レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
きみはペット の感想と評価(良いところ、悪いところ)
きみはペット
完結著者: 小川彌生
連載: Kiss
評価: 8.8/10
あらすじ
東大とハーバードを出て、背も高く稼ぎもいい新聞記者のスミレ。外では完璧な女を演じているものの、失恋と左遷が重なって心も体も限界寸前。そんな夜、マンションの前で段ボール箱に入って倒れていた美青年を拾う。昔の愛犬に似た彼に告げたのは「ペットとしてなら置いてあげる」のひと言。モモと名付けた彼の前でだけは、涙も弱音も素直に出せる。憧れの先輩と付き合い始めても、嫌われたくなくて「完璧な彼女」を演じ続けてしまう。いっぽうモモも、ダンサーとしての才能を伸ばしながら、ペットという立場と抑えきれない想いの間で揺れていく。肩の力を抜ける場所は、いったいどこにあるのか。働く女性の本音と笑いがぎっしり詰まった、年下ペットとの同居ラブコメ!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 仕事でつい肩ひじを張ってしまい、素の自分に戻れる居場所を描いた物語で肩の力を抜きたい人
- 奇抜な設定でありながら、生活感のあるリアルな心理描写が随所にちりばめられた恋愛漫画を読みたい人
- 主役二人だけでなく、親友やライバルまで含めた味のある脇役たちの掛け合いや、テンポのいいギャグを楽しみたい人
向いていない人
- 年頃の男女が同居して何も起きないような、リアリティより願望寄りの設定に冷めてしまう人
- 最後の展開が急に現実味を失ったり、定番どおりの幸せの形に落ち着いたりする結末にもやもやする人
- 三角関係では身を引く側の男性につい肩入れしてしまい、その後の扱いに納得がいかず気持ちを引きずってしまう人
良い感想・レビュー
- 毎日エビフライやオムライスを作っていた女が、ひとりになったとたん家でカップ麺をすする。ぶっとんだ設定なのに、こういう生活のリアルな落差があちこちで描かれていて、胸にグサッと刺さります。
- 非日常の象徴だったペットと、現実の象徴だった恋人。中盤から二人の立場が少しずつ入れ替わっていく展開と、そのときの主人公の心の動きの描き方がうまい。ラストまで中だるみがなく、がっつり楽しめた。
- かなり前の作品なのに古臭さがなく、自立して働く女性の悩みや本音は今読んでも深く共感できます。甘えるのが苦手な主人公を、肩書きではなく中身で見てくれる相手がいて、物語にどんどん引き込まれます。
- 試し読みでドハマリして大人買いしました。性格が正反対だからこそ息の合う親友や、だんだん憎めなくなっていくライバル。脇役たちの気持ちまで丁寧に描かれていて、
- 世間であまり肯定されない関係のはずなのに、不思議なほど悲観的なところがなく、読んでいて幸せになれます。主人公は肩の力を抜くのが人一倍下手で、働く人はどこで息を抜けばいいのか、
悪い感想・レビュー
- 肩ひじ張った主人公が癒やされる相手が恋人でなくペット、という設定は面白い。ただ年頃の男女がずっと同居して何もないのはリアルさに欠け、かといって妄想として突き抜けてもいないのでハマりきれなかった。
- ペットの青年は実はお金持ちで、有望なダンサーで、男前。どれか一つでも欠けていたら先輩を選んでいたはずで、相手が完璧すぎる結末には「ふーん」と思った。むしろ先輩の心境が読みたい。
- 先輩は付き合う女性みんなにプロポーズしていて、人生で何度もあることじゃないだろうと突っ込みたくなる。そのうえ最後はいきなり現実味がなくなる締めくくりで、もう読み返すことはない。
- 若い男をペットにする発想は面白く、展開も楽しめた。でも結局このラストか。こういう終わり方でしか幸せを描けないのかと、女はこれが幸せと言われている気がしてモヤモヤする。
- 結ばれる相手はペットの青年だとわかっていたのに、読み終えたらガッカリ感が残りました。彼女がいるのにライバルと同居し、結婚までする負け役の先輩の身の振り方がどうしてもイヤで、先輩が可哀想でした。
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