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JESUS 砂塵航路 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

JESUS 砂塵航路

著者: 七月鏡一藤原芳秀

連載: モバMAN

ジャンル: 殺し屋ハードボイルドアクション

評価: 8.2/10

あらすじ

かつて日本の闇を仕切った巨大な暗殺組織を、たった一人で壊滅させた伝説の殺し屋ジーザス。今は死んだ教師になりすまし、素性を隠したまま高校の教壇に立っている。担任するクラスの少女は、株で大金を手にしながら、家族を惨殺した犯人を追っていた。彼女の祖父こそ、かつて組織の頂点に君臨した男。少女が受け継いだ遺産を狙い、生き残りの刺客たちが学園へ押し寄せる。裏社会の護り屋も、殺し屋を狩る者たちも巻き込んで、街はそのまま戦場へ変わっていく。救えなかった最後の教え子は、人を殺す機械となって目の前に立ちはだかった。銃弾の雨をくぐり、男は自らの罪に決着を付けにいく。教壇と修羅場を行き来するハードボイルド・アクション!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 表の顔と裏の顔を使い分ける主人公が好きで、教壇と修羅場のギャップにわくわくできる人
  • 同じ作り手の別作品も追いかけていて、作品をまたいで人物が合流していく展開に胸が高鳴る人
  • 逃げ場のない場所で敵味方が入り乱れるハードボイルド・アクションを腰を据えて味わいたい人

向いていない人

  • 劇画調の濃い描き込みが苦手で、暗く重たい裏社会の話を長い時間読み続けるのがしんどい人
  • 主人公一本で最後まで貫く物語を求めていて、他作品の人物が大勢なだれ込む展開が苦手な人
  • 終盤まで丁寧に畳まれる決着を望んでいて、慌ただしく閉じる幕引きが気になってしまう人

良い感想・レビュー

  • 伝説の殺し屋が新米教師としてまごついている落差がやたら楽しい。不良が先生になる話よりずっと開きが大きく、教壇と裏稼業のギャップだけで最後まで引っ張られた。
  • 前作の懐かしい顔ぶれが次々に戻ってきたうえ、別作品の護り屋まで乗り込んでくる。作品をまたいだ合流の噛み合い方がうまく、ファンにはたまらない仕上がりだと思う。
  • 戦い方を教えたことが、教え子を人殺しの側へ縛り付けてしまう。主人公が背負う罪の形が明かされる流れは皮肉が効きすぎていて、読んでいて胸が重くなる。
  • 廃業したホテルという逃げ場のない箱の中で、思惑の違う連中がひしめき合う。閉じた場所での乱戦を主人公が駆け抜けていく場面から、最後まで目を離せなかった。
  • 学生の頃にどっぷりはまった作品です。主人公がとにかくかっこよくて、嵐みたいに息もつかせない勢いに何度も持っていかれます。今からでも実写にしてほしいと思っています。

悪い感想・レビュー

  • 絵が劇画調で私には見づらく、細かい描き込みを追うだけで疲れてしまった。裏社会の暗さも終始重たく、誰が何をしているのかつかめないまま最後まで読み終えた。
  • 他作品とのクロスオーバーに尺を食われて、肝心の主人公の物語が動ききらないまま幕が下りる。駆け足で閉じる終盤が惜しく、打ち切りのような後味が残る。
  • 途中から別作品の剣士のほうが目立ちはじめ、主人公の存在感が薄れていく。終盤に立ちはだかる相手の動機の弱さも引っかかり、対決として盛り上がりきらなかった。
  • 着込む形の強化スーツが出てきた場面で、私は一気に興ざめしてしまう。間抜けに見えるデザインが張り詰めた世界観から浮いていて、どうしても目が滑る。
  • 前作から長い年月が空いた設定のはずなのに、主人公が歳を重ねた感じは絵から伝わってこない。積み上げた時間の見えなさが引っかかり、続編として入り込むまでに手間取った。

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