レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
うどんの国の金色毛鞠 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
うどんの国の金色毛鞠
完結著者: 篠丸のどか
連載: 月刊コミック@バンチ/くらげバンチ
評価: 8.4/10
あらすじ
東京でウェブデザイナーとして働く俵宗太は、父が亡くなったと聞かされ、故郷の香川へ帰る。休業したままの実家のうどん屋を片付けていると、使われなくなった釜の中で小さな子どもが丸くなって眠っていた。生のうどんをかじり、はしゃぐと耳と尻尾が飛び出すその子は、人の姿に化けた狸だった。ポコと名づけて始まった二人暮らしに、口は悪いが面倒見のいい幼なじみや、弟を案じる姉が顔を出す。都会で削られた宗太の心は、地元の人たちの声に包まれてゆっくりほぐれていく。だがポコが人でいられる時間には、静かに終わりが近づいていた。うどんの湯気の向こうで交わす、かけがえのない親子の時間!
読む前に確認したい相性
向いている人
- もふもふした生き物のかわいさに癒やされたい気分で、難しいことは考えずに気楽にページをめくりたい人
- 都会での毎日にすり減って、家族や生まれ育った土地とのつながりを見つめ直したくなっている人
- 派手さより、じんわり泣かせてくれる別れの場面を大事にしたいタイプで、読後の余韻に長く浸りたい人
向いていない人
- 似たような日常の場面が並ぶと飽きてしまうたちで、話がぐいぐい動く展開を最後まで求めたい人
- 人ならざる存在が家族になる設定をすんなり飲み込めず、理屈の通った筋書きでないと入り込めない人
- 題名からうどん作りをじっくり描く物語を思い浮かべていて、店の仕事そのものを読みたい人
良い感想・レビュー
- ポコの表情がとにかく豊かで、セリフを追わなくても絵だけで気持ちが伝わってきます。くしゃみひとつで耳と尻尾が飛び出すモフモフの破壊力に、何度も顔がゆるみました。
- 読み終えたころには香川行きの切符を調べていた。実在の店や地元の人しか知らない食べ物が出てきて、讃岐うどんの湯気まで漂ってきそうな土地の空気にやられてしまう。
- 仕事や家族のことで足がすくむ瞬間って、大人になると誰にでもある。そこを責めないぬるいお湯みたいな温度で書かれているから、読んでいるあいだ肩の力が抜けていく。
- 別れが近いと気づいてからは、ページをめくる指が重くなりました。それでも前を向く主人公の背中に救われて、泣いたあとに残る明るさがあるラストだと思えたんです。
- 何もないと思っていた故郷や、うっすら薄れた親との記憶が、じわじわ呼び戻されてくる。読み終わるころには出汁のきいた一杯が食べたくて仕方なくなるのも困りものだ。
悪い感想・レビュー
- かわいさを推してくる場面が続くと、私はどうにもあざとさが鼻につく瞬間があった。素の狸に戻ったときのほうが素直に愛おしいと感じるのは、なんだか申し訳ない。
- 似たような日常の場面が並ぶので、途中から気持ちが前に進まなくなるところがあります。暴れて家の中を荒らす場面もヒヤヒヤして、素直に和めないまま読み進めました。
- 終盤の畳みかけがどうにも急で、正体がばれる出来事まで立て続けに起きる。駆け足でラストへ運ばれる感じが残って、もう少しゆっくり見せてほしかったと思う。
- うどん屋の話かと思って開いたのに、麺を打つ場面はさほど出てこない。土地の名所をめぐる回が増えていくと、ご当地案内の色が濃くなりすぎて物足りなさが残る。
- 予想の範囲に落ち着く結末で、これでよかったのかともやもやが残る後味だった。広げたはずの話がいくつか拾われないまま終わり、少しだけ肩透かしを食らった。
良い感想・レビュー
- ポコの表情がとにかく豊かで、セリフを追わなくても絵だけで気持ちが伝わってきます。くしゃみひとつで耳と尻尾が飛び出すモフモフの破壊力に、何度も顔がゆるみました。
- 読み終えたころには香川行きの切符を調べていた。実在の店や地元の人しか知らない食べ物が出てきて、讃岐うどんの湯気まで漂ってきそうな土地の空気にやられてしまう。
- 仕事や家族のことで足がすくむ瞬間って、大人になると誰にでもある。そこを責めないぬるいお湯みたいな温度で書かれているから、読んでいるあいだ肩の力が抜けていく。
- 別れが近いと気づいてからは、ページをめくる指が重くなりました。それでも前を向く主人公の背中に救われて、泣いたあとに残る明るさがあるラストだと思えたんです。
- 何もないと思っていた故郷や、うっすら薄れた親との記憶が、じわじわ呼び戻されてくる。読み終わるころには出汁のきいた一杯が食べたくて仕方なくなるのも困りものだ。
悪い感想・レビュー
- かわいさを推してくる場面が続くと、私はどうにもあざとさが鼻につく瞬間があった。素の狸に戻ったときのほうが素直に愛おしいと感じるのは、なんだか申し訳ない。
- 似たような日常の場面が並ぶので、途中から気持ちが前に進まなくなるところがあります。暴れて家の中を荒らす場面もヒヤヒヤして、素直に和めないまま読み進めました。
- 終盤の畳みかけがどうにも急で、正体がばれる出来事まで立て続けに起きる。駆け足でラストへ運ばれる感じが残って、もう少しゆっくり見せてほしかったと思う。
- うどん屋の話かと思って開いたのに、麺を打つ場面はさほど出てこない。土地の名所をめぐる回が増えていくと、ご当地案内の色が濃くなりすぎて物足りなさが残る。
- 予想の範囲に落ち着く結末で、これでよかったのかともやもやが残る後味だった。広げたはずの話がいくつか拾われないまま終わり、少しだけ肩透かしを食らった。
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