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最終更新日:

め組の大吾 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

め組の大吾

め組の大吾

完結
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著者: 曽田正人

連載: 週刊少年サンデー

ジャンル: 少年漫画職業・ヒューマンドラマ

評価: 8.8/10

あらすじ

幼い日、燃えさかる家から自分を助け出してくれた消防士の背中。その記憶ひとつを抱えて、朝比奈大吾は消防局の門をくぐった。だが配属先は火事がめったに起きず「目出度いめ組」と笑われる出張所だった。腐りかけた大吾を待っていたのは、命令違反すれすれの勘と度胸で現場をさばく先輩たち。ビルの高いところから要救助者をマットへ放り投げ、消防車で壁ごと突き破る。無茶と紙一重の判断で、大吾は出場した現場から一人も死者を出さない。問題児と呼ばれ、上からは怒鳴られ、それでも助けた相手の顔を見るたびにまた火の中へ戻っていく。ライバルと競い合って難関の救助隊へ進み、やがて海の向こうの大火にまで飛び込む男の記録!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 規律をはみ出してでも目の前の命を取りにいく型破りな主人公に、思いきり肩入れしながら読みたい人
  • 火災や事故の現場を描いた張りつめた救助劇で、心臓が跳ねる感覚をたっぷり味わいたい人
  • 怖さに震えながらも仕事へ向き合う姿を追いかけて、働くことの熱をもう一度思い出したい人

向いていない人

  • 実際の消防活動に近いリアルさを求めていて、手順や組織の動きをじっくり読みたい人
  • 主人公が一人で片づけてしまう筋書きに白けやすく、手堅い積み上げのほうを好む人
  • 絵柄のばらつきや荒れが気になりやすくて、そろった画面のまま最後まで読みたい人

良い感想・レビュー

  • 弟の本棚から借りて読み始めたら、そのまま夜中まで止まらなかった。派手な救助のたびに胸がざわつくのに、登場人物の人間くささがちゃんと残っている。大人になって買い直したくらい好きだ。
  • 規律をあっさり破るのに信じたものだけは曲げない大吾に、現実にはいないと分かりつつこういうヒーローがいてほしいと願ってしまいます。火災現場の迫力に押されて、読み終えたあとは妙にすっきりしました。
  • 作者はいつも天才を描くけれど、大吾は壊れ方が突き抜けているのに妙に可愛げがある。生きるか死ぬかの現場で暴れるから、多少ぶっ飛んでいても気にならない。五味さんの口ぐせをつい真似したくなった。
  • 消防士としてありえない動きばかりに見えて、全部が人を助けるためだと分かってくる。わかってくれない相手にもみくちゃにされながら、口数が減って男の顔になっていく流れがたまらなくかっこいい。
  • 初出動でビビって辞めたいと泣きごとを言った新人が、助けた相手とその家族に礼を言われてまた立ち上がる。怖さと向き合いながら前に出る姿に、こっちまで背中を押されました。

悪い感想・レビュー

  • 絵が後半になるにつれ雑になっていくのは正直気になった。話の熱量で押し切られるものの、線のばらつきが目についてしまう場面はある。序盤の絵の詰まり具合を思うと少し惜しい。
  • 現実ではありえない現場ばかりで、終わりのほうは特に漫画としての勢い任せになる。荒唐無稽さを笑って受け流せる人ならいいが、消防の実態を期待して手に取ると肩透かしを食らう。
  • 絵柄がはじめのうちごちゃついていて、慣れるまで少し抵抗があった。話も部分的に飲み込みづらく、展開のわかりにくさで立ち止まった箇所がいくつかある。
  • 一人でなんでも片づけてしまう主人公が、途中からほとんど超能力者に見えてくる。うまくいきすぎるせいで現場の緊張感が薄まるところがあり、そこだけは冷めた目で読んでいた。
  • 人命救助の場で異端の動きを取り続ける主人公を、生理的に受けつけないと感じる人もいるはず。誰も犠牲にならない都合のよさも、現実を知る人ほど引っかかると思う。

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