引き金の重さに震える!10巻以上で完結した『殺し屋・暗殺者漫画』おすすめ10選
人を殺めることで飯を食う。そう聞くと血なまぐさい話ばかりが浮かびますが、殺し屋漫画の面白さはそこだけにとどまりません。教壇に立つ者、中学校へ通う者、山で刀だけを叩き込まれた少女。引き金を引く理由が違えば、物語の手触りもまるで変わります。
ここに並べたのは、10巻以上まで続いて完結までたどり着いた10作品です。笑って泣ける学園ものから、読んだあと数日引きずるバイオレンスまで、振れ幅はかなり大きめ。
結末まで出そろっているので、気になった一作をそのまま最後まで走り抜けられます。今夜どれを開くか、好みに合わせて選んでみてください。
選び方のポイント
1. 笑って読むか、沈んで読むか
同じ殺し屋ものでも、後味はまるで違います。ギャグを土台にして最後に泣かせにくる作品もあれば、読み終えたあと何日も気持ちが重いままの作品も。今の自分がどちらを浴びたいか、先に決めると外しにくくなります。
2. 舞台の空気で選ぶ
教室が戦場になる学園もの、関ヶ原のあとの山と街道、歌舞伎町の路地裏、腐りきった帝都。舞台が変われば、殺しの意味も変わります。時代劇の哀しさに浸りたい日と、ネオンの下の狂気を覗きたい日では、選ぶ一冊も違うはずです。
3. 残酷な絵にどこまで踏み込めるか
血や欠損の描き方には、はっきり差が出ます。少年誌の枠に収まったものから、内臓や拷問を正面から描くものまで並んでいます。苦手な人は各作品の「気になる点」に先に目を通しておくと、地雷を踏まずに済みます。
全10作品の比較表
| 順位 | 作品名 | ジャンル | 完結 | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | コメディ/アクション | 完結 | 8.9/10 | |
| 2 | キルアオ | コメディ/アクション/学園 | 完結 | 8.6/10 |
| 3 | trash. | バイオレンス/青年/アウトロー/アクション | 完結 | 7.2/10 |
| 4 | CANDY & CIGARETTES | 青年漫画/ガンアクション/クライム・サスペンス | 完結 | 8.2/10 |
| 5 | あずみ | 青年漫画/時代劇/アクション | 完結 | 8.6/10 |
| 6 | JESUS 砂塵航路 | 殺し屋/ハードボイルド/アクション | 完結 | 8.2/10 |
| 7 | アラクニド | 学園アクション/サスペンス/異能バトル | 完結 | 7.8/10 |
| 8 | 職業・殺し屋。 | 青年漫画/バイオレンス/アクション/ダークファンタジー | 完結 | 7.2/10 |
| 9 | アカメが斬る! | アクション/サスペンス/ダークファンタジー | 完結 | 9.1/10 |
| 10 | 殺し屋1(イチ) | 犯罪/心理/バイオレンス/サスペンス | 完結 | 8.6/10 |
暗殺教室
完結謎の超生物を暗殺せよ!?落ちこぼれクラスの生徒たちが挑む、異色の教育物語!
- 作者
- 松井優征
- 掲載誌
- 週刊少年ジャンプ
- ジャンル
- コメディ/アクション
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.9/10
良い点
物騒な題材なのに、殺せんせーは生徒一人ひとりの持ち味を見抜いて自信を持たせていきます。その教える側としての真っすぐさに何度も胸を打たれました。ギャグで笑わせておいて、隠された過去が明かされてからは伏線がきれいにつながり、最後は涙が止まらなくなります。
気になる点
月を壊すという入り口の設定が突飛で、序盤はなかなか話に入り込めませんでした。中盤からは知恵を絞る暗殺劇より能力バトル寄りに傾いていき、初期の張り詰めた読み味が薄れるのも惜しいところ。
こんな人におすすめ
笑いから入って、伏線が回収されるにつれて泣かされる流れが好きな人にはまります。落ちこぼれと呼ばれた子たちが自分の武器を見つけていく姿に熱くなりたい人にも。
こんな人には不向き
重く渋い殺し屋ものを求める人には、設定のリアリティのなさが引っかかります。教育まわりのメッセージを説教くさく感じてしまう人にも向きません。
キルアオ
完結40歳の伝説的殺し屋が、ある日突然中学生に!?潜入捜査のため中学校へ通うことになった男の、戦いと青春が交錯するやり直しコメディ!

- 作者
- 藤巻忠俊
- 掲載誌
- 週刊少年ジャンプ
- ジャンル
- コメディ/アクション/学園
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.6/10
良い点
四十代の殺し屋が頭はそのままに、中学生の体で学校へ通います。大人の中身と子供の姿のちぐはぐさだけで笑えるうえ、アクションのキレも気持ちよく決まる。テンポが軽快で、次はどんな騒動かと待つ楽しさがありました。
気になる点
コメディ寄りのノリが強いので、重厚な殺し屋ものを期待するとズレを感じます。展開も都合よく進みがちで、危なげのない無双が続く分だけ緊迫感は薄め。
こんな人におすすめ
殺し屋が学校生活に放り込まれるズレを笑いたい人向け。軽快なテンポの学園ギャグとして読みたい人にも合います。
こんな人には不向き
本格的なアクションや裏社会の非情さを求める人には物足りません。同じ型のギャップコメディが繰り返されると、だれてしまう人もいるはずです。
trash.
完結歌舞伎町の女子高生殺し屋コンビが、外道どもを凄惨に成敗するB級皆殺しバイオレンスアクション!

- 作者
- D.P/山本賢治
- 掲載誌
- ヤングチャンピオン烈
- ジャンル
- バイオレンス/青年/アウトロー/アクション
- 完結
- 完結
- 評価
- 7.2/10
良い点
昼は制服、夜は改造拳銃と斧。最低のクズを容赦なく片づけていく掃除みたいな爽快感がクセになります。可愛い絵柄と血まみれの落差もすさまじく、武器や暗器の作り込みまで妙に本格的でした。
気になる点
内臓が飛び出す描写が多く、血やグロが少しでも苦手ならきついはず。女の子がひどい目に遭う場面も繰り返され、性的にいたぶる描写のきつさで何度も手が止まりました。
こんな人におすすめ
頭を空っぽにして、B級映画そのもののノリと勢いを浴びたい人にどうぞ。うっぷんを皆殺しでまとめて晴らしたい人にも刺さります。
こんな人には不向き
残酷な絵で気分が悪くなりやすい人には勧められません。救いのある後味を求める人にも重すぎます。
CANDY & CIGARETTES
完結孫の治療費に追われる元SPの老人と、復讐に燃える十一歳の殺し屋が組む乾いたガンアクション!

- 作者
- 井上智徳
- 掲載誌
- ヤングマガジンサード/月刊ヤングマガジン
- ジャンル
- 青年漫画/ガンアクション/クライム・サスペンス
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.2/10
良い点
定年を迎えた元SPと十一歳の少女が組んで、裏社会の首領へ銃口を向けます。年齢も立場もそろわないでこぼこコンビの噛み合い方が良く、乾いた空気のままテンポよく進む。渋いじいさんの背中がとにかく格好いいです。
気になる点
重い因縁を背負うわりに話は軽く読めてしまい、掘り下げの浅さが残ります。舞台が海外へ広がってからは似た展開が続き、駆け足で閉じる終盤にも物足りなさを覚えました。
こんな人におすすめ
乾いたガンアクションを難しく考えずに楽しみたい人に向いています。年の離れた二人が少しずつ噛み合っていく距離感に弱い人なら、なおさら。
こんな人には不向き
腰を据えた重い掘り下げを求める人には軽く映ります。小学生が殺しを担う設定は、そもそも飲み込めない人もいそうです。
あずみ
完結山で育てられた刺客の少女が、泰平の世のために斬り続ける。哀しみを抱いた時代劇アクション!

- 作者
- 小山ゆう
- 掲載誌
- ビッグコミックスペリオール
- ジャンル
- 青年漫画/時代劇/アクション
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.6/10
良い点
刺客として育てられた少女が、幼馴染を自らの手にかけるところから旅に出ます。ただ斬って終わらせず、斬られる側の願いまで描く筆が効いていて、剣戟の格好よさと哀しさが同時に押し寄せる。長いのに勢いが落ちません。
気になる点
後半は狙われて返り討ちという同じ形の死闘が続き、さすがに長さを感じます。仲間ほどむごい最期を迎え、割り切れなさの残る幕引きにも肩透かしを食らいました。
こんな人におすすめ
強さの裏にある孤独や迷いのほうを追いかけたい人向け。長い物語で濃い人間ドラマにどっぷり浸かりたい人にも合います。
こんな人には不向き
きれいに畳まれた結末を求める人には引っかかります。人斬りや性を扱う場面の生々しさを避けたい人にも刺激が強めです。
JESUS 砂塵航路
完結素性を隠して教壇に立つ伝説の殺し屋が、闇組織の遺産をめぐる戦場へ引き戻される。

- 作者
- 七月鏡一/藤原芳秀
- 掲載誌
- モバMAN
- ジャンル
- 殺し屋/ハードボイルド/アクション
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.2/10
良い点
伝説の殺し屋が素性を隠して教壇に立ち、遺産を狙う刺客に学園ごと巻き込まれます。教壇と裏稼業を行き来する落差だけで最後まで引っ張られました。逃げ場のない場所で思惑の違う連中がひしめく乱戦も読みごたえがあります。
気になる点
劇画調の描き込みが濃く、裏社会の暗さも終始重たいので読み疲れます。他作品の人物にも尺を取られ、慌ただしく閉じる終盤は打ち切りのような後味が残りました。
こんな人におすすめ
表の顔と裏の顔を使い分ける主人公が好きな人なら、すんなり入れるはず。腰を据えてハードボイルド・アクションを味わいたい人には特におすすめです。
こんな人には不向き
主人公一本で貫く物語を求める人には、脇が騒がしく映ります。暗く重たい話を長く読み続けるのがしんどい人にも不向きです。
アラクニド
完結虫の異能を持つ刺客が次々と学園へ送り込まれる。名前を捨てない少女の、糸一本の死闘!

- 作者
- いふじシンセン/村田真哉
- 掲載誌
- 月刊ガンガンJOKER
- ジャンル
- 学園アクション/サスペンス/異能バトル
- 完結
- 完結
- 評価
- 7.8/10
良い点
虫の習性がそのまま戦い方に組み込まれ、糸一本で格上を落とす発想勝負が続きます。虫の生態を読み合う頭脳戦として理屈が通っていて、追い詰められた少女が腕を伸ばしていく育ち方にもぞくぞくしました。
気になる点
序盤の線が頼りなく、後半の絵を知ってから読み返すと差に驚きます。糸の扱いも何でもありに見える場面があり、理屈の飲み込みにくさが張り詰めた感じを削いでいました。
こんな人におすすめ
理詰めの異能バトルを腰を据えて楽しみたい人にはまります。絵と作風が別人のように化けていく過程まで込みで味わいたい人にも。
こんな人には不向き
むごい描写や生々しい死の場面が苦手な人にはつらい一作です。敵役の悪ふざけで緊張感が削がれると感じる人にも合いません。
職業・殺し屋。
完結逆オークションで殺しを競り落とす闇サイト。卑しき殺し屋たちのエロとグロのアクション

- 作者
- 西川秀明
- 掲載誌
- ヤングアニマル嵐/ヤングアニマル
- ジャンル
- 青年漫画/バイオレンス/アクション/ダークファンタジー
- 完結
- 完結
- 評価
- 7.2/10
良い点
闇サイトの逆オークションで殺しを競り落とすという入り口が面白く、狙われるのは法の網をすり抜けたクズばかり。スカッとするのにヌメっと残る後味が独特で、黒ずくめのハサミ使いとの掛け合いにも好感が持てます。
気になる点
主人公は同じ手口の殺しを繰り返すため、事件そのものの膨らみは薄め。毎回入る性描写も流れを止めがちで、すさんだ文学の匂いが薄れる中盤以降は現実離れも進みます。
こんな人におすすめ
正義感ではなく自分の欲で動く、壊れたダークヒーローの生き方を覗きたい人にはまるはずです。エロもグロも濃いと承知のうえで丸ごと楽しめる人にも。
こんな人には不向き
血や内臓をはっきり描く場面が続くのをきつく感じる人には勧められません。一話完結の切れ味だけを求める人にも、後半の大がかりな抗争は合いません。
アカメが斬る!
完結腐敗した帝国を討つ、非情な殺し屋集団の戦い。主要キャラも容赦なく散る、真のダークファンタジー!

- 作者
- 田代哲也/タカヒロ
- 掲載誌
- 月刊ガンガンJOKER
- ジャンル
- アクション/サスペンス/ダークファンタジー
- 完結
- 完結
- 評価
- 9.1/10
良い点
腐りきった帝都を殺し屋集団が討っていく話で、悪を成敗する場面はスカッとします。ただし代償も容赦なく、主要人物でも平気で命を落とすシビアさが最後まで貫かれていて、何度も涙しました。
気になる点
愛着の湧いた人物がばたばたと無惨に散るので、心の負担はかなり大きめ。むごい場面も多く、衝撃の強い展開への傾きが続く分、明るい息抜きはほとんど挟まりません。
こんな人におすすめ
犠牲を積み重ねながら進む革命の物語に引き込まれたい人に向いています。甘えのない結末まで、腹をくくって見届けたい人にもおすすめです。
こんな人には不向き
好きな人物が次々に散る展開で気持ちが沈む人にはつらい一作です。純粋なバトルとして軽い気持ちで楽しみたい人には、覚悟が要ります。
殺し屋1(イチ)
完結新宿を舞台に、真性サディストの殺し屋・イチと究極のドMヤクザ・垣原が織りなす、トラウマ級のバイオレンス衝撃作!

- 作者
- 山本英夫
- 掲載誌
- 週刊ヤングサンデー
- ジャンル
- 犯罪/心理/バイオレンス/サスペンス
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.6/10
良い点
泣きじゃくりながら人を解体するイチと、痛みを求めて追いかける垣原。歪んだ強さと救いようのない弱さの同居が恐ろしく、皮膚の質感まで伝わる絵がその狂気を裏打ちします。歌舞伎町の湿った空気も効いています。
気になる点
欠損や拷問の凄惨さで気分が悪くなり、途中で本を閉じたくなりました。性の嗜好と暴力を結び付けた演出も生理的に厳しく、救いのない結末は読後にひどい虚脱感を残します。
こんな人におすすめ
ゆがんだ心の持ち主から目を離せなくなる人向け。暴力の奥にある人のつながりや問いを読み取りたい人にも合います。
こんな人には不向き
直視しにくい絵が多いのがだめな人には勧められません。後味のよい終わり方で読み終えたい人にも合いません。
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よくある質問
殺し屋漫画は残酷な描写ばかりですか?+
作品によってかなり差があります。少年誌で描かれたものは笑いと友情が軸になっていて、血の描き方も控えめです。一方、青年誌のバイオレンス作品には内臓や拷問まで正面から描くものもあるので、そこは分けて考えたほうが安全です。
全部完結していますか?途中で止まりませんか?+
ここで挙げた10作品はすべて完結済みです。どれも10巻以上あるので読みごたえも十分。続きを待たされる心配なく、最後まで進められます。
殺し屋ものを読んだことがなくても入りやすい作品はどれですか?+
学園を舞台にした作品から入るのが無難です。日常のやり取りに笑いがまぶしてあり、暗殺という物騒な設定にも自然と慣れていけます。そこから裏社会や時代劇へ広げると、落差そのものが楽しくなります。
まとめ
並べてみて気づいたのは、この10作品が描いているのが殺しの手際ではないということでした。誰かを消す仕事を引き受けた人間が、その手で何を失い、何を守ろうとしたのか。血の量も笑いの量もばらばらですが、そこだけは全作品が外していません。自分は重い作品を三つ続けて読んで数日沈んだので、順番は少し考えたほうがいいです。今日の気分に近い一冊から手を伸ばしてみてください。