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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

風雲児たち の感想と評価(良いところ、悪いところ)

風雲児たち

著者: みなもと太郎

連載: コミックトム

ジャンル: 歴史・時代劇ギャグ・コメディ

評価: 9.2/10

あらすじ

「幕末を10巻でまとめてほしい」という依頼に、みなもと太郎はこう返す。動乱の真因を描くなら、関ヶ原まで遡らねばならない、と。こうして物語は徳川家康の戦後処理から幕を開けた。ターヘル・アナトミアの翻訳に命を削る前野良沢と杉田玄白、エレキテルに憑かれた平賀源内、シベリアを彷徨った大黒屋光太夫。伊能忠敬の地図作製、蛮社の獄での高野長英や渡辺崋山の悲劇も容赦なく描かれる。封建の世にありながら、時代の一歩先を見てしまった者たちが次々と現れ、やがて黒船来航の激動へとなだれ込む。昭和ギャグの笑いと、気が遠くなるほど緻密な歴史描写が同居する、令和まで描き継がれた一大絵巻!

良い所

  • 戦国から幕末の歴史が好きなら100%おすすめできる超大作です。とにかく詳しくて、ここまで描き込むのかと圧倒されました。わくわくしながら次の巻へ読み続けています。
  • 教育漫画で終わらず、令和の最終巻まで昭和ギャグ漫画のテイストを失わない作者の姿勢が素敵。この空気で最後まで貫いてくれて、また読み直したいと思っています。
  • 解体新書のエピソードが格別で、良沢や玄白がここまで苦労して翻訳したのかと胸に来ました。参考書が揃っていても語学をサボっている自分が情けなくなる。
  • 関ヶ原から明治維新までの歩みを、楽しくわかりやすく説いてくれます。人生は幸運も不運も物ともせず力強く生きるものだと、読みながら心底そう思いました。
  • 本格的な歴史漫画なのにバカバカしい昭和ギャグが随所で笑わせてくれます。封建社会でありながら時代の先が見えていた人物たちの物語に、何度も胸が熱くなりました。

悪い所

  • 正直、古いギャグと絵柄が最初はまったく受け付けませんでした。ただ読み続ければ慣れるので、昭和ギャグのノリが大丈夫な人は最後まで行けると思います。
  • 登場人物が多すぎて最初はかなり混乱しました。挿話がいちいち面白くて端折ることができず、なかなか先に進まない。そういうマンガなので読むのに時間がかかります。
  • 作者の田沼推し・松平定信嫌いがとにかく色濃くて、ここまでコントラスト比が高いと、これをそのまま鵜呑みにしていいのかどうかちょっと不安になります。
  • みなもと太郎さんの徳川幕府への否定的な見方が時折ハナにつきます。まぁ個人が歴史を描くわけだから解釈はその人がすればいい話なんですが、念頭に置いた方がいいです。
  • 画風が古いのがどうしてもネックで、絵が辛いという声は正直わかります。でも幕末とそこに至る江戸時代を、こんなに面白くシリアスに描いた漫画はなかなかないです。

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