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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

マギ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

マギ

著者: 大高忍

連載: 週刊少年サンデー

ジャンル: ファンタジー少年漫画アクション

評価: 8.5/10

あらすじ

砂漠を旅する行商の少年は、巨大な力を秘めた「ジンの金属器」が眠る謎の遺跡ダンジョンを攻略し、一攫千金を夢見ていた。ある日、金属の笛に魔神を宿した不思議な少年と出会い、二人は難関のダンジョンへ挑む。冒険の末、王の器へ目覚めていく少年と、世界にわずか四人だけの魔法使い「マギ」だと知る少年。元奴隷の少女らを仲間に加えた彼らは、国家間の争いや、世界を裏から操ろうとする謎の組織との闘いへ巻き込まれていく。差別や貧困、戦争の理不尽が渦巻く世界で、運命に流されるのではなく自らの意志で未来を選ぶと決めた少年たちが挑む、壮大な最後の決戦!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 王道の冒険ものから始まりつつ、差別や戦争といった重いテーマまで踏み込む物語を読みたい人
  • 運命に流されるのか自らの意志で選ぶのか、生きる意味を問う骨太なファンタジーに浸りたい人
  • 細部まで描き込まれたエキゾチックな異国の世界観と、迫力あるバトルをじっくり味わいたい人

向いていない人

  • 最後まで純粋な冒険バトルの爽快感を味わいたくて、政治や哲学の議論が長い展開が苦手な人
  • 登場人物がとても多く、勢力図が複雑に絡み合う物語を追いかけるのが億劫に感じてしまう人
  • 終盤で世界観が大きく広がって、概念的で込み入った決着になる結末はあまり好みではない人

良い感想・レビュー

  • 作者の画力に圧倒された。風景の一つ一つまで描き込まれていて、アラビアンナイトそのままの異国感に自分まで砂漠へ迷い込んだ気持ちになる。モデルの国まで足を運んだそうで、絵から熱が伝わってきた。
  • まっすぐな少年と、静かに芯の強いもう一人の少年。弱さや悩みを抱えたまま前を向く二人の絆が、何度読んでもグッとくる。冒険ファンタジーでは珍しいダブル主人公という組み合わせで、掛け合いも見ていて楽しい。
  • 可愛い絵柄のファンタジーだと油断していたら、街の再開発をめぐる差別や貧困、他国の干渉まで出てくる。現実の国際問題をそのまま突きつけてくる重さに驚かされる。読みながら何度も考え込んでしまった。
  • 「生きるとは何か」という問いが物語の根っこにずっとある。運命に従うのか、それとも自分の意志で進むのか。少年漫画とは思えない哲学的な問いかけに、読み終えてからもずっと頭に残っている。
  • ダンジョン攻略の王道ワクワクから始まって、気づけば国家や宗教や奴隷の話へ広がっていく。先が全く読めない展開の連続に引き込まれ、難しさもあったけれど最後まで一気に読んだ。

悪い感想・レビュー

  • 前半の冒険バトルはとにかく最高だったのに、後半になると話が急にごちゃごちゃしてきた。政治や哲学の議論が長くてテンポが悪いと感じてしまい、あの頃の純粋な面白さが薄れたのが残念だった。
  • 中盤を過ぎたあたりから登場人物が一気に増えすぎて、誰が誰だか分からなくなった。勢力図を追いかけるだけで一苦労で、それぞれのキャラが対立する理由にもいまいち乗れないままだ。
  • 終盤の展開があまりにも駆け足で、まるで打ち切りのようだと思ってしまった。伏線やキャラの扱いが不完全燃焼のまま終わってしまい、置き去りにされたような気分だけが後に残ってしまう。
  • 終盤は神や運命をめぐる問答が概念的すぎて、少年漫画らしい爽快感が消えてしまった。もっとシンプルな決着が見たかったのが正直な気持ちで、頭で考えるばかりの結末には疲れてしまう。
  • これまでの悪役には憎みきれない事情や同情の余地があったのに、最後の敵だけは何の魅力も感じない。過去も悪い事ばかりで気持ちも乗らず、決着にもピンとこないまま読み終えてしまった。

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