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最終更新日:

土竜の唄 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

土竜の唄

著者: 高橋のぼる

連載: 週刊ビッグコミックスピリッツ

ジャンル: 青年漫画ヤクザコメディ

評価: 8.5/10

あらすじ

谷袋署の交番に立つ菊川玲二は、スケベで問題ばかり起こす警察のお荷物。ある日、うわべだけの懲戒免職と引き換えに、日本一の暴力団・数奇矢会のトップを挙げろという極秘の任務を言い渡される。潜入捜査官、通称モグラ。裏社会へ飛び込んだ玲二は、白スーツに蝶の刺青をまとう若頭・日浦匡也と出会い、その度胸を買われて兄弟の契りを交わす。正体がバレかける絶体絶命の場面に何度も追いつめられながら、バカ正直な正義感とけた外れの強運で強引に切り抜けていく玲二。イタリアや中国のマフィアとの抗争、香港をまたぐ薬物の利権争いにまで巻き込まれ、警官としての務めと兄弟への情の間で揺れる。笑いと修羅場が同居する潜入捜査劇!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 潜入もののひりついた緊張感と、大真面目にやるバカ騒ぎが同じ話に同居している読み心地を面白がれる人
  • 命のやり取りが続く裏社会のただ中で結ばれていく、男同士の熱い信頼関係に思わずぐっときてしまう人
  • 長く続く物語を腰を据えて追いかけながら、破天荒な主人公が見せる強運に何度でも笑わされたい人

向いていない人

  • デフォルメの濃い絵柄や、下ネタまじりの過激な描写がたびたび挟まると読む気が失せてしまう人
  • 潜入捜査を描いた話に、現実味のある緊張感と地に足のついた駆け引きを何より求めている人
  • 巻数の多い作品で、似た形のピンチが繰り返される流れが長く続くと退屈に感じてしまう人

良い感想・レビュー

  • 映画を先に見ていたから主人公の顔に少し抵抗があったけれど、読み始めたら気にならなくなった。裏社会の話とは思えないくらい笑って腹筋が崩壊したので、全巻読み切るつもりだ。
  • 警官がヤクザに潜り込むという設定だけならシリアスなサスペンスなのに、玲二がアホでスケベでとにかく熱い。おかげでギャグ漫画として笑えるという妙な読み心地になった。
  • パピヨンと玲二の兄弟愛がかっこいい。命のやり取りのさなかでもクスッと笑える場面が挟まり、男と男の固い絆を描く熱い展開にぐいぐい引っ張られる。
  • 絵のインパクトとノリの良さがクセになる。拷問や抗争みたいな重い場面すら、玲二の強運とバカさで押し切ってしまうので、乗り越えたときの爽快さがたまらない。
  • 正統派の極道漫画とは味がまるで違って、ハイテンションな笑いとサスペンスの合わせ技になっている。玲二の土壇場の強運と根性にいつも笑わされ、元気をもらえた。

悪い感想・レビュー

  • 殺し屋たちとの戦いが延々と続くわりに、追っている標的はなかなか捕まらない。面白いことは面白いのだが、その時期はどうにも盛り上がりに欠ける気がした。
  • 三人でクラゲの上に乗った時点でファンタジーが極まっている。輪廻転生を熱弁したかと思えば手を繋いで踊り出すに至っては、もはや狂気の沙汰としか言いようがない。
  • 絵のデフォルメや顔の濃さに加えて、下ネタや過激な性描写も多め。好みがはっきり分かれるだろうし、綺麗めでスタイリッシュな漫画が好きな人にはきついと思う。
  • 連載が百巻近くまで続いていて、さすがに長すぎる。最終目標がいっこうに達成されないまま新しい敵や抗争が次々に出てきて、引き伸ばされている感じがぬぐえない。
  • 序盤のテンポはよかったのに、中盤から先は似たようなピンチとギャグの繰り返しに見える巻があった。本筋を離れた海外や宗教の話も長く、初期の勢いが削がれたと感じる。

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