幸と理不尽が続きすぎて、読むのに体力がいる時期がありました。主人公の力が抜きん出ているぶんワンマンな試合運びが多く、周りの活躍をもっと見たかったです。怪我を押して投げる根性論にも、今の価値観だとひやりとします。

こんな人におすすめ

幼い日からメジャーリーグまで追いかける長い長い半生を、丸ごと見届けたい人。何度倒れても立ち上がる主人公に、素直に熱くなれる人。

こんな人には不向き

怪我や不幸の連続が続くと、主人公が可哀想で読むのがつらくなる人。都合のよい強さにリアリティを感じにくい人。

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8

ピアノの森

完結

森のピアノに導かれた少年が、ライバルとの絆を糧に世界の頂点を目指す感動の音楽劇。

ピアノの森
作者
一色まこと
掲載誌
モーニング/ヤングマガジンアッパーズ
ジャンル
音楽/ヒューマンドラマ/青年マンガ/青春
完結
完結
評価
9.2/10

良い点

漫画なのにピアノの音が聞こえてくる画力に驚きました。天才の自由な音と、それを見守る師の静かな愛情に何度も泣かされます。天才と秀才の対比が残酷で美しく、コンクール編は一気に全巻読み切ってしまいました。

気になる点

主人公が育った環境が想像以上に重く、水商売や暴力の描写に引いてしまいました。プライドの高いアクの強い人物の毒気も強く、いらだつ場面があります。才能ひとつで問題が解決していく運びに、少し冷めてしまうこともありました。

こんな人におすすめ

演奏の場面で背中がぞわりとする音の描き方に、心を持っていかれたい人。才能と努力の対比が生む青春群像劇に熱くなれる人。

こんな人には不向き

主人公の過酷な生い立ちの描写が重く、明るい音楽ものを期待していると戸惑う人。独特の絵柄になじめない人。

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9

コウノドリ

完結

命が生まれる現場に立つ産科医たちの、逃げ場のない現実と願いを描く医療ドラマ。

コウノドリ
作者
鈴ノ木ユウ
掲載誌
モーニング
ジャンル
医療/ヒューマンドラマ/青年マンガ
完結
完結
評価
9/10

良い点

医療漫画はいくつも読んできましたが、生まれてくる瞬間の危うさをここまで描いた作品は他にありません。未受診の妊婦、切迫早産、死産と、現場の現実から一切逃げない姿勢に襟を正しました。出産の経験がない私にも、自分を産んだ親への感謝があふれてきます。

気になる点

産科医とピアニストという二足のわらじの設定が、私には最後までしっくりきませんでした。鍵盤の場面はとばし気味に読んでしまいます。重い題材が続くと気持ちがずるずる沈み、作者の思いが前に出て説教くさく感じる回もありました。

こんな人におすすめ

命が生まれる瞬間の危うさを、きれいごと抜きに現場の目線で知っておきたい人。医療者の迷いまで踏み込んだ人間ドラマを読みたい人。

こんな人には不向き

重い題材が続くと読んだあとまで気持ちを引きずってしまう人。軽やかに笑える娯楽として漫画を読みたい人。

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10

ちはやふる

完結

競技かるたに情熱を注ぐ少女・綾瀬千早が、幼馴染たちと共に名人・クイーンを目指して突き進む、瑞々しくも熱き青春かるた物語!

ちはやふる
作者
末次由紀
掲載誌
BE・LOVE
ジャンル
恋愛/スポーツ/青春
完結
完結
評価
9.2/10

良い点

静かなものだと思っていた百人一首が、これほど激しい競技だったのかと世界が変わりました。札を払う瞬間の速さと指先の緊張が美しい線で描かれ、鳥肌が止まりません。三人の絆と切ない恋模様にも、毎巻心をかき乱されました。

気になる点

主人公が周りの好意に鈍すぎて、たまにいらだつ場面がありました。50巻という長さは読み始めに勇気がいり、日常の回で停滞を感じる時期もあります。恋の決着では、推しが報われずしばらく最終巻を受け入れられませんでした。

こんな人におすすめ

静かな遊びだと思っていた競技が熱いスポーツに変わる体験をしたい人。対戦相手や大人の人生まで丁寧に描く話が好きな人。

こんな人には不向き

巻数の多さに読み始めの勇気がいる人。かるたや和歌の説明に興味が持てない人。

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11

重版出来!

完結

一冊の漫画を届けるために奮闘するプロたちの情熱を描く、至高のお仕事ドラマ!

重版出来!
作者
松田奈緒子
掲載誌
月刊!スピリッツ
ジャンル
お仕事/出版・編集/ヒューマンドラマ/青年マンガ
完結
完結
評価
9.2/10

良い点

一冊の漫画が読者の手に渡るまでに、こんなに多くの人の手が入っているのかと胸が熱くなりました。ベテランの引退や新人のもがきまで描かれていて、ものづくりの喜びと残酷さが一度に押し寄せてきます。嫌な人がひとりも出てこないまま最後まで熱が落ちず、仕事で行き詰まるたびに読み返しています。

気になる点

主人公の勢いがあまりに良くて、心が弱っているときは少しうるさく感じました。作家たちの過去の重さに削られる回もあり、業界の仕組みの説明が続くところは読むのに体力が要ります。脇役に光を当てる話が長引いて本筋がなかなか進まず、まとめて読むと途中でだれる人もいそうです。

こんな人におすすめ

一冊の本が読者に届くまでに、どれだけの人が汗をかいているのかを知りたい人。働く喜びと厳しさを思い出して、胸を熱くしたい人。

こんな人には不向き

まっすぐな主人公のまぶしすぎる勢いについていけなくなる人。業界の仕組みの説明が長引くと、進みの遅さが気になる人。

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12

ましろのおと

完結

津軽三味線を背負い上京した少年が、自分だけの「音」を探して成長していく青春音楽劇。

ましろのおと
作者
羅川真里茂
掲載誌
月刊少年マガジン
ジャンル
音楽/少年マンガ/ヒューマンドラマ/三味線/青春
完結
完結
評価
8.7/10

良い点

渋い題材だと思って開いたのに、弦をはじく音が耳に残るほど描写が細かくて引き込まれました。祖父の音をなぞっていた少年が、もがいた末に自分だけの音をつかむ場面では涙が止まりません。素朴な訛りの会話も心地よく、仲間と音を重ねる喜びが何度読み返しても残ります。

気になる点

家出同然で出てきた少年に住む場所も支えてくれる人もすんなり現れる序盤は、都合が良すぎて乗り切れませんでした。アクの強い人たちの身勝手さにいらだつ場面も多く、読んでいて疲れます。巻数が多いぶん中盤からは足踏みが続き、悩み続ける主人公にやきもきしました。

こんな人におすすめ

大切な人を亡くして音を見失った少年が、もう一度弦に向かうまでを見届けたい人。言葉より先に音でぶつかり合う、熱のこもった青春に浸りたい人。

こんな人には不向き

まわりの大人たちの身勝手な振る舞いに、いらだって疲れてしまう人。長い連載の途中で足踏みが続くと、飽きてしまう人。

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13

7SEEDS

完結

文明が崩れた未来で目覚めた若者たちが、生きる意味を問われながら過酷なサバイバルに挑む物語!

7SEEDS
作者
田村由美
掲載誌
別冊少女コミック/月刊フラワーズ
ジャンル
少女漫画/サバイバル/SF/サスペンス
完結
完結
評価
9.1/10

良い点

絵柄で敬遠していたのが惜しくなるくらい、読み始めたら全巻まとめて買っていました。出てくる人みんなに事情があって、誰ひとり嫌いになれないまま最後まで連れていかれます。滅んだ世界で草木や虫にまみれて生き抜く姿には生命力があふれていて、少女漫画の枠に収まらない厚みがありました。

気になる点

白い虫の群れが出てくる場面では本気でめまいがして、絵でも虫が無理な人にはすすめられません。ある人物が追いやられるまでの運びも不自然で、誰も心の内を気にかけないまま話が進むのは受け入れがたかったです。中盤からはだれてきて、主役がどちらなのか分からなくなる点も引っかかりました。

こんな人におすすめ

かわいらしい絵柄の奥にある、骨太な人間ドラマをじっくり噛みしめたい人。追いつめられた若者たちが手を取り合っていく姿に、涙したい人。

こんな人には不向き

うごめく生き物の生々しい描き込みが、絵でも受けつけない人。善と悪がすっぱり分かれない結末に、もやもやが残るのが苦手な人。

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14

最上の命医

完結

天才小児外科医が、採算を切り捨てた病院で幼い命と医師の心を立て直す医療ドラマ

最上の命医
作者
入江謙三/岩中督/橋口たかし
掲載誌
週刊少年サンデー
ジャンル
医療/ヒューマンドラマ
完結
完結
評価
8.4/10

良い点

重たそうだと避けていたのに、主人公が明るくて腕も飛び抜けているので肩の力を抜いて読めました。ひとり救えばその子が未来で誰かを救うという無限の樹形図の考え方が刺さって、しばらく手が止まります。もうけが出ないと切り捨てられた現場を、腕と言葉で立て直していく流れに胸がすきました。

気になる点

主人公が何でも解決してしまうので、手術の場面でも失敗する気がしません。病院の権力争いが長引くところは重く、少年誌らしい笑いや恋の空気が医療の重さと噛み合わない気もします。終盤は駆け足で、出番を失う人物が出てくるのも心残りでした。

こんな人におすすめ

ひとりの子を救うことが未来の誰かにつながる、その前を向かせてくれる考え方に触れたい人。冷えきった現場が少しずつ動き出す話で、胸を熱くしたい人。

こんな人には不向き

主人公が必ず成功する運びより、失敗のひりつきが残る医療現場を味わいたい人。解説の文字量が多いと、読む足が止まってしまう人。

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目的別のおすすめ

よくある質問

泣ける漫画と切ない恋愛漫画はどう違いますか?

切ない恋愛ものは、届かない気持ちや別れのつらさで胸をしめつけます。ここに集めたのは、恋に限らず友情や家族、仕事への向き合い方で涙腺がゆるむ作品です。恋の切なさで泣きたいときは、切ない恋愛漫画の特集のほうが合います。

絶望から這い上がる漫画とは違うのですか?

どん底からの再起は、苦しみの落差と逆転で泣かせます。この特集は落差の大きさよりも、日々の積み重ねや人と人のつながりに心が動く作品を中心にえらびました。読後に残るのは達成感より、あたたかい余韻です。

10作品とも完結していますか?

10作品すべて完結済みで、しかも10巻以上あります。続きを待つ必要がないので、最終回まで一気に読み切れます。

重い話が苦手でも楽しめますか?

涙が主眼といっても、笑える回や日常の楽しさを混ぜた作品もあります。農業高校ものやバーが舞台のものは、しんみりしすぎずに読めるので入り口に向いています。

まとめ

私はこの10作品を、季節が変わるたびに引っぱり出しては同じところで泣いています。誰かの必死さや、当たり前だと思っていた毎日のありがたさを、あとからじわじわ思い出させてくれるからです。今夜はどれか一冊を開いて、遠慮なく泣いてしまってください。