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最終更新日:

アラクニド の感想と評価(良いところ、悪いところ)

アラクニド

著者: いふじシンセン村田真哉

連載: 月刊ガンガンJOKER

ジャンル: 学園アクションサスペンス異能バトル

評価: 7.8/10

あらすじ

叔父の暴力と学校のいじめ。耐えるだけの毎日を送る女子高生、藤井有栖。極度の集中力を発揮する「CEC」という病を抱えていた。ある日、叔父が闇の暗殺者「蜘蛛」に殺される。その殺した当人に素質を見込まれ、有栖は殺しの技を骨の髄まで叩き込まれる。やがて師との死闘を制した彼女は、自分の名前だけは捨てないと決め、組織に入ることを拒む。その日から、虫の異能を持つ刺客が次々と学園へ送り込まれた。ゴキブリ、カマドウマ、カブトムシ。虫の習性をそのまま武器に変える戦い方。雑学まじりで理屈が通っていて、読むほどのめり込む。糸一本で格上をしとめる発想勝負の攻防。殺し屋ではなく藤井有栖として生きるため、少女が牙を剥く学園死闘劇!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 虫の生態や雑学をそのまま武器に変える理詰めの異能バトルを、腰を据えて楽しみたい人
  • 追い詰められた少女が牙を剥いて生き延びていく話が好きで、痛みも込みで見届けたい人
  • 読み進むうちに絵と作風がまるで別人のように化けていく過程まで含めて、一つの作品として味わい尽くしたい人

向いていない人

  • グロテスクな描写や生々しい死の場面が苦手で、安心して読める学園ものを探している人
  • 一話ごとに話が畳まれる作りよりも、次回への強い引きで先へ引っ張ってほしいと思う人
  • 敵役の中二病くさい振る舞いや悪ふざけが緊張感を削ぐと感じ、最後まで張り詰めた物語を求める人

良い感想・レビュー

  • 虫の生態や雑学がそのまま戦い方に組み込まれていて、読みながら何度も感心した。ただの異能バトルではなく、虫の習性を読み合う頭脳戦として成り立っているところが面白い。
  • 好きなジャンルではなかったのに、気づけば夢中でした。集中力が過剰という設定の女子高生が、殺しの腕をぐんぐん伸ばしていきます。このぞくぞくする育ち方が癖になります。
  • 話そのものも楽しいけれど、私が驚いたのは作者の絵の変わりよう。始まりと終わりでこれほど短い間に激変する画力を見たのは初めてで、そこだけでも追いかける値打ちがあった。
  • 集中力を自在に操る相手との戦いは、時間が止まったような静けさの中で進む。この張り詰めた間合いの取り合いに引き込まれ、真実を知った主人公の腹の据わり方にもしびれた。
  • 虫の力を身につけた者同士が戦うという着眼点そのものが勝ちだと思う。蜘蛛対カマキリのような対戦カードが組まれるたび、子どものようにわくわくしながら読んでしまう。

悪い感想・レビュー

  • 後半の絵の力強さを知ってから読み返すと、序盤の線の頼りなさが気になってしまう。同じ人が描いたとは思えないほど差があり、最初の数話でやめる人もいそうだと感じた。
  • 何度読み返しても、糸をどう操っているのかの理屈が飲み込めない。応用が利きすぎて何でもありに見える場面もあり、そこは戦いの張り詰めた感じが薄れてしまう気がした。
  • 一話ごとにきちんと決着がついていく作りなので、次回への引きが弱いと感じる。安定して面白いだけに、続きを急いで追いかけたくなる焦りは最後まで湧いてこない。
  • 敵の組織にいる連中が、特撮ヒーローに憧れて自ら名乗りを上げるなどやたらと中二くさい。笑える場面ではあるものの、命のやり取りをしているはずの緊張感はそのぶん削がれる。
  • 終盤は展開が駆け足になり、畳みかけるような幕引きに物足りなさが残った。グロい描写や妙な性癖がにじむ絵も多く、そこで合う合わないがはっきり分かれると思う。

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