レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
赤ちゃんと僕 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
赤ちゃんと僕
完結著者: 羅川真里茂
連載: 花とゆめ
ジャンル: 育児・子育て/少女漫画/ホームドラマ/ファミリー・日常
評価: 8.8/10
あらすじ
榎木家にはママがいない。小学五年生の拓也は、交通事故で母を亡くし、仕事に追われる父を支えながら、まだ二歳の弟・実の世話と家事に明け暮れる毎日を送っている。甘えん坊で泣き虫な弟に振り回され、友だちと遊ぶ時間も削られ、「お兄ちゃんだから」の一言に押しつぶされそうになる。いなくなればいいと思ってしまった夜もあった。それでも親友や、同じように弟妹を抱えた同級生、保育園の先生や近所の人たちに囲まれるうち、拓也は弟へのいとおしさをゆっくり取り戻していく。ホームコメディの顔をしながら、いじめや別れ、思春期の揺れといった重い話題も逃げずに描かれる。笑って、泣いて、また明日を迎える。三人で手をつなぎ直すまでの、榎木家の泣き笑いの日々!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 泣ける家族の物語を探していて、幼い子どもの手のかかり方までしっかり描いた作品を読みたい人
- 日々の細かなやりとりから人の気持ちが動いていく、心理描写の丁寧なホームドラマが好きな人
- きょうだいの世話や家事を抱えてきた経験があり、我慢してきた側の気持ちをすくい上げてほしい人
向いていない人
- 古い時代の価値観がそのまま出てくる作品が苦手で、今の感覚とのずれにひっかかりたくない人
- 主人公中心の物語を望んでいて、脇の人物へ話が広がっていく展開を回り道と感じてしまう人
- 動物の死や身近な人との別れを描く場面がつらく、泣かせにくる展開からは距離を置きたい人
良い感想・レビュー
- 今まさに二歳児を育てているので、機嫌がころころ変わる弟の姿がうちの子と重なって仕方ありません。幼児の身も蓋もないリアルさに、苛立ちも愛おしさも全部見抜かれている気分です。
- 「お兄ちゃんだから」と我慢ばかりの毎日でも、弟のちょっとした成長を見た瞬間に全部が報われる。あの報われ方の描き方が丁寧で、読みながら何度もうなずいてしまった。
- 主人公の兄弟だけの話じゃないところがいい。親友も同級生も父の会社の人も、それぞれ悩みを抱えて生きていて、脇にいる人たちの体温まで伝わってくるから飽きない。
- 派手な事件が起きるわけでもないのに、気づけば親子三人の気持ちの動きが手に取るようにわかる。何気ない話の積み重ねでここまで揺さぶられるとは思わなかった。
- 十代で読んだときと親になってから読んだときで、刺さる場所がまるで変わった。読み終えると人に優しくしたくなる、読むたび形を変える手ざわりを持った一作だと思う。
悪い感想・レビュー
- 美談として読めばいいのだろうけど、十歳の子が保育園の迎えも夜の世話も丸ごと背負う姿は、いま読むとヤングケアラーのしんどさそのもの。笑って見ていられない場面が多かった。
- 顔の良し悪しで人の扱いが変わる場面や、泣き声に苦情を言う近所付き合いなど、平成の空気そのままの価値観が随所に残る。当時は気にならなかったのに今はひっかかる。
- 我慢ばかりの子に「お兄ちゃんだろ」と言い放って手まで上げる父親には、正直ついていけなかった。理想の父親として描かれている違和感が最後まで消えない。
- 連載が進むほど脇の人たちの話が増えて、肝心の兄弟の日常が薄まっていく。おまけに主人公はできすぎたいい子なので、こちらの情けない部分を重ねづらい。
- 動物の死や終盤の大事故など、泣かせにくる仕掛けの置き方がどうにもあざとく感じる。ほのぼのしていたぶん、気持ちが追いつかないまま終わってしまった。
良い感想・レビュー
- 今まさに二歳児を育てているので、機嫌がころころ変わる弟の姿がうちの子と重なって仕方ありません。幼児の身も蓋もないリアルさに、苛立ちも愛おしさも全部見抜かれている気分です。
- 「お兄ちゃんだから」と我慢ばかりの毎日でも、弟のちょっとした成長を見た瞬間に全部が報われる。あの報われ方の描き方が丁寧で、読みながら何度もうなずいてしまった。
- 主人公の兄弟だけの話じゃないところがいい。親友も同級生も父の会社の人も、それぞれ悩みを抱えて生きていて、脇にいる人たちの体温まで伝わってくるから飽きない。
- 派手な事件が起きるわけでもないのに、気づけば親子三人の気持ちの動きが手に取るようにわかる。何気ない話の積み重ねでここまで揺さぶられるとは思わなかった。
- 十代で読んだときと親になってから読んだときで、刺さる場所がまるで変わった。読み終えると人に優しくしたくなる、読むたび形を変える手ざわりを持った一作だと思う。
悪い感想・レビュー
- 美談として読めばいいのだろうけど、十歳の子が保育園の迎えも夜の世話も丸ごと背負う姿は、いま読むとヤングケアラーのしんどさそのもの。笑って見ていられない場面が多かった。
- 顔の良し悪しで人の扱いが変わる場面や、泣き声に苦情を言う近所付き合いなど、平成の空気そのままの価値観が随所に残る。当時は気にならなかったのに今はひっかかる。
- 我慢ばかりの子に「お兄ちゃんだろ」と言い放って手まで上げる父親には、正直ついていけなかった。理想の父親として描かれている違和感が最後まで消えない。
- 連載が進むほど脇の人たちの話が増えて、肝心の兄弟の日常が薄まっていく。おまけに主人公はできすぎたいい子なので、こちらの情けない部分を重ねづらい。
- 動物の死や終盤の大事故など、泣かせにくる仕掛けの置き方がどうにもあざとく感じる。ほのぼのしていたぶん、気持ちが追いつかないまま終わってしまった。
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