レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
月光条例 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
月光条例
著者: 藤田和日郎
連載: 週刊少年サンデー
ジャンル: ダーク・ファンタジー/バトルアクション/メタフィクション
評価: 8.2/10
あらすじ
おとぎばなしの世界では、青い月の光を浴びた住人が正気を失う「月打」という怪奇が、何十年かに一度起きる。壊れた物語を元に戻すため、使者の姫が読み手である人間界へやってくる。ひょんなことから顔に執行者の極印を刻まれた不良少年が、幼馴染たちと組んで、狂ったシンデレラや赤ずきんを救う戦いへ飛び込む。一話完結で進んでいた話は、少年の隠された素性が明かされる中盤から大きくうねり出す。すべての物語を嘘として消し去ろうとする月の軍勢が地球へ襲来し、おとぎ話の住人たちは自らの消滅を賭けて反撃へ回る。物語と現実の境目が溶けていく、藤田和日郎の熱い大団円!
読む前に確認したい相性
向いている人
- うしおととらやからくりサーカスが好きで、藤田和日郎の熱いバトルをまた浴びたいと思っている人
- 誰もが知っている有名なおとぎ話が、まったく別の顔で暴れ出す発想の転換にわくわくできる人
- 物語がすべて完結してからまとめて一気読みして、後半の伏線回収の連続にじっくり涙したい人
向いていない人
- 線が多くて描き込みの激しい絵が苦手で、アクションシーンを目で追いづらいと感じる人
- 一話完結のわかりやすさを求めていて、壮大になりすぎていく後半の展開が重く感じる人
- キャラクターの動機に強い信念を求めたい人で、話が難解になる中盤以降を敬遠したい人
良い感想・レビュー
- うしおととら、からくりサーカスが好きで読み始めました。おとぎ話のキャラが読み手の世界へ飛び出してくる発想の面白さにまず引き込まれ、そのまま最後まで持っていかれてしまう。
- 序盤の赤ずきん編では、殺戮兵器みたいになった赤ずきんに正直引きました。それでも中盤の厚かましく熱い月光の姿と終盤の展開が刺さって、何度読んでも泣きそうになる。
- おとぎ話たちが他の物語を守るために自ら消えていくのを見た。大人になって話を忘れてもおとぎ話は読み手を裏切らないという言葉が、僕の胸にずっと残っています。
- 最初はオチに納得できなかったんです。でも時間を置くと、物語の構造からしてこのラスト以外ありえないと作者に説得された気分になり、個人的には大満足でした。
- 藤田先生の漫画は完結してからまとめて読むと、後半の怒涛の伏線回収が活きて感動が何倍にもなる。連載中は批判もあったみたいですが、一気読みならかなり面白い作品です。
悪い感想・レビュー
- 面白いのは面白いんです。ただ過去作に比べると、中盤から後半の展開が少しダラダラして感じました。単行本で一気に読めばいいのでしょうが、連載で追うともどかしい。
- おとぎ話のねじれを直すという初期のコンセプトが好きだっただけに、月の世界との戦いへ移ってからは設定が壮大になりすぎて、ついていけなくなりました。
- 絵柄がどうしても苦手でした。線が多くてごちゃごちゃしているせいで、アクションで誰と誰が戦い何が起きているのか分かりづらい場面があったのが残念です。
- うしとら、からくりほどの傑作に比べると、どうしても一歩及ばない微妙さが拭えない。やりたいことは分かるものの、読み手側の世界を出しすぎて物語がブレた気がします。
- 主人公側にも敵にも信念の弱さを感じてしまいました。狂気が現れたから守る、の繰り返しに見えて、敵のボスも生理的に受けつけず、戦いが引き伸ばされてダレた。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
うしおととら、からくりサーカスが好きで読み始めました。おとぎ話のキャラが読み手の世界へ飛び出してくる発想の面白さにまず引き込まれ、そのまま最後まで持っていかれてしまう。
面白いのは面白いんです。ただ過去作に比べると、中盤から後半の展開が少しダラダラして感じました。単行本で一気に読めばいいのでしょうが、連載で追うともどかしい。
序盤の赤ずきん編では、殺戮兵器みたいになった赤ずきんに正直引きました。それでも中盤の厚かましく熱い月光の姿と終盤の展開が刺さって、何度読んでも泣きそうになる。
おとぎ話のねじれを直すという初期のコンセプトが好きだっただけに、月の世界との戦いへ移ってからは設定が壮大になりすぎて、ついていけなくなりました。
おとぎ話たちが他の物語を守るために自ら消えていくのを見た。大人になって話を忘れてもおとぎ話は読み手を裏切らないという言葉が、僕の胸にずっと残っています。
絵柄がどうしても苦手でした。線が多くてごちゃごちゃしているせいで、アクションで誰と誰が戦い何が起きているのか分かりづらい場面があったのが残念です。
最初はオチに納得できなかったんです。でも時間を置くと、物語の構造からしてこのラスト以外ありえないと作者に説得された気分になり、個人的には大満足でした。
うしとら、からくりほどの傑作に比べると、どうしても一歩及ばない微妙さが拭えない。やりたいことは分かるものの、読み手側の世界を出しすぎて物語がブレた気がします。
藤田先生の漫画は完結してからまとめて読むと、後半の怒涛の伏線回収が活きて感動が何倍にもなる。連載中は批判もあったみたいですが、一気読みならかなり面白い作品です。
主人公側にも敵にも信念の弱さを感じてしまいました。狂気が現れたから守る、の繰り返しに見えて、敵のボスも生理的に受けつけず、戦いが引き伸ばされてダレた。
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